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9月23日の日記です縁起言葉を添えた根付の手作りキットの試作です。モチーフが和風過ぎて、この後もう少しカジュアルなイメージに変更。つまり「ボツ」になったデザインです。ところで、この「没」と言う言葉・・・。「没交渉」「没年」「没個性」など、文語的な表現には似合いますが、口語として使いますのはスラングに聞こえますが如何なのでしょう。「没になる」…、ひどい音です。時々耳にする「ピン」も美しくありません。愛用の新明解に「ボツ」はありません。ちなみに「ピン」芸人の「ピン」はポイントの変化した外来語だそうです。では、ついでにもう少し「新解さん」遊びを致します。※この辞書はいろんな箇所に「意図」が感じられてひとつのイデオロギーを確立した人格のように思えるのが面白い、第四版でもまだまだ楽しめますが、これ以前のものは偏りに近い解説も載っていますので実に愉快な本です。ピンの近くの項目から、◎品位(ひんい):身だしなみや言葉つき、態度の立派さや容姿の美しさなどから総合的にくみ取られる、育ちの良さや社会的ランクの高さ。(^^;社会的ランク…、なかなか大胆な解説でしょう?◎貧苦(ひんく):貧乏で味わう生活苦。(^^)「苦」を味わう余裕が素敵です。これは「清貧」ではないのでしょうか。◎清貧(せいひん):権勢の地位にある政治家などが地位を利用して富を求めたりせず、お金と縁の遠い生活に安んじること。なんと、政治家さんのお話だったのですね。今夕、総裁選で福田さんが新しい総理に決まりました。良いお仕事をされて富を築かれることにいささかの問題もないと思います。期待致しましょう。最後にお気に入りの語訳をご紹介します。◎マイホーム主義:職場での出世よりは、家庭内の平和・幸福に最上の生きがいを見いだそうとする小市民的処世観。(××)この訳で本当に宜しいのでしょうか。マジっすかぁと言いたいところです。(◎まじ:「まじめ」の口頭語における圧縮的表現)忙しいのにこんなことして遊んでいますです。
2007年09月24日
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すみません。また、私設ブログからの引用ですが…。もう十年以上も前のことです。その頃手がけていました和装の小間物作りに縁起を取り入れたくて七色をベースにしたもの作りを始めました。厄除けの腰紐を持っていたのを思い出して、何色と何色で七色なのかと見入っておりましたが、どの色もかなり強烈で和風の組み合わせには無理がありました。祇園の和装小物屋さんで、七色の小田巻の根付を見つけましたが、渋めのものと派手めのものやよくよく見ますといろんな七色が置いてありましたので、ご主人に「どの色が本来の組み合わせなのですか?」と聞いてみましたところ「何色でもいいんです。」とのお答え。今ではよく理解できるのですが、起源や由縁を知りたかった私には何ともピンと来ない解説でした。七福神、虹の七色、七五三、ラッキーセブン…。むしろ数の7に意味があるらしいのです。頼りに思った七福神の起こりも結構いい加減(?)でした。つまりメンバーの選定です。恵比寿・大黒のペアは基本の神様で、この一対を飾っておられる商家をよく見かけます。3番目に七福会の会員になったのは竹生島の弁財天です(この神様には少なからぬご縁のようで、会社の隣の繁昌神社も弁天さんのお宮です。)が、実は、弁才天の前に天細女命(あめのうずめのみこと)がメンバーになっていました。彼女は、天照大神が岩戸にこもったとき、岩戸の前で踊った女命として有名です。そのため、芸能の元祖と仰がれました。その頃(室町末期)、京都では吉祥天も信仰されていましたが、こちらは言わずと知れた怖い女性ですので、衣装艶やか見目麗しい弁天さん人気が群を抜いて見事入閣!他の神様も思えば不思議。毘沙門天は何となく納得できますが、なかなか名前の出て来ない寿老人と福禄寿はどう見ても同じ神様で人数あわせのような気もしますし、布袋さんい至っては和尚さんです。神仏習合の日本らしさを象徴しています。メンバー入れ替えの激しい人気バンドはたまた人気投票で選ばれたオールスターの面々の乗り合わせる「宝船」は今でこそしっくりいっているようですが、初版には呉越同舟とまではいかなくても瑣末なトラブルはあったかもしれません。「大黒さん、そんなに前に立たはったらウチの顔が見えしませんて。毘沙門はん、べべが汚れますし離れておくれやすな。」みたいな(^^;んな訳もございませんでしょうが、庶民信仰とはいろんな連想をもたらしてくれる矛盾に満ちた都市伝説のようでもございます。長くなりましたので、まとめます!仏教の「七難即滅七福即生」、中国の「竹林の七賢」や五節句のルーツの奇数月の占星術の類がもっとも古いようで、やはりメンバーや内容ではなく「七」に大いなる意味がありそうです。「何色でもいいんです」は大正解。来年の干支「ねずみ」の七福(ミニサイズ)に私が選びましたのは、利休・銀ねず・こむらさきなどの古典色です。胸に細工の小花を抱いて、朱の座に納めました。どうぞ、新年の厄を払ってくれますように。 こちらは、只今製作中の商品で、11月頃から小売店に並ぶと思います(小売店へ直接の卸をしてはいませんので詳細はよく分かりません)。企画までは面白半分のノリで楽しく過ぎたのですが、さて商品化!このサイズの細かな細工は他にも数点デビューさせてしまいましたので、製作スタッフへの講習や工程の改善にバタバタオロオロ。生きてはおりますので、ご心配して頂いた皆様がたにおかれましてはご安心下さいませ。
2007年09月01日
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