2019年05月03日
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松任谷由実さんの(荒井由実時代)1976年発売のアルバム「14番目の月」を
ボーッと聴きながら仕事してたら、この「何もなかったように」に激ひっかかりしてしまった。
前から好きな曲ではあったけど、この曲の本当の良さを今日まで気づいてなかったのかも知れない・・・。
いつも「14番目の月」を流して聴いてるとと「朝陽の中で微笑んで」「晩夏 (ひとりの季節)」
「さみしさのゆくえ」の3曲の時に何かしてる手が止まって聴きこんでしまうって感じでした。

「何もなかったように」のイントロと同時に1984〜1985年の「Yuming Blood Tour」で
初めて生で聴いた時の感動が鮮明に浮かんできた。
「Yuming Blood Tour」は、10月大阪、12月神戸、1月京都の3回観ました。
そのうち日替わりだったのか「何もなかったように」を歌わなかった回もありましたが、






「Yuming Blood Tour」の事を簡単に。
オープニングはコーラスとバックバンドが医者とナースに扮して、客席から登場して、
その扮装のまま、ユーミンも白衣姿で登場して1曲目「DESTINY」を演奏。
床は乳白色アクリルの電飾で、1981年「昨晩お会いしましょう ツアー」から使用。
そこから進化していき電飾床の頂点とも言える演出でした。
そして、後方頭上には15面の巨大ブラウン管が2段に並び、曲ごとに様々な映像を映し出す。
ユーミンは白衣の下はサテン地のような鮮やかなブルーのスーツにブルーのハイヒール。
その扮装のまま「ハートブレイク」、そして「結婚ルーレット」のイントロで白衣を脱ぎ捨てると
メイド姿に変身。
最初に観た大阪と年明けの京都では少しメイドの衣装が変わってたように思う。
メイドの扮装の飾りを外し「ランチタイムが終わる頃」をブルーのバリライトに照らされて歌った。

「彼から手をひいて」「ハートはもうつぶやかない」「たぶんあなたはむかえに来ない」
「ルージュの伝言」「少しだけ片想い」「CHINESE SOUP」「何もきかないで」・・・
「たぶんあなたはむかえに来ない」は黄色いレインコートと黄色い雨傘を持って
ミュージカル「雨に唄えば」風な演出。
またまた早変わりで「ルージュの伝言」〜「少しだけ片想い」で光沢ある白のつなぎ姿で歌った。

この前のツアー「REINCARNATION TOUR」を観た人は免疫できてたので、びっくりする事は
なかったと思うけど・・。この時の「チャイニーズ・スープ」は最高でした!
(自分も初めてあの切れ込み衣装を「REINCARNATION Tour」で観た時は度肝抜かれたけど…。)
チャルストンを踊りまくりながら歌うユーミンは可愛かった。
バニーガール姿のまま「何もきかないで」でメドレーを締めくくった。
ユーミンが上手にはけてベースソロでのアウトロはカッコ良かった。

ロングスカートのスーツ姿で登場すると、ゆっくりとMCしてくれるコーナーでした。
この前のツアーでは、ゆっくり話すコーナーがなかったのだけが残念だった。
舞台センターで椅子に座ったまま歌った「青いエアメール」にも凄く感動したのを覚えてる
ユーミン自身は、この歌の主人公とは正反対な性格かも知れないとか話してたと思う。
「5年 いえ8年、経ってたずねたなら 声もかけれぬほど 輝く人でいてほしい」
って歌詞の事を、「私なら5年8年経って会ったら見窄らしい姿でいてほしい」とか言って
客席を笑わせていた。
そして座ったまま静かに「ノーサイド」を歌った。
そしてアウトロと繋がるように「何もなかったように」のイントロが。
この曲が始まった途端に凄く泣けたような記憶がある。
完全に「何もなかったように」を生で聴いた時の感動なんて忘れてたのに、
突然、今日思い出した。
シンプルなアレンジにシンプルな照明の中、ポツンとスポットに照らされて歌うユーミンが
めちゃくちゃカッコ良かった。
「♪人は失くしたものを 胸に美しく刻むから
  失くしたものを 胸に美しく刻めるから いつも いつも
 何もなかったように 明日をむかえる」

この後は、総立ちの激しいナンバーの連続。
「DOWNTOWN BOY」「破れた恋の繕し方教えます」「時をかける少女」「星空の誘惑」
「埠頭を渡る風」「SHANGRILAをめざせ」「不思議な体験」
アンコール「DANG DANG」「14番目の月」「カンナ8号線」
この中で特に印象に残ってるのは「不思議な体験」の演出。
立ち込めるスモークの中、「未知との遭遇」のような神秘的で穏やかな空間が広がった。
今回のツアーでの「不思議な体験」の演出も強烈でしたが、
「Yuming Blood」で創り上げた「不思議な体験」の世界は凄かった。

「Yuming Blood Tour」の事を簡単に書くつもりが、かなり長く書いてしまった・・。

結局・・・「何もなかったように」という楽曲の本当の凄さに今頃気づいたって話でした^^;
あの頃だったらきっと「宇宙図書館」の凄さにも気づかずに、流して聴いてたと思う。

このアルバムのB面1曲目に収録されています。




この時のコンサートで聴いたと思う





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最終更新日  2019年06月15日 03時42分48秒
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