まったり万日記

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2005年11月20日
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カテゴリ: Boys Loveもん
数年前に刊行されたもののリニューアル版なのですね、この本。私は今回は初読みでしたが。
本屋でBLモノを物色する時、私は挿し絵(きらきらしい挿し絵とかタイトルの本は苦手)が綺麗なものとか、切な系な匂いのするものを漁るのですが、あれだけ巷に本は溢れているというのに、中々ピンと来るものは少ないです。
今回のこの本も、繊細な挿し絵に惹かれて買ったんですが、満足度で言えば50パーセントといった所。
あらすじとしては、

過去好きだった相手の裏切りにあい、それ以降人を好きになる事を恐れて(ひいては自分の性癖が露見するのを恐れて)、日々ひっそりと、変化を望まぬ生活を送っていた佐倉。
そんな佐倉の密かな幸せは、毎朝会社のエレベーターで一緒になる男。その男と挨拶を交す、エレベーターのボタンを押す彼の綺麗な手を見る事。
ひょんな事で、その男とは挨拶以上の会話をするようにはなったのだが、仲良くなって、期待して裏切られたら、嫌われてしまったら…そう考えると、佐倉はそれが恐くて必要以上の接触は避けようとする。
けれど、男は積極的に昼飯なんかにも誘いをかけてくる。期待してはいけないと思いつつも、つい嬉しくて、少しづつその距離を縮めていく佐倉。
そんな矢先に、相手の男の名が、かつて自分を裏切った初恋の人と同じ名という事を知り…


話の筋としてはありきたり。展開も割と読めてしまうので、そういう意味でのサプライズは期待出来ないかも。
読んでてイライラしたのは、佐倉の性格。とてもネガティブです。
ここが許せるかどうかで、この本は楽しめるかどうかが変って来ると思います。
私なんかは「中坊ん時の初恋なぞ、いい歳していつまでも引きずってんじゃねぇ!」と思う方なので、その過去の傷に生活パターンさえも縛られてしまっている佐倉に、どうにも共感出来ないです。
それだけ、その初恋は佐倉にとって大切だった、その後の生活や性格形成に大きく影響するほどの大切な恋だったのなら、読み手をそう思わせてくれるだけのエピソードが欲しい所です。
過去のその初恋の相手との逢瀬(?)は年に一度のサマースクール、それも3回だけ。
その時間にどれだけの恋心が育ったとか、そういうエピソードがすっぽりと無い(キスしたとか、魚捕りをしたとか、思い出語りはあるのですが)ので、佐倉にとってはそれが大事な初恋だったと繰り返されても、どうもピンと来ません。絵の無い紙芝居を見せられているような感じです。
現在の、大人になった佐倉のモノローグに長々ページを割くより、過去の恋の事にもきっちり触れて欲しい気がします。(同じく相手の男の過去についても端折り過ぎな感が…)

この本、巻末にオマケのボイスCDがついてます。道理で後ろのページが曲がらなくて捲り辛いと思った…
個人的にボイスCDは興味無いので、どうでもいいっちゃいいんですが、一応聞いてはみました。CDの内容は、本文の前半を所々抜粋したものです。
声優さんの名前は一人しか書かれていなかったので、相手役の人の名前は何処に?と思ってましたら、一人二役やってらしたんですね。


お気に入り指数は ★★☆☆☆


この手の先に…





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最終更新日  2006年02月20日 01時50分32秒
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