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犀川創平と西之園萌絵のシリーズ第8作。

諸事情により内容紹介省略。書き難いので、書かないことにする。
あまり感想っぽくならないかもしれません。

「S&Mの中でこれが一番好き」という方が多いらしい。(裏表紙にも!)
私はこういうトリックは大好きなんだけど、そこまでは良くなかったかな、という印象。

目次を見ると、


なくてもいい幕間、まったく余分なエピローグ


こんな章題が並ぶ。挟まるように、第一幕~最終幕とある。
どっちがメインだよ、と突っ込みたくなる(笑)でもこれらがないと成り立たない。

いつもとは違う語り手の存在からして変化球気味で、身構える。
私は決して勘・推理力の鋭い読書ではないが、この仕掛けの意図は想像がついた。


最後に実は・・・という 叙述トリック の仕組みを、
もしかしたら私は、土屋賢二(お茶女哲科教授)に学んだかもしれない。
おおげさかな?おおげさだろう。(ツッチーは解説に登場。相変わらずだ。)
ちょっと耐性が出てきたか?いや、今回だけたまたまだな、きっと。

読了直後は、こちらのトリックにどうしても気持ちがいってしまう。
他には、「山奥に敷かれていたレール」「森林鉄道の廃線跡」のイメージくらい。
だから、それが思ったほどの威力が無い(と自分に思い込ませてしまった)時、
作品評価は「まぁまぁかな」くらいで落ち着いてしまう。
勝手に思うに、次で(『数奇~』『有限~』)勝負をかける為の小休止、準備運動的
な意味合いでこの話をここに置いたのではないだろうか?とまで思う始末。


今回半年振りにペラペラとめくってみると、ようやく思い出してきた。
密室もなかなかではないかい。こういうの結構好きだ。
犀川もいつもの犀川だし(笑)。萌絵はちょっと苦手だけど。
謎解きに至る仮説の出し入れ、凝った構成、込山刑事、犀川のジョークなどなど面白いじゃないか。
はじめから素直にそう書けばいいのに。

それでも一番!と言いきれるほどではない。(どっちだよ、はっきりしろよ。笑)


森さんは刊行ペースだけを見ても、只者でないことは明らか(笑)
計画性、実行力、柔軟性、などなど・・・自分からは一番ほど遠い人かもしれない。
だからこそ、少しでもあやかりたいというか、覘いてみたくなります。
シリーズですら続けて読むことが無くなった最近の私にとって、8作目というのはかなり進んでいる。
でもまだまだまだまだまだ読んでいない森作品がたくさんあるんだよなぁー。嬉しい悲鳴。

『今はもうない SWITCH BACK』 森博嗣 講談社文庫 (2001年3月第1刷発行)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日(2/16)未明、関東で地震があった。
震度は4くらいかな?結構揺れたので、一発で眼が覚めた。

【翻訳物ミステリ他その5】の棚より、
『怪盗ニック登場』、『豚は太るか死ぬしかない』、『髑髏島の惨劇』他29冊落下。
幸い、下から3段目の低い位置にある棚だった為、
大きな音がして父が覗きにきたものの、特に被害は無かった。
でも、やはり地震は怖い。と改めて実感。





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最終更新日  2005年02月16日 07時13分41秒
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