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2003年06月28日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
前の日の日記の続き。

理想的な、誰もが待ち望んだ王の誕生であったはずの【戴】。
しかし、あまりに急激な変化は無条件の恐怖心を生んでいく。
自己を基準に他者を推し量ってみても、しかしそれはその当人の有りようの問題となる。
「極めて優れていることは、極めて悪いことと実は同じなのではないか。」
・・・・花影、李斎の不安。
そして起こる反乱。王も麒麟もいない。李斎は選択する。慶へ。


世界をとりまく根本的な謎。
この綺麗に区画された世界は,明らかに何者かの意図がある。


軍兵を他国に向かわせるのは、心情的に非がなくとも、天の摂理からいけば大罪となる。

しかし神は、反乱者を罰してはくれない。
天が人に課した絶対的な条理は、誰にも動かす事ができない。


王の失道、不在 = 国の荒廃、民の困窮。
王がダメでも、民が救われる道、前例をのこしたい、と挑む景王陽子。

心の底からの期待が裏切られた時、絶望的に深い辛さを味わう。
祈ることすら出来なかった李斎。
「所属する場所を失うということは、自己を失うということだ」
李斎には縋るものがそれしかない。与えられた環境。かえられないもの。

自己を喪失しない為に、
《【今、ここで】自分は何をするのか?》ということが大事なのではないだろうか。



こんなにウダウダ言わなくてもストーリーの組み立て方は抜群だし
《阿選love(はぁと)》
なんてキャラクターの魅力に入り込んで楽しむというのも良いと思う。
だけど、それだけではなくて、ただものじゃないぞ!と。
ファンタジーは現実逃避っぽい一面が強く出ると思う。

この話をはじめ、シリーズそれぞれ教訓話めいたところも多々ある。
だけど、その両者のバランスがいい。
異世界だけれども現実とリンクした部分も多く受け入れやすい。
凛としていて、懐が深い十二国記。
まだまだ読みたいなぁと思わせます。






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最終更新日  2003年07月24日 09時08分20秒
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