Restoration

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November 15, 2004
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斎藤環著『社会的ひきこもり』(PHP新書)を読了した。
この本は「ひきこもり」という社会病理に熱い視線を向けていて、理論面でこれは誰が言ってることか紹介がないのがちょっと不満だった。
例えば、最後の方に「去勢を否認させる」教育システムという話が出てくるんだけど(そのシステムが働いて男性の方が女性に比べてひきこもりになる割合が多い)、去勢の否認についてフロイトが言っていたのか、後継者の誰かが言っていたのか、書いてほしかった。参考までに抜書きしておくと・・・

 精神分析において「ペニス」は、「万能であること」の象徴とされます。しかし子どもは、成長とともに、さまざまな他人との関わりを通じて、「自分が万能ではないこと」を受け入れなければなりません。この「万能であることをあきらめる」ということを精神分析家は「去勢」と呼ぶのです。

子どもたちが学校において「誰もが無限の可能性を秘めている」という幻想を強要される。これが「去勢を否認させる」システムで、社会の中で男性に対する期待度が大きいため、男性は女性に比べ、このシステムが強く働く。
ちょっと引っかかったことを書いたが、好著だった。





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Last updated  November 16, 2004 07:03:31 AM
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