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終わりました。大神。いや、面白かったですヨ。私の場合、あの絵と動きを見ただけで一目惚れ状態だったので、世間的評判がどうであれ買うつもりでいたんですが。一見難しそうに見える「筆しらべ」も戦闘システムも、やってみれば、するりと手になじむ簡単操作。未プレイ時、あの「筆しらべ」がどの程度ゲーム性に関わって来るのかイマイチ理解出来てなかったんですが、プレイしてみたら、関わって来るとかってレベルじゃなくて、ゲームの核という感じでしたね。筆で画面に線を描く事で、攻撃出来たり、爆弾(正確には花火玉ですが)作ったり、花を咲かせたり橋をかけたり。その他にも出来る事は色々。中々面白いシステムでした。筆技が増えると、足場を作ったりする事も出来るようになるので、行ける場所もどんどん増えていきます。それだけに、後半はその筆技を駆使したアクション要素が強くなって来るんですが、難易度としては難しすぎもせず、丁度いいくらいかと。戦闘も難しくないです。普通にボタン連打でやってても死ぬ事はまず無いです。戦闘終了までの時間とくらったダメージにより、戦果の評価の善し悪しはありますが。お金は余るくらい手に入るので、最悪、金にモノを言わせまくった(大ダメージのお札とかが買えるので)戦いも可能。後半のマップの仕掛けとかで、ややキツい所はあるものの、アクション下手な人にもなんとか遊べるレベルなんじゃないかと思います。何より絵が。絵がいいです。日本昔話風の。動いて無い画像だけ見てると、ホントに日本昔話なんですが、これが実は結構コミカル。アマテラスは神様ではあるけれども、普段の所作は犬なので、ダイコン掘ってお母さんに殴られて、「キャン!」と鳴いてみたり、閉じられた扉(?)を前足でカリカリやってみたり、泳いだ後に身体をブルブルさせたり、何かを問われて「わふ?」と首を傾げてみたり、大喜びの尻尾を振り回してみたり。そんな仕種が可愛いったらありゃしません。そして、旅の相棒のイッスン。言葉が話せないアマテラス(=プレイヤー)の助け舟なんですが、ちょいとシニカルでちょいとエッチ。そして実は結構アツいココロの持ち主です。カワイイ。(笑このイッスンはじめ、出て来るキャラそれぞれ皆良い味を持ってます。セリフまわしも、時にクスリとさせられ、時にホロリとさせられ、心なごみました。ストーリーに意外な展開があるという訳ではないんですが、細かな演出や会話の運びが上手いので、先へ先へと進みたくなります。お遊びのミニゲームやアイテム集めなどもちょこちょこあるので、やり込もうと思ったら、結構遊べると思います。ちっちゃな不満としては、フィールド上に埋まったお宝を掘り掘りしたり、瓶を頭突きで壊したりで、木彫りの熊やギヤマングラスなど、いろんなものが手に入る(そして売ればお金になる)のですが、数としては、かなり頻繁に手に入るので、それならもっともっと種類が多かったら嬉しかったなと。あと、方向音痴の私は目的地の場所が分らず、フィールドぐるぐる駆け回る事が多かったので、マップ表示がもうちょっと分りやすかったら嬉しかったかも。(それか、移動画面でコンパスみたいなのが表示出来るとか)読み込みが頻繁&ちょっと長いのが気になったりもしましたが、全体的には、とても細かな所までコダワリ持って丁寧に作られた良作だと思いました。このゲーム。もし、「絵には惹かれるけど操作難しそう…」と敬遠している方がいらっしゃるなら、まずは一度プレイしてみる事をオススメします。ちょっともののけ姫を彷佛とさせますが、やはり荒れ地が緑の大地に、ざぁっと変ってゆく様は気持ちのいいものです。あ。書き忘れました。大事な要素として謎解きがあります。イッスンがミエミエのヒントをくれたりもしますが、それだけではすんなり分らない所も。そこにある物、自分が使える技、全てをじっくり考えて正解を探し出す。アクションレベルは普通でも、こっちはちょっと手強いかもしれません。でも、そこがまた面白い所でもあるのですが。お気に入り指数は★★★★★★★★★☆
2006年05月13日
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正直、BLかどうか分類に迷うトコです。この本。要素としては出て来るけど、BLと言えるほど話の核にそれは無い。どうしたものかと悩みましたが、作家さん自身BL畑の方(?)だと思いますし、雰囲気はあるので、まぁ、とりあえずBL扱いで。この方の本、何冊か読んでいるんですが、面白い事に私の場合、読めるもの読めないものが両極端です。大抵同じ作家さんの本なら、多少の当たり外れはあれ、それほど振り幅は大きくないもんだと思うんですが。この方のお話、駄目なものは3ページも進めません。私の中で何処も惹かれるものが無い。字を追っているだけで結構苦痛なのですが、反面、ココロの中のBLの神棚に上がっているのも、やはりこの方の本だったりします。何ででしょうね。そして今回のこの「夢に囁く天使の声」。これはどうだったかと言うと、丁度その振り幅の半分あたり。可も無く不可も無くといった所でした。あらすじ的には、妻と別居中の冴えない刑事、安積祐三。