Restoration

Restoration

March 10, 2026
XML
テーマ: 日本語教育(79)
カテゴリ: 日本語教育
その言語で「できること」に注目するのが、Can-doという考え方だが、
それに対して会話ができるようになればいいのではないか、
という意見もあるかもしれない。

確かにずっと前からOPIという”外国語を話す力”を測る国際標準テストがあった。
会話ができれば、日常生活もある程度支障なく送れることができると思われる。
※OPI(Oral Proficiency Interview)…全米外国語教育協会が開発

しかし、Can-doには次の4つ種類があり、授業の中でもそれを意識して、
それぞれの能力を伸ばすような取り組みが求められている。
①活動Can-do・・・「聞く」「読む」「話す(やりとり)」「話す(発表)」「書く」の5つのカテゴリーがある

③テクストCan-do・・・一まとまりの表現を扱う能力
④能力Can-do・・・語彙、文法、音素の把握、社会言語能力など活動Can-doの基礎になるもの

会話だけではないのだ。
「日本語教育の参照枠」には約500項目のCan-do(言語能力記述文)が示されている。
それらを参照することによって、学習者がどのレベルにあるのかを判定したりすることもできる。

では、日本語教育機関で学習者の日本語能力をどう評価するのか。
500項目のCan-doを駆使して、学習者の日本語能力を評価するところまでは至っていないのが現状だ。
(しかし、文科省では各授業科目の到達目標、一定の期間・レベルごとの学習目標はCan-doで設定するとなっているから要注意だ。「目標」の場合はCan-doなのだ。)
客観的な評価ということになると、これまでどおりJLPT(日本語能力試験)になる。

JLPTは「読む」「聞く」だけの試験だから、Can-doの考え方とは程遠いが、
それでも学習者のレベルを判断するときは最も信頼される基準になっている。


日本語教育の参照枠ではA1~C2の6つのレベルを示している。
それに対応すると思われるJLPTのレベルを示すと次のとおりだ。


日本語学校では年4回もしくは2回、期末試験を行っているが、それを基に学習者の成績、評価を出す。
学習者の普段のパフォーマンスを基に評価を下せれれば一番いいが、客観評価は難しい。

したがって、認定校になっても告示校のときと同じようにペーパーテストが中心になる。

告示校のときはこの3つは、やるところもあればやらなかったろころもあったり、
任意だったのではないだろうか。

この3つのテストをするとき、評価の基準というものがそれぞれあって、ルーブリックと言っていた。
主任教員が作っていたが、評価のときかなり重宝した。

ついでに新しい考え方ということで、ポートフォリオというものもあった。
学生が書いた作文や発表の原稿などを1人1人ファイルして、
後から成長の過程を振り返るというものだったが、
こちらの方はあまり活用されないで、ファイルは教室の片隅で埃をかぶっていた。

実際の評価は告示校のときも認定校のときもあまり変わらなかった。
A~Eの5段階評価で、Eは落第だから再試験を受けさせる。

科目は告示校のときは、語彙、文法、読解、聴解の4教科だったが、
認定校になると、それに作文、会話(やり取り)、会話(発表)が加わる。

さらに聴解や会話などの個別の言語活動を扱う科目だけでなく、
複数の言語活動を統合した「総合日本語」の設置も推奨されている。
前任校では各科目にウェイト付けをして、総合得点、総合評価も出していた。

結論としては、理想(目標)は「日本語教育の参照枠」、
現実は、これまで積み重ねてきたやり方、経験を活かすということになると思う。

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ

人気ブログランキング

人気ブログランキングでフォロー





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  March 11, 2026 09:10:05 AM
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: