全47件 (47件中 1-47件目)
1
「サンダー2段変身」はサンダーマスクが一度等身大に変身してそれから再び巨大化する、という変身方法である。 二段階の変身というと『イナズマン』のサナギマン→イナズマンのような姿かたちが異なるものが思い浮かぶが等身大と40mへの2段階の変身というのは何故設定されたのであろうか。 当時の『TVガイド』に掲載された日本テレビ側の森田義一プロデューサーの発言を読むとその理由がよくわかる。 『サンダーマスク』が企画された当時は第二期怪獣ブームのまっ只中にあった。『スペクトルマン』、『帰ってきたウルトラマン』に始まった怪獣ブームは『仮面ライダー』の登場によって等身大ヒーローを中心とした「変身ブーム」へと変質しつつある。 森田の言葉によると「アッと驚くような奇抜なアイディア、奇妙奇天烈な怪獣、高等化した変身を考え出さなければしょぼくれた番組になってしまう」とある。 『サンダーマスク』の企画そのものは72年の3月に始まっている。「亜流でないこと」を合言葉にアイディアが練られ、例えば高速道路にタイヤを転がすという発想から奇抜なフォルムを持つタイヤーマが生まれるなどの試行錯誤が繰り返された。 二段変身は当時の特撮番組が巨大ヒーローから等身大ヒーローへのシフトしつつある状況から生まれたものである。 等身大ヒーローと巨大ヒーローの問題点を森田は以下のように分析している。 1.「等身大だとスピード感はあるが迫力に欠ける」2.「巨大化すると迫力はあってもスピード感に乏しい」 『仮面ライダー』には路線変更でライダーが巨大化する話があったというのを聞いたことがあるがこの企画の時点で『仮面ライダー』は丁度2号編の終わりであり劇場版『仮面ライダー対ショッカー』がヒットしている時期にあたる。 サンダーマスクは二段階の変身をすることで等身大のスピードあるアクションと巨大ヒーローの迫力を両立させようとした試行錯誤の中で生まれたものなのである。 そのような思惑からうまれた2段変身だが劇中では効果的に使われたのだろうか? 魔王デカンダという等身大の幹部やその分身を出すことで等身大→巨大化の流れは一応あったもののサンダーマスクはやはり巨大ヒーローの印象が強い(現在見られない話数ではどうなのだろう。第11話「魔獣たちの待ち伏せだ」などは等身大の魔獣が登場するので見せ場も多いようだが・・)。しかしながらこの二段変身の段階を追った流れは最終回のトカゲラス・デカンダ(と分身)→鉄人13号・ベムキングの後半Bパートだけで等身大怪人・巨大怪獣を合わせて4体倒す展開まで貫徹されているようにも見受けられる。 後半、デカンダの分身が戦闘員よろしく登場するのもこの設定を強化するためだったと思われる。 この2段変身の発想は間違っていたか、いなかったか。それは『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』を経て『スパイダーマン』を挟みつつ『バトルフィーバーJ』に始まる戦隊シリーズがその着眼点が正しかったことを証明しているのではないだろうか。スーパー戦隊シリーズが作品と玩具の商品展開において成功を収め2011年で35周年を迎える国内最大にして最長の特撮シリーズになったのは「等身大→巨大ロボ戦」という等身大特撮と巨大特撮の融合なしでは成立しなかった。『サンダーマスク』の目論みが早すぎた挑戦だったと思われて残念でならない。何故か大量に販売されたサンダーマスクの大小様々なパチモノソフビやグッズ展開、それに反して秀逸なデザインでありながら一切発売されなかった魔獣たちのソフビ、という商品展開も含めて。
2011.05.02
コメント(1)
「麗しのパチ部屋」から「パチ怪獣大図鑑」の第3集が発売されます。6/27のサンクリで発売、以降イベント等で随時発売の予定です。今回もパチ記事と日本で唯一のパチ怪獣漫画がたっぷり読めます。詳しくはこちらで!http://teleman.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-24a6.html
2010.06.27
コメント(2)
日本が誇る世界的な怪獣ボボラ!作っちゃいました・・・。「ボボラの逆襲」「キングましら対ボボラ」「ボボラ対蛾ドン」「三大怪獣史上最大の宴会」などなとに登場した怪獣の中の怪獣・・・です。資料少ないですが作品毎にやっぱり違う?いちおうこれは初ボ・・・やばっ。
2009.03.15
コメント(8)
