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鑑賞日:2020年11月23(月・祝)14:00開演入場料: 2,970円(D席 3階R4列)【主催】文化庁/(財)新国立劇場2020/2021シーズンオペラ『アルマゲドンの夢』藤倉大 作曲原作:H.G.ウェルズ全1幕(英語上演/英語、日本語字幕付き)会場:新国立劇場オペラパレススタッフ台 本:ハリー・ロス(H.G.ウェルズの同名小説による)作 曲:藤倉 大指 揮:大野和士演 出:リディア・シュタイアー美 術:バルバラ・エーネス衣 裳:ウルズラ・クドルナ照 明:オラフ・フレーゼ映 像:クリストファー・コンデクドラマトゥルク:マウリス・レンハルト管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団合 唱:新国立劇場合唱団 出演クーパー・ヒードン:ピーター・タンジッツフォートナム・ロスコー/ジョンソン・イーヴシャム:セス・カリコベラ・ロッジア :ジェシカ・アゾーディインスペクター :加納悦子歌手/冷笑者 :望月哲也兵士、売り子 :TOKYO FM少年合唱団員感想 大野和士オペラ芸術監督による日本人作曲家の新作オペラ第2段。原作が「タイム・マシン」「宇宙戦争」等の古典SF作家のH.G.ウェルズの短編小説であり、興味津々で初台へ。 本公演の最終日(千秋楽)で、客席は1階前3列はコロナ感染防止で空席、1階席後方、2階席左右に空席が目立ち、7割程度の入りか。 5分押しで指揮者登場。指揮者譜面台の楽譜が巨大で、開くと縦1m、横1.2m位ありそう。楽器譜面も大きく、現代作曲家ですからPCで書いて、自由なサイズに印刷可能なのでしょう。 会場暗転。序曲=プロローグは、なんと合唱のアカペラから始まり、紗幕への映像と合わせ、混沌とした世界を暗示させる。 紗幕が上がると、合唱は、白い衣装に子供のマスクをかぶり、銃を持った独裁者軍(サークル)だった。管弦楽が入り、舞台地下から電車内がせり上がる。 この電車内の場面が現実で、その後ろの世界がクーパーの夢の中の設定。舞台左右には鏡、スクリーンが置かれ映像が映し出される。映像は、場面に合わせ、リゾート地の海岸、軍隊の行進、戦艦、爆撃機、出演者の顔のアップ等多彩。二人の入浴、ベッドシーン、パーティーのシーン、独裁者軍の拷問等、細かいところまで演出されていた。 H.G.ウェルズの原作は、クーパーが語る夢の中では北の国の指導者だったが、聖者のように美しいベラを愛する生活を選び指導者を捨て、敵対勢力が迫る中二人で逃げるが、その両勢力に追われ、最後はベラが撃たれ、クーパーも敵の剣に心臓を刺され死んでいく物語。 本オペラは、ベラが革命者として非政府集団(サークル)に立ち向かい、クーパーも仕方なく付いて行く設定になっているのは現代的な読み替えか。そのため、主人公への感情移入が難しく、ベラが撃たれる場面も呆気なく、悲しみを感じず中途半端な印象。 本オペラは原作から離れ、物語のつながりに重きを置かず、設定場面毎に演出、音楽が作られており、正に夢の断片をつないだように思われる。 そう捉えると面白く感じられ、個人に対する独裁者軍は、世界中の絶え間ない戦闘、テロ、独裁国家だけではなく、新興宗教、マスコミ・ネット誹謗中傷、コロナ禍の自粛警察にも見え、そこが現代オペラなのでしょう。 音楽は無調性、変拍子にも関わらず、聞きやすく、美しい旋律も聴かれる。「柳の歌」が入ったり、パーティー場面でのワルツは3拍子が崩れるところが面白い。 また、合唱やボーイソプラノの使い方が大変上手く感じた。 歌手は、当初予定通りの出演者であり、海外の方は早期来日、隔離を経ての出演であり、皆さん力のある歌声で、3階席までよく届いた。 また合唱もいつも通りで、演技含めて素晴らしかった。 1幕もの100分。飽きることなく最後まで楽しめた。これまでの日本作のオペラとは全く異なり、世界を意識した作品と言えよう。ぜひ再演を観たい。End
2020.11.23