上司から内々に、警官のおこした不祥事、実の兄弟虐待事件の捜査を任されるが、そこへやって来たのがピカピカのキャリア一年生の王子様、祁内(きない)。祁内は研修の為、安積の捜査に同行すると言う。飄々としながらも何処か押しの強い祁内を少々持て余しながらも、捜査を進めていくうちに、捜査には幾つかの疑問点が浮び始める。何故警官は、溺愛していた双子の弟を虐待したのか。その真相が少しづつ明らかになっていくに従い、安積は祁内に奇妙な違和感を覚え始める…うーん。読めます。読めるんですが、読後何か残るかっつったら、そうでもないと言うか。推理物としてもBLとしてもファンタジー(?)としても、どの要素も突出してなくて、大人しく納まっちゃったなぁという感じ。(でも、やや推理に比重が大きいでしょうか)独特の軽妙洒脱な語り口は、読み易く楽しいです。その中で、祁内の事や別居中の妻とのエピソードは、しんみりとしたいい話になる…んだと思うんですが、どうもこの方の話に出て来る女性は、どれも割と画一的、その上結構苦手なキャラづけなので、私にとっては共感が得られ難いです。BLにはありがちな、サバサバした気の強い女性。聡明で美人、でもお転婆。そして必ず同性同士の恋愛に理解がある。(ここが一番大事なのか)コマとしてはハマり易いキャラなんでしょうが、出来すぎててどうも嘘くさい。「そんな女が都合良くいるかい」と思ってしまう。この方は、そんな女性キャラを頻繁に登場させますが、他の話を読んでも同じキャラづけの女性が必ず出て来るので、「またか」と思ってしまうんですよね…今回も、そんな感じで「またか」と思ってしまったので、なんだかホロリとする場面も、妙にしらけてしまった私です。祁内…は、どうなんでしょう…。割と早い時点で伏線が張られているんですが、ラストは「えっ」と思います。ちなみに、この「えっ」は、「へぇ、そう来たか」が約5割、「え~…でも、それはどうなんだろう~」が3割、残り2割は「これで終わりなの!?」で構成されてます。話の大部分を占める推理部分は、推理小説ほどの奥の深さ複雑さは無いものの、ライトノベルにしては充分かと。今日の時点では読後間も無いので、少ししたらまた印象も違って来るかもしれません。でも、現時点ではとりあえず、どんな人に勧めていいか分らない謎な本…という感じでしょうか。(^-^;)お気に入り指数は★★★★☆☆☆☆☆☆(星5つでは微妙に表現し辛かったので、今回から☆増やしました)
2006年05月11日
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春陽に続き、佐島ユウヤさんの本を。発売が伸びていた最新刊です。購入したのは少し前だったのですが、いろいろ忙しくて、ようやく読む事が出来ました。春陽と舞台は違うものの、同じく妖(あやかし)絡みのお話です。松屋という下宿屋に住む、一風変った住人達。そこに、新しく逢原浩介という中学生が引っ越して来る。彼は、遭遇した相手に起こる出来事を知る事が出来るという、先見という能力の持ち主。能力を持て余し、その為に自分を抑え込んで生きる事を余儀無くされた浩介が、松屋で遭遇する不思議な事件の数々。松屋に住むようになってから、厭う先見の能力は日々鋭くなる浩介。やがてそれまでの出来事に導かれるように、自身の持つ過去の記憶の傷も、ゆっくり優しく暴かれてゆく…この方の話は優しいですね。根底に流れる感情がまず優しいのですが、文章も繊細で優しい。読中読後、清浄な空気の支配する、しっとりと苔むした静かな森にいるような気分。そして、語の背景も緻密で登場人物も個々に個性的。それだけに1巻完結は惜しいです。春陽の時も思ったのですが、短いシリーズものに出来るだけの要素は充分揃っているのに、勿体無い。特に今回は春陽より造りがやや複雑なので、1册というボリュームでは、折角の登場人物の細かな部分まで突っ込みきれていないような感も。流石に主人公浩介の描写はぬかり無いですが、物語の要となる松屋の主人、九坂に関しては、彼の背景は謎を残したままで、何とも歯がゆい所。全てを曝せという訳ではないのですが、1巻完結ならば、もう少し九坂の内面についての露出があっても良かった様な気がします。まるで続刊があるかのようなぼかしっぷり、しかもそれがまたオイシそうな所なので、ちょっと読後消化不良。話は繊細な織物のように、それぞれのエピソードが所々で繋がっているのですが、やや分かりにくいかも。特に最後の浩介の話は、登場人物も複雑に絡み合っていて、読み解くのに何度か読み返す事多々。(私の読解能力が低いだけの話やもしれませんが)私の場合、読後直後の新鮮な感情と、また少し時間を置いて落ち着いた頃に感じる印象は違って来たりするので、今後も今の感想が変らないとは言い切れないのですが、個人的には春陽の方がすっきりしていて良かったかも。でも、かなり好きな感触のお話を書かれる方なので、残る1册、桜行道にも近々手をつけたいと思っています。最後、この本の後書きに、「また本造りに関れる事を願いつつ、ひとまずこのへんで区切ります」と書かれているのが気になります。もう暫く書かれないという事なのでしょうかね…だとしたらとても残念なのですが。お気に入り指数は★★★★☆
2006年05月09日
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