踊螺木偶 ・ 無目的

踊螺木偶 ・ 無目的

2004年01月15日
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優しさを通り越して 甘い蜜になった嘘が

受話器の向こうから 僕の耳に注ぎ込まれる

白熱灯にさらされて くったりとした飴細工

今の僕はまさに それ

シロップ漬けになった脳みそを取り出して

ショーケースに飾り付ければ

誰かが買ってゆくかも知れないね

マロン・グラッセと間違えて

サイズもそれほど 違わないだろうことだし


熱にうなされ 溶け出す脳

シロップが目からこぼれ落ちる

なのに

雫の落ちたカップのなか

エスプレッソはいつものように苦いまま











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最終更新日  2004年01月16日 11時16分44秒 コメント(10) | コメントを書く


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