12/30のコミケで追加販売です。・パチ怪獣大図鑑・減色サンダーマスク魔獣怪人大百科・仮面ライダーハナ超画報を東館 東ナ48bで販売します。いずれも若干数になりますのでご注意を。『パチ怪獣大図鑑』は・仰天必至の真実の「ウルトラファイト」というべき「ナリタファイト」(詳しくは・・言えない。読んで驚け!)「マンとセブンの軌跡」も勉強になります。・凶悪怪獣エッチとの戦いが描かれる「パチもの怪獣対ロイヤリティーマン」幻のヒーロー、ロイヤリティーマンが時を越えて完全復活!パチ怪獣を描きながら哀愁漂う(タイトル通りスペクトルマンを彷彿とさせるような)70年代特撮黄金期を思わせるお薦めの逸品。パチ怪獣ファンはもちろん昭和40年代特撮・怪獣が好きな方は必見の一冊です。パチ怪獣記事「怪獣世界一周」の謎、もついでに読んでいただけたらよろしいかと・・。
2008.12.29
コメント(0)
昨年末に発売した同人誌『サンダーマスク魔獣図鑑』では冒険王のコミカライズについて残念ながら全部を網羅できませんでしたが今年なんとか全てに眼を通す事が出来ました。なので今回の新刊『サンダーマスク減色魔獣怪人大百科』(原色・・カラーじゃありません、念のため)は「冒険王」版『サンダーマスク』その全貌、がメインの記事になります。漫画版の魔獣図鑑およびストーリー紹介が中心に現在視聴できないゲンシロンの回、ガエンボーの回のコミカライズについては詳しくストーリー解説を加えています。またゲンシロンの回は再放送時に内容が変更されているためその点についても内容比較を行っております。加えてエポック社の紙芝居『サンダーマスク』の紹介なんかも。まあ話の種にはなるのでは・・・という内容ですので興味のある方は是非、28日(日)は東京国際展示場の西館き16-aまで足をお運びいただければ・・。あとたった今気づいたのですが『原色怪獣怪人大百科』の第2巻にはサンダーマスクはちゃんと表紙に載ってますね・・・こちらをモトネタにするべきだったのかも・・とそこは心残り・・・。
2008.12.25
コメント(0)
怪獣少女は同人誌『仮面ライダーハナ超画報』を東京ビッグサイトで行われるコミクマーケット75の初日12月28日(日)に西館の西き16-aにて発売します。内容は・ハナの全衣装31着(TV、劇場版)をイラストで網羅・ハナのヴァイオレンスシーン、48場面をタイムコード付きで完全紹介・ハナの活躍シーンをDVDでもれなくチェック出来る「ハナチャプター」仕様・同人誌におけるハナの活躍を追うコラム「最強のハナをさがせ」空前にして絶後のはじめからおわりまでまるごとハナ、という他に類のない(かもしれない)究極の「ハナちゃん(大きい方)読本」です。
2008.12.22
コメント(0)
コミックマーケット75の初日、12月28日 (日) 西き16-a 怪獣少女は新刊2冊発売になります。 ・『サンダーマスク 減色魔獣・怪人大百科』 ・『仮面ライダー ハナ超画報』 の2冊です。 サンダーマスクの方は去年の冬発売した『サンダーマスク魔獣図鑑』に続くサンダーマスク本続編。 冒険王コミカライズの完全版が中心の内容です。 紙芝居の誌上再現や追加の立体化魔獣図鑑もあります。 一方の電王本は諸事情からかあまりムックで取り上げられないヒロイン・ハナを徹底研究(?)したハナちゃん(大きい方)読本。 白鳥百合子の着た衣装を完全イラスト化、の他、ハナのふるった暴力を可能な限り解説する、という偏った内容のこれ以上ない位の莫迦な、かつ他に類のない熱のこもった本になっております。 あとてれまんさんの『パチ怪獣大図鑑』も発売になります。 私は『怪獣世界一週(周?)の謎』を担当しておりますのでこちらの方もよろしくおねがいします。パチファンの方は是非。 ↓ http://www3.point.ne.jp/~teleman/top/teleou/new.html 以上、とりあえずご報告まで。
2008.12.21
コメント(0)
※4月1日の「夢」でございます故、各所にお問い合わせなどされませぬよう・・出るあてもない『サンダーマスク』のDVDがこんな感じで出ないかなあ、という夢の話でございます。35周年記念・サンダーマスク1万年封印プレミアムBOX特製タイムカプセルボックス仕様●DVD7枚組デジパック魔獣ピクチャーレーベル●『サンダーマスク・ミュージックファイル』CD1枚同梱●コンポーネントデジタルリマスターの高画質●さまざまに対応した名場面チャプター仕様・絶叫サンダー変身チャプター・科学パトロール隊大活躍チャプター・デカンダ今回の失敗チャプター●幻の第21話『死の灰でくたばれ』本放送オンエア&再放送の2バージョンを収録●豪華な特典・映像特典:35年目のサンダーマスク(DISC7に収録) 可能な限りの出演者、製作者にインタビューしたスペシャル映像(70分)・全魔獣図鑑/成田マキホオリジナルデザインと比較可能・番組宣伝映像、CMなど当時の映像を多数収録・秋田書店『サンダーマスク図鑑』、各社の『サンダーマスク絵本』をアクティヴ完全収録・当時発売されたグッズ・玩具を可能な限り網羅したスライドショー特別付録・40ページ豪華解説書・・『完全復刻カバヤ・ココナッツプレッツエルサンダーマスクカードコンプリートBOX』・冒険王・別冊冒険王版コミックス『サンダーマスク・完全版』(秋田サンデーコミックス仕様)とここまでやってくれたらなあ・・・幾ら出すのよ、といわれたら困りますけど・・・。『サンダーマスク』でここまでやってしまったら結構な金額になりますわね・・。
