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カテゴリ: カテゴリ未分類
【殺人芸術会】という推理小説愛好家の同好会にて。
シュペア老人が実際に経験したという不思議な話。
一つの大きな城館がたった半日のうちに、跡形もなく消えうせたという・・・
『ロシア館の謎』他2編。

ユダヤ系のドイツ人であるシュペア老人は、1918年ロシアにいた。
与えられた軍務は、バイカル山脈の麓の森の奥にある、【吹雪の館】に居る将軍にあいに行くことであった。積雪により白一色に染まった世界。凄まじい風と銃声の中、ようやく館にたどり着いたが、そこで待っていたものとは・・・

“ロマノフ王朝の秘宝”なんてものも出てくるし、スケールの大きい話である。
その過程、登場人物の行動に不可解な点があるものの、提示された【謎】はきれいに解かれている。まさしくダイナミックな方法で。でもだからといって読んでいて爽快かというとそうでもなくて・・・

話にツヤがないというか、遊びがないというか・・・なんとなく私には馴染みにくかった。この話はまだそうでもないのだが、『密室のユリ』『劇薬』なんかは読んでいてあまり楽しくない。主人公の蘭子ってこんな性格だったけ?あまり魅力を感じない。(『聖アウスラ修道院の惨劇』『地獄の奇術師』を読んだ時はあまり気にならなかったのだが)


「最近の推理小説によくある安っぽいどんでん返しのオンパレードか。だいたい小説の場合、探偵が解決を示しても、その後にかなりの頁数があったら、他の解決が残っていることは明白じゃないか ― 」(P317)

確かに、と頷けるところがないでもないが、ちょっと癪にさわってしまう。
ただこれは、私の個人的な二階堂氏に対する偏見もあるのだろう。
“古典本格への王政復古をあえて目指している”(千街晶之さんの解説より)
とされる部分。私は別にジャンルにこだわらないし、【本格とは!】みたいなものには全く興味がない。こだわりもいいが、行き過ぎると息苦しく感じてしまう。

私は同じ言葉が何度も続いたり、まったく意味不明なことが書いてあっても、とりあえず字面を追っていく性質である。惰性もある(笑)
でもこの本の【コントラクト・ブリッジ】の概略はそれすらする気がしなかった。
自分の理解力不足は棚におくが、なんか「いいや別に」と思ってしまったのだ。
退屈というか、面倒くさいというか。そそられなかった。

といいつつ『人狼城の恐怖』はいつか絶対読んでみたい!と思っている(笑)





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最終更新日  2003年11月23日 00時47分10秒
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