KUROうさぎの『コンサートを聴いて』
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鑑賞日:2016年7月17日(日)14:00開演入場料:¥4,000 (D席:5階L2列) 【主催】(財)東京二期会東京二期会オペラ劇場《二期会名作オペラ祭》 歌劇「フィガロの結婚」モーツァルト作曲全4幕(イタリア語上演/日本語字幕付)会場:東京文化会館 大ホール指 揮:サッシャ・ゲッツェル 演 出:宮本 亜門管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 合 唱:二期会合唱団 装 置 :ニール・パテル 衣 裳 :前田 文子 照 明 :大島 祐夫 合唱指揮:大島 義彰演出助手:澤田 康子 舞台監督:村田 健輔 公演監督:大島 幾雄 出演:アルマヴィーヴァ伯爵:小森 輝彦 伯爵夫人 :大村 博美 ケルビーノ :小林 由佳 フィガロ :黒田 博 スザンナ :嘉目 真木子 バルトロ :妻屋 秀和 マルチェリーナ :押見 朋子 ドン・バジリオ :高橋 淳 ドン・クルツィオ :渡邉 公威 アントニオ :鹿野 由之 バルバリーナ :盛田 麻央 花 娘 :藤原 唯、宍戸 茉莉衣 感想: 先月の「セビリアの理髪師」の続きである「フィガロの結婚」(作曲された年代は逆だが)。宮本亜門演出作品を東京二期会公演で再演されるとのことで夏空の下、3連休中日で人混みの中、上野まで出掛けた。 著名な作品でベテラン歌手陣出演のためか満員札止め。 オケピット内は小編成でチェンバロも置かれている。 時間となり客席暗転で指揮者登場。サッシャ・ゲッツェルは神奈川フィル客演指揮者時代に軽快な音楽を聞いた覚えがある。序曲から早めのテンポで期待が持てる。序曲から間を開けずに幕が開き、第1幕へ。 演出は宮本亜門で、2006年に一度鑑賞している。その時同様に衣装含めオーソドックスな演出で歌詞の内容に合わせて歌手に細かい演技が付けられている。 今回休憩は1回のみで、1、2幕と3、4幕は休憩入れずに素早い展開で緊張感を保っていた。ケルビーノが2階から飛び降りる場面はオケピットの中へ。 歌手はベテランが多く皆さん歌唱、演技含め上手く、安心して聞ける。重唱のバランスもとても良い。 タイトルロールの黒田博は2006年には伯爵役で出演しており、立派な歌声。立派すぎてフィガロとしてはコミカルな表現が少々不足気味か。 伯爵夫人役の大村博美は抑えた歌声で役を表現。特にアリア 「あの楽しい思い出はどこに」では、前半をPに抑えた歌唱で伯爵夫人の苦悩を表していた。 ドン・バジリオ役の高橋淳は歌う場面が少ないものの、重唱では低音パートが多い中でテノールが5階席まで十分に聞こえて来たのは流石。 オーケストラ、歌手、演出と特出した部分がなく、全体的にバランスが良く取れており、モーツァルト音楽の楽しい部分を表現出来ていた。 ただ2、4幕の終わりで幕が閉まり始めると、まだ音楽が演奏されているのに、拍手やブラボーの掛け声が出たのは興ざめで残念。 今年夏のSOMFは小澤征爾+サイトウ・キネンオケでのオペラ公演が無いためパス。次は9月の高橋薫子さんのジュリエッタを楽しみに。End
2016.07.17
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