真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2007年07月17日
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昨日の「新潟県中越沖地震」で、私なりには「勾玉の蘇生」という直観を得た。

その背景には、中越の「越」が、新潟県域の旧国名である「越(こし)」が関連すると感じた。

そこで、その「越」の源を尋ねていくと、日本を離れてタクラマカン砂漠の西端にある「カシュガル」という地名に辿り着いた。

この地名は、「玉」という意味の古語「カシュ」からきており、またシルクロードの始点ともいえる「玉門関」は、その名の通り「玉」交易の関所だったということだ。

ある研究では、この「玉」の古語の「カシュ」が訛って「越(こし)」になったと考えられている。

もちろん、ここでいう「玉」とは、「ヒスイ」のことである。「越」→「玉」→「ヒスイ」・・・繋がって来た・・・。

ちなみに、シルクロードは一般に「絹の道」とされているが、これは後世になってから付けられた名称で、本来は交易品の「玉(ヒスイ)」を運ぶために拓かれた道という見方ができるそうだ。

加えて、越国(新潟県域の旧国名)の地域は、古代中国の華南に住んでいた「越」人が移住してきたという説もある。中国華南の「越」人は、主に長江河口域に住み、稲作と漁労を生業として、高床式の居住文化を持つということである。



いずれにせよ日本列島において、太古の縄文時代より「越国」の地域が、「ヒスイ文化」の栄えた要の地域であったことは、数々の研究実績からも間違いのない事実である。



さて、ここで思い出したのが出雲(島根県)のある神社で見た「琴」。それは昔から神社に伝わる二弦の琴で、琴の原型をとどめているそうだ。その琴の本体の胴には、弦の音を響かせる穴としてであろう、二つの形の穴が開いていた。

その穴の形は、丸形と三日月形の二種類である。これを普通は、太陽と月の「日月」ととらえたいところだが、その神社の神主さんの話では、「満月」と「三日月」ということだった。

その古代琴には太陽をあらわす形は無く、「月」をあらわす二種類の形が刻まれていた・・・。


そういえば最近、先月末の満月に「大玉」が完成した頃からであろう(6月30日の日記)、海神系の女神である「豊玉姫」と「玉依姫」が気になりはじめた。

不思議なことに同じ時期、まるでお互いに響き合うかのように、この二姫へ想いを馳せる感性の豊かな二人の女性がいた。

そんなときにフト浮かんだのは、「豊玉姫」は「満月」をあらわし、「玉依姫」は「新月」をあらわすということだった。

そして今の心境は、先述の古代琴にあしらわれていた二種類の月の形になぞらえて、「豊玉姫」はそのまま「満月」として、そして「玉依姫」は月光としては頼りにならない「新月」というよりも、月明かりの依りどころとなる「三日月」として捉え直してみると、しっくりくる感じがしている。



ところで、今でこそ「出雲」という地名は、島根県の一部地域とされているが、かつては越国を含む日本列島の環日本海沿岸全域をあらわしていたという説もある。

また「玉」の関連でいえば、島根県には「玉造」という地名があり、実際に古代において玉造部の職人が玉造りを行っていた工房跡も発見されており、その近くには全国の玉類を集めて展示した資料館もある。(出雲玉作資料館・松江市玉湯町玉造99-3)

おそらく、その高度な玉造りの技術は、ヒスイ加工を専門に扱う職人が越国から伝えたのであろう。


日本神話の「出雲の国譲り」の最後の段では、大国主命(オホクニヌシノミコト)は出雲国の至宝である「勾玉」を胸に抱いてお隠れになったということだ。




これを期に、しっかりと腰(越)を入れ直して、今後の日本の「国づくり」をみんなで考えていきなさいと、大自然からの「喝」が入ったのではないかと、そのように感じる今日この頃である。


そこで、今回の地震で浮かんだ「勾玉の蘇生」という直観は、日本人としての「軸」を立て直す時期の到来を示しているのではあるまいか・・・。

勾玉を抱いて隠退した大国主命・・・、「勾玉」は「月」と、そして「大国主命」は「地球」と、今の私には観えている。

その「軸」を立て直す手懸かりは、「月と地球との関係」を取り戻すことにあると考える。

つまり、「月と地球との関係」を主軸とした暦の「旧暦」、すなわち「太陰太陽暦」を日常の生活の基準にしていくことで、自ずと自分の「軸」が整っていくと思うのである。(自分の「軸」が整うとは、自然のリズムと自分のリズムの歩調が合ってくるという意味合いだ。)








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最終更新日  2007年07月17日 14時04分52秒


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