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連日30℃を超えるような猛暑が続き、鰻の恋しい時期になってきた
日本人が鰻を食したのは随分昔からのことらしい。平安時代に編集された『万葉集』の中で既に彼の有名な大伴家持が鰻を詠み込んでいる
夏バテ予防に鰻を食す習慣が当時からあったらしい
更にそれから時を経て、徳川家康が江戸開発に当たり干拓した折に、多数の泥湿地ができた。其処に多くの鰻が棲みつき労働者の食べ物として広まったという記録もある。唯、その時代は食べ方はいたってシンプルでぶつ切りにして焼いて食べていたらしい。現代のように『蒲焼』にして食べるようになったのは江戸時代の後期になってからと言われている。時代劇、例えば『鬼平犯科帖』で鬼平が密偵たちと打ち合わせを兼ねて酒を飲みながら鰻丼を食べているのは、あながち間違いではないのだと思う
幼い頃、夏になると両親と小料理屋に鰻丼を食べに行ったのを懐かしく思い出す父が仕事が終わる頃に、母に手を引かれて待ち合わせ場所に行った。その時の母は何時もよりおめかしして綺麗だった。私も余所行きの服を着せられて子供心にもウキウキして「鰻丼の日だ」と心ときめいていたのを覚えている。 ファミレスとか余りなかった当時、夏に鰻丼を食べに行くというのは、父なりの家族サービスだったのかもしれない
あれから随分と立ち、スーパーで買ってきて電子レンジでチンして・・・・と手軽に食べられるようになってきたが、あのときの何となく『イイ事』的なときめき感のある思い出は、私の心にシッカリと刻み込まれている。ただ、残念なのは、自然界における個体数の減少・稚魚の減少等でジリジリと鰻の漁獲量は年々減ってきている特に国産がピンチで、そのことが異常な価格高騰にも反映してきている
昨年までは、国産鰻の蒲焼は中国産のそれの約2倍だったが・・・今年は3倍強になってしまっている
これではいくら夏バテ予防と言っても、おいそれと手が出ない涙目でスルーするしかないのである。
こんな中で注目されだしたのが新しい第3の鰻と言われている『ビカーラ・ビカーラ』である。インドネシアに生息するアンギラビカーラ種のシラスを育てた鰻で、見た目もよく似ている。更に蒲焼にすると、言われなければ解らないくらいに味わいもよく似ているらしい
インドネシアでは、このことを受けて、ビカーラビカーラのシラスを競って獲っていると、某番組で放映していたつい昨年までは1キロ90円だったのが、今年は1キロ3000円にまで跳ね上がったらしい
小さな村では、子供から大人までシラスを獲って一儲けして暮らしを楽にしたい・夢を叶えたいという思いで溢れている乱獲に近い状態で、争いが起きかねない状態に人々の決死の覚悟を見た思いがする
ちょっと複雑な気持ちにさせられた
鰻は食べたいが、本当にこれで良いのかという気持ちにもなった
遠き日の味わい深く胸にあり
幸せの香り漂う父母の笑み
こだわりを捨てて新たな道探す
see you again ![]()
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