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ベートヴェン・イヤーの2020年、年末恒例の「第九」。コロナ禍のため、一般公募の市民合唱公演はほぼ中止。「1万人の第九」はリモートレッスン、千人→500人へ縮小。プロオケ主催の公演スケジュールが順次公表されている。特徴は多くの合唱がプロ合唱団になっていること。オケ付属合唱や大学生では人数も多くなり、練習等リスク高いためでしょう。新国立劇場合唱団 N響 (12/23,25,26,27) 東フィル(12/18,19,20) 読響 (12/16,18,19,20,23,26,27) 東響 (12/20,23,28,29)二期会合唱団 新日フィル(12/17,18,19,20) 都響 (12/24,25,26)東京混声合唱団 名古屋フィル(12/18,19)コーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタート 神奈川フィル(12/24,26,27)日フィルは合唱を調整中、東京シティフィルは中止決定。新国立劇場合唱団は既にトリプル・ブッキングの日程もあり大変そう。End
2020.11.21
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鑑賞日:2020年11月15(日)14:00開演入場料:6,000円(B席 2階H列)【主催】(財)ニッセイ文化振興財団「日生劇場」NISSAY OPERA 2020 特別編オペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』原作:ガエターノ・ドニゼッティ作曲全1幕(イタリア語上演/日本語字幕付き)会場:日生劇場指 揮 :柴田 真郁演出・翻案: 田尾下 哲美 術 :松生 紘子衣 裳 :萩野 緑演出助手 :平戸 麻衣副 指 揮 :諸遊 耕史、鈴木 恵里奈、小松 拓人照 明 :稲葉 直人(A・S・G)舞台監督 :山田 ゆか(ザ・スタッフ)コレペティトゥア:平塚 洋子、経種 美和子、矢崎 貴子管 弦 楽:読売日本交響楽団出演:ルチア :森谷 真理エドガルド:城宏 憲 →吉田 連エンリーコ:加耒 徹ライモンド:妻屋 秀和アルトゥーロ:伊藤 達人アリーサ :藤井 麻美ノルマンノ:吉田 連 →布施 雅也泉の亡霊(助演):田代 真奈美感想: コロナ禍での日生劇場オペラ公演。事前に「翻案」上演と書かれていたが、森谷真理さんの「狂乱の場」アリアを楽しみに秋晴れの下、日比谷まで出掛けた。 HPには下記の記載あり「当初 NISSAY OPERA 2020 オペラ『ランメルモールのルチア』の上演を予定しておりましたが、この度、内容を翻案し、NISSAY OPERA 2020 特別編 オペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』をお贈りいたします。 本公演及び関連企画は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、お客様の安全のため、当劇場策定のガイドラインに基づいた対策を講じたうえで開催させていただきます。 本来は44名の出演者が予定されていましたが、2020年版は7名のソリスト、1名の俳優によって上演されます。しかも、舞台上で演じる歌手はルチアただ一人。泉の亡霊も芝居をしますが、物語としてはルチアの一人芝居です。」上記事前案内からある程度予想通りの「翻案」演出だったが、下記驚き、違和感あり。1)オケピットに金管楽器(ホルン、トランペット、トロンボーン)なく、 ピアノが代わりに音出し(序曲からホルン入らずピアノ音の付け足しでは違和感満載)2)ルチア以外は全て影歌3)プログラムは原作の第一部、第二部1幕、2幕の紹介のみ、本上演のストーリー紹介、 ナレーション等、全くなし 本公演は、オペラ『ランメルモールのルチア』を過去に観て事前知識のある観客のみを相手にしているとしか思えない。これが森谷真理さんのソロリサイタルでの演奏であれば全く問題ないのだが。 オペラ「ルチア」とはとても言えない、観客のことを考えていない、主催者側、演出家の都合の押しつけでは。 日生劇場は、今月末の東京二期会「メリー・ウィドー」でも前後左右空席での公演予定で、追加チケットの販売もない模様。オペラ以外にも、多くのミュージカルが公演予定となっており、コロナ感染者は絶対に出せないのが他の音楽ホールと事情が違うのか。 森谷真理さんは1時間30分歌い詰めにも関わらず、完璧な音程と素晴らしい歌声で、「狂乱の場」アリアは鳥肌モノだった。 他の歌手も皆さんの歌声も素晴らしかっただけに、通常のオペラ公演として観たかった、大変残念な公演、演出だった。End
2020.11.15
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