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自宅にて。死後数日経過。毒殺とみられる。被害者は補聴器をつけていた・・・


オックスフォードが舞台の、テムズ・バレイ警察、モース警部のシリーズ第三弾。
イギリスではドラマ化もされ、大人気なのだとか。

このシリーズは、よくわからないといえばよくわからない。
なんだかモヤモヤしている。キチッ、キチッと道標が無く、スピード感も期待出来ない。
(よって、後から内容をまとめるのも大変。なので無理をするのはやめておく)
でも不思議なもので、そこが魅力であったりする。
モースは、いろいろな可能性をあたり、ひとつずつ潰していく。
振り回されて、モースとともに私はどこへ行ってしまうのか?なんて自問したくなる。
妄想?試行錯誤。その過程が面白い。他にはあまりないタイプのミステリ。


特にこの二人がいい味を出している。ミステリアスな曲者。
極度の難聴であるクイン。この事はもちろん大きな意味を持つ。
もっとクインのことが知りたかった。そうすれば、さらに話に入り込めたのにとも思う。
翻訳物ということで、言葉の問題もあり、すっきりしない部分も多少ある。
が、モースの右往左往ぶり(?)は相変わらず面白く、仮説も魅力的。
1作目の『ウッドストック行最終バス』に比べると、インパクトは弱いか。

私はここまで順番に読んできたが
(『ウッド~』→『キドリントンから消えた娘』→本作)
解説で評論家の瀬戸川さんという人が、
最初の3作は興奮と驚きを提供したが、4作目『死者たちの礼拝』ではその度合いが少し落ち、5作目『ジェリコ街の女』では半分落ち・・・・と、作品の質が落ちていると指摘している。
一方、ミステリ作家の森博嗣はこの2作を非常に評価しているので(『森博嗣のミステリィ工作室』)自分はどう思うのか、試しに読んでみたい。両方読み終えるのは、当分先の話だろうが。



『ニコラス・クインの静かな世界』 コリン・デクスター ハヤカワ文庫 (1990年12月発行)

・・・・・・・・・・・・・・・・
現在、浦賀和宏『松浦純菜の静かな世界』を読んでいる。
内容的に、この作品を意識しているとも思えないので関係はなさそう。
半年前に読んで今頃感想を書いている本と、まさしく今読んでいる本のタイトルがそっくり。






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最終更新日  2005年02月15日 08時58分44秒
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