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飲んだくれた帰り、遊歩道で拾った拳銃。
壊れたモデルガンだと思い、ふざけ半分で引き金を・・・


ふぅ。面白かった!!こういうの大好きです。
ノリとしては、『陽気なギャングが地球を回す』のような感じかな。
(違うといわれれば全然違うのかもしれないが)
もともと“集団プロフェッショナルもの”が好きだというのがある。
数人の仲間でワイワイガヤガヤというのが楽しくていい。
ちなみにこの話ではこんなメンバー。


時村和也・・・自主映画監督
三川広介・・・貧乏役者
高杉可奈・・・見習いライター


仲の良い四人が、“拳銃”をめぐって繰り広げる珍騒動(?)
先に“プロ”と書いたが、ここではちょっと違う。
プロと言えないことはない者もいるが、いづれも駆け出し。

ここで“青春モノ”という側面が出てくる。

この辺りがまたまた“好み”なのだ。
物語は二つ目への昇進を目指す、入門5年目の天馬を中心に進む。
噺家という設定は、最近結構多くて、いい味を出している事が多い。
(本物は全く知らないのですが)
当然、落語の話も出てくる。“死ぬなら今”など章題を見ても明らか(らしい)。
これがまたわかりやすい。(【粗忽】という言葉も、落語では良く使われるとか)

この天馬を中心に、4人が絡んでくる。(ちなみに一番上のセリフは時村→天馬)
広介の部屋を溜まり場に、似た境遇の4人が今日も集まる。
私としては、ちょっと地味な広介が一番気になっていましたが。
大きな役割を果たすのは、【拳銃】。撃つ、撃つ、撃つ、撃つ・・・・・そして。


こんなに巧くいくのか?という場面も少なからずある。
【拳銃】についても、「おいおい、そんなんでいいの?」という部分も。
だけど、それでもいい。気にならない。私は好きだ。
読んでいるだけで楽しい。
一人一人かわっていく様子がうれしくて引き込まれる。


ほとんど、“おすすめマーク” などは付くいていない。他の作品にはよく付いていた。
これより面白いのがまだ幾つもあるのか?それとも単なる好みの問題か?
なんにしろ、個人的にとても楽しみな作家をまた一人見つけたのは間違いない。

第12回小説すばる新人賞受賞作品。

『粗忽拳銃』 竹内真 集英社文庫 (2003年10月第1刷)






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最終更新日  2004年03月20日 23時37分05秒
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