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新臨床腫瘍学
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2007年08月30日
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テーマ: 癌(3550)
カテゴリ: がん治療
Stage4の大腸がん患者さんに対する標準治療として

化学療法のFOLFOX、FOLFIRIがあり、

多くの患者さんが外来や入院で実施されていると思います。



以前の 日記 日記 でも少し書いたように

エルプラット(成分:オキサリプラチン)を使用するFOLFOXは

手足や口周辺のしびれ、咽頭の違和感と言った、末梢神経障害が

必ずと言っていいほど出現し、治療を続けるほど その症状は強くなります。




この末梢神経障害の予防に、Ca・Mgの投与(エルプラット前後に点滴)が有効であった

といった小規模な臨床試験はいくつかありました。

それを裏付けるための大規模臨床試験も海外で実施中でした。

これをうけて、日本でも多くの施設で Ca・Mgの予防投与を行っていると聞きます。

ある勉強会で、静岡がんセンター(だったかな?)はFOLFOXを行う全例に

Ca・Mgの投与を行っていると聞いたことがあります。


しかし、先日 大阪で行われた がん専門薬剤師研修事業の『集中教育講座』に

参加した知人から、「講演の中でCaとMgの投与は良くないみたい なことを言ってたよ」と

聞きました。


ヤクルトのMRに確認してみると、

エルプラットに対するCa・Mg予防投与の有用性を試験していた大規模臨床試験のひとつが



この発表は7月30日にJCO(JOURNAL OF CLINICAL ONCOLOGY)のホームページに

Upされたようです。

http://jco.ascopubs.org/cgi/reprint/JCO.2007.13.5251v1.pdf

このPDFには具体的なデータは載っていないのですが、

Ca・Mgの投与郡でFOLFOXの効果減弱がみられたらしいため、この臨床試験を中止したようです。





この報告が米国で 具体的なデータが無いまま至急連絡のような形でWebに

Upされたのには訳があり、

日本と違い、米国ではStage2のハイリスク患者 や Stage3の患者に対し

FOLFOXを手術後の再発予防で使用しています。
 (日本では、基本的にFOLFOXはStage4の患者さんが適応となります)

再発予防は「治癒」を目的とした治療のため、しっかりと化学療法を

行って、手術での取り残しや微小転移をたたいて 再発や転移しないようにする必要があります。

そのため、Ca・Mg予防投与によってFOLFOXの効果が減弱することは

再発・転移など患者さんの予後に悪影響をおよぼす可能性があるため、

臨床試験は中止され、実際に行われている施設に対して至急に伝える必要があり

このような報告になったんじゃないかと思います。

報告の最後にも「Ca・Mgの投与は術後補助化学療法では避けるべき」と

書かれています。



では、日本ではどうでしょうか?


この報告の具体的なデータが出ていないため、

・Ca・Mg予防投与がFOLFOXの効果をどの程度下げたのか?

・Ca・Mg予防投与の末梢神経障害予防効果はどうだったのか?

などが分からないため、なんともいえませんが

今までの報告でCa・Mg予防投与が末梢神経障害の予防効果がある

ことはある程度 支持できると思います。


また、日本でFOLFOXの投与は Stage4の患者さんを対象としているため

「治癒」ではなく「延命」が主な目的になります。

そのためには、有効な治療をいかに長く続けるかが重要だと思います。

Ca・Mgを投与することで、長く化学療法を続けることが出来れば

予防投与をした方がが良いようにも思いますが、

奏効率が落ちることで、FOLFOXが効かなくなるのが早まり

結果的に投与期間が短縮するのかもしれません。

具体的なデータしだいと言ったところでしょうか…


今、進められる方法としては OPTIMOX-1 試験で行われた

STOP and GO 」といわれる方法ぐらいでしょうか。


これは FOLFOX7を6クール後に sLV5FU2(FOLFOX6のエルプラットなし)を行い

再度 FOLFOX7を行うという方法で、日本ではFOLFOX7という方法が承認されていないため

そのまま適応は出来ませんが、考え的には

FOLFOXをやって、末梢神経障害がひどくなってきたら

エルプラットなし でしばらくやって

またFOLFOXを再開する

といった感じです。


OPTIMOX-1では エルプラットなしの期間が12クールと決まっていましたが

2007年のASCOで報告されたOPTIMOX-2では 維持療法郡として

腫瘍がベースライン時の大きさまで増大するまで継続 となっていました。


FOLFIRIを行っていない患者さんでは、いったんFOLFIRIへ切り替えてから

FOLFOXに戻すといった考え方もできると思いますので

実際の臨床では患者さんの状態に応じて いろんな選択が出来ると思います。

まさに医師の采配にかかっているのでは といった感じです










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最終更新日  2007年08月31日 07時12分36秒
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