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2011.09.16
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新潮文庫の「日本語 表と裏」の一節、”まあまあ”を略記しますと甚だ、日本民族の不可思議さに思い当るのです。

 日本語の中で一番便利な言葉は「まあ」という慣用語、便利=多義的つまりどんな場合にも、いろんな形で使えます。

「まあ、いいじゃないか」の場合は相手を促す働き。

「まあ、一杯」は同様乍ら”先ずは”が含まれている。

「まあ、そんなに遠慮せずに」や「まあ、待ちなさい」は相手を制止する働きが。

「まあ、ひどい!」の場合は感嘆詞の役目をしています。

こんな風に「まあ」はさまざまな形で使われ、しかも、その間に微妙な濃淡がありますね。

この「まあ」を2つ重ね「まあまあ」となれば、厳密な分析が不可能なニュアンスになってしまいます。

「儲かりますか?」「いやぁ、まあまあです」「明日の天気はまあまあでしょう」なら相当に良いわけではないけれど、悪くもないという匙加減。

「まあ、ひどい!」と怒る人に「まあまあ、そう怒らないで」という副詞的用法もあれば、

「まあまあ、それは良かった」や「まあまあ、そいつはとんだ災難だったね」の場合には、感嘆詞として作用しています。

そして一番用法として多いのが、「調子はどう?」との問に、「まあまあ かな」という具合に、中ぐらいの、まずまずの、そこそこのと言った意味合いに。

 著者は続いて松島・天の橋立・宮島という海岸べりを日本三景とする日本人の特質に言及され、

期待の度合いを理想よりかなり抑えた悲観主義にしておく方が、落胆も少ないという一種”臆病な”気質が日本人の精神的な構えと説明しておられます。

期待は常に大きくなりがちだけれど、それを最初から抑制しておくことで、”いちおうの満足”を得る民族性、それが「まあまあ」と。

小林一茶の死に際しての句、

 是(コレ)がまあつひの栖(スミカ)か雪五尺

私も大それたことにチャレンジしない臆病者、安全派の部類なのかも・・・。

本日の付録はMAC作曲ソフトの中のフルートを選び、五線譜上に鳴らせながら、

作曲した試作品(平成11年頃?)をお届けします。

「フルートの為の試作」










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Last updated  2011.09.16 09:07:19
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