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September 14, 2023
カテゴリ： 国際報道
東京電力福島第１原発の処理水の海洋放出を巡り、中国が日本産水産物を輸入停止している問題で、北海道の各部局でつくる連絡会議が１４日、札幌市内で開かれ、道内で影響が拡大していることなどが報告された。
【写真】「日本から輸入したものではありません」北京市内のスーパーのすし売り場に張られた張り紙
中国の輸入停止以降、北海道では積み戻しによる道産ホタテの在庫が増加。保冷庫の空きスペースが減るなどの影響が出ているが、今回の会合では新たにキンキやウニなど高級鮮魚の販売価格が４～５割下落したほか、シンガポール向けの道産食品関係イベントで同国の主催者側から海産物を外すよう要請があったことなどが説明された。
中国の輸入停止以降、北海道産ホタテの主な出荷先は国内に変更。これに伴い殻むきホタテに加工する割合が増えているが、水産加工業者の中には設備不足で全量を受け入れられないケースも出ている。この影響で、道東の一部の漁協では１日あたりの水揚げ量を制限する対応をとっているという。
会合では、民間から消費拡大に向けた連携の申し出が出ていることも紹介され、積極的に生産現場の声を聞きながら対策を進めることが確認された。
道は１３日から道内外の量販店や国内外１８カ所のアンテナショップ「どさんこプラザ」などで消費拡大に向けた緊急対策「食べて応援！北海道」キャンペーンを実施中。今後も影響解消に向けた取り組みを積極的に進める方針だ。
最終更新:9/14(木) 19:07 産経新聞
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