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これはまた、ヘンテコな話です。
『忠臣蔵』との結びつき方がよくわかりませんが、まぁいいか。

現役時代、常に悲劇性がつきまとっていた村雨。
かたや、対照的に輝き続けた国民的ヒーロー、長与太陽。
言うまでもなく、ライバルだったあの二人のことである。

97年に単行本化されているこの話。ダメ虎と言われていた時代である。
100敗に手が届くかという末期状態にあるチーム。
村雨が去り、チームを救うべく現れたのは・・・岡安良雄。

私が阪神ファンではないからなのか、はじめは全くイメージが湧かなかったのだが、バックスクリーン3連発の仕上げをしたとあるので、偶然にも今年から指揮をとるあの男のことだろう。って別にもったいぶるほどでもないが、岡田ですな。


阿久さんは作詞家のイメージが強かったということもあり、ストーリーの面白さも意外に感じて楽しく読み進む。随所に詞も織り交ぜ、構成もしっかりしてます。


岡安がチームを変えていく。
中心選手は、新治剛、穐山勉、桧木新太郎、今村真、八女弘、御船敏郎、川下哲郎・・・コーチは、田武公一、日夏旭、川東幸太など。
(後に新庄がメジャーに行くなんて誰も思わなかっただろうな。この話でも中心的な役割を担うが、イメージとはかなり違う普通の選手だ)
そして、新たにこのチームに加わる48才の大打者



なんだかお腹一杯である。
他に出てくる名前もほぼ全員モデルが分かります。(オリジナル選手もいますが)
ちなみに巨人のオーダー。

1番ショート 福富小助、 2番レフト 才東孝行、 3番サード リナレス、 4番センター 松居秀星、 5番ライト キンデラン、 6番ファースト 清沢和平、 7番セカンド 仁木利久、 8番キャッチャー 織部淳也、  9番ピッチャー 桑野真直。


中日及びシダクッスの選手や、織田の名があるのが面白いですが、斉藤宜が入っているあたりに作者のセンスを感じます(何様だろ)。ただこれが阪神側になると、悲しいかなファンの欲目がちらつくが、これはご愛嬌でしょう(荻原真人、足立裕次郎など)。ファンならではかも。もっともこちらも、当時実績は全く無かったと思われる、浜本治、喜多川博らの名前が挙がっているから、やはり見る眼がある人なのだろう。

と、なんだか名前の羅列になってしまった。
内容的にも面白いんだけど、ひとつ大きな不満がる。

阪神、巨人以外の十球団は全く無視!

いや、まぁいちいちパロディ小説に怒ることでもないんだけど。
巨人あってのプロ野球!長嶋あってのプロ野球!
Jリーグ誕生に対する危機感への答えが“巨人についていく”。

なーんだそれ、だからダメなんだよ。

取り乱しました。
まぁでも阪神は確かに特別ですね。作者の熱い愛情も感じます。
こんな作品、ロッテが対象では生まれないもんなー。
阪神よりも、だいぶ優勝から遠ざかっているのに(去年のを別にしても)

以前、 『タイガースへの鎮魂歌』   も読んだし。って阪神ファン?

何の感想だかわからなくなってきたので、このへんで。

『球心蔵』 阿久悠 河出文庫 (1999年11月初版発行)





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最終更新日  2004年02月15日 01時05分46秒
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