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カテゴリ: カテゴリ未分類
慶国の首都に、突如踊り出た黒い影。
転がり落ちた人影は、【戴国の将軍】を名乗るも、傷付いた哀れな姿だった。
景王に面会して発した言葉、「戴国をお救いください・・・」。
戴国にいったい何が起こったのか? 景王陽子がとるべき道は?
十二国記シリーズ第6作!

そこは古代中国のような異世界。
世界の中心の五山とそれを取巻く黄海。そして十二の国々。
十二の国にはそれぞれ、一頭の霊獣【麒麟】と、麒麟に選ばれた一人の【王】がいる。
不老不死となった王は、麒麟の補佐を受けながら政を行う。

一方、優れた王の治世は何百年と続いていく。

魔法こそ出てこないが、この特異な世界では、妖魔、妖獣といった生物も登場する。
王をはじめとする【仙籍】のものは歳をとることはないし、人は木に生る。
麒麟という特別な存在、そして半獣なんてものも存在する。
不思議な力を持つ国宝はあるし、この世界特有のルールも多い。
蓬莱と呼ばれる、現代の日本とは微妙な繋がりがある。

荒唐無稽な、突拍子もない御伽噺のようだが、
これは、読者の年齢を選ばない良質のファンタジーである。
緻密な描写は一つの世界をリアルに創り上げているし(幻想的な要素はそれほどない)
風変わりなキャラクター達がおりなす面白冒険もの、では終わらない深みもある。

というような感じですが、シリーズを読んでない方には全くわけからんでしょう(笑)

なかでも、慶、雁、戴などは馴染み深い。
そんななかでの【泰麒の失踪】という一大事件!(番外編『魔性の子』との繋がりも)
この話での主な舞台は、陽子が王となって(景王陽子)半年ほど経った、慶国。
そこに現れた戴国将軍・李斎が、反乱による国の混乱、荒廃を伝え、救いを求める。
7年前に新王として登極したはずの驍宗(泰王)、補佐をしていた泰麒は共に行方不明という非常事態。強大な雁国をはじめ、恭、才などにも協力を依頼し、泰麒を探し出す手筈が整えられていく。


ウルトラマン全員集合!のような楽しさ。(古すぎ?)
どちらかというと、今までの話は進むべき方向が定まっていて、終着点が想像ついた(それでももちろん過程が面白い)。しかしこの話では、どこに行き着くのだろう?という先が見えない楽しみがある。主人公すらハッキリせず(李斎であり、陽子であるのだろうが)、結末が読めない。個人個人の成長物語という面は少し影をひそめ、この世界をとりまく根本的な問題に迫るという感じである。


いろいろ読み方はあるだろうが、どう読んでも面白いと思う。

次の日の日記に続く。





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最終更新日  2003年07月21日 22時21分37秒
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