2008.04.01
コメント(2)
昔・・1970年前後の小学館の学年誌には『サザエさん』が連載されていた。長谷川町子のではなくアニメのサザエさんそのままの絵(アニメの作画スタッフによるものなのだろうか?)による漫画は今のアニメコミックスの趣きがある。1972年の『小学二年生』に掲載された『サザエさん』は既に現在放送されているアニメ版と寸分違わない、ある意味完成された作画になっているのがちょっと驚きである。35年の歳月でここまで変わらないのもホントウに凄い。凄い・・というか別な意味で凄いのが今回紹介するエピソード。7月号なので七夕。カツオが短冊に願いを書く。「ウルトラマンAになれますように」おいおい。いいのか?細かいことをいうと短冊にはウルトラA、と書かれている。フネとサザエはお願いするカツオに「エースなんてむりよ」(エースじゃなければ無理じゃないのかとツッコミたくなる台詞だが・・)という。その晩カツオが・・エースになった・・おいおいおい・・。燃える街でベロクロンと対峙して足元のワカメやタラちゃんと震えるカツオA・・・・・・・やっぱりというか当然最後は夢オチなんですけどね。話としてはどうということはないのけれどサザエさんとウルトラマン、という製作会社はもちろん局も異なる組み合わせが学年誌の中で、とはいえ堂々とコラボそいていたのには驚かされる。製作はTCJ、構成北原むつを、作画中川ひろ子、美術武井明・・・このスタッフ、アニメを担当されていた方たちなんでしょうか。武井氏は美術ということで色々な作品に参加されているみたいですが・・。それにしても・・・このベロクロン、アニメチックに描かれた超獣というか怪獣としては『ザ★ウルトラマン』のバルタン星人なんかに先駆け・・・なわけでこれはこれでイイ味出してるような気がするのだけど・・。どうかなあ。
2008.03.31
コメント(3)
理由あってサンダーマスクのコミカライズについて調べているのですが・・。 「サンダーマスク」のコミカライズはそれぞれ 少年サンデーで手塚治虫 (説明不要・・でしょうがコミカライズ) 別冊少年サンデーでやまと虹一 小学一年生~四年生および小学館BOOKではひろみプロの池原成利(原成) 小学二年生、冒険王、別冊冒険王では長谷川猛 がそれぞれ手掛けています。 ページ数は学年誌はやはり少ないので手塚版を除くとやまと版、長谷川冒険王版が量が多いと思われます。 やまと版は手塚タッチというよりもキャラクター、特に女の子に永井豪色が強く感じられて可愛くこれはこれでいい感じなのですが敵が魔獣ならぬ雪女(!)・大仏(!!)・偽サンダーマスクの全3話。 いずれも魔王デカンダが操る展開ですがテレビの特撮番組らしいティストはあまり感じられません。 小学館の学年誌及び小学館BOOKに掲載されたものTV版に近い流れですがいかんせんページ数が少なく読み応えがありません。毎回2Pの見開きながら原成(池原成利)の絵で魔獣と当月の放送内容を紹介した小学四年生版が一番資料性が高いかも。 コミカライズとTVの大きな違いとしては小学二年生版の最終回に鉄人13号の変わりにはロボッガーという魔獣が登場すること位でしょうか。 あ、あと流星鉄仮面は喋り口調が女性・・リンに変身する影響とおもいますが・・男?女? 分量も多く最もTVのティスト・展開に近いのが冒険王版。実は上記小学館版の『サンダーマスク』、全て最終回でサンダーマスクは死ぬことなくベムキングを倒して終わり・・・がほとんどなのです。 TVと同じく地球のために戦って死んでしまうサンダーマスクを描いた漫画作品は長谷川冒険王版だけ、ということになります。 ・・なのですがこの時期の冒険王が別冊も含めて手にするのが困難なんですよ、もともとないし、べら棒に高いし、図書館にも置いてない。 一応わかっている分だけ掲載内容を記しておくと 冒険王11~12月号 ・・不明 同1月号・・・『ザリバザーンと魔獣軍団、流星鉄仮面・メガトロン前編』・・・・ハカイダー、サメラ、ドロドロン、タイヤーマとザリバザーンが登場。サンダーマスクは鉄仮面に首を切られる衝撃的展開 同2月号・・・『流星鉄仮面後編(別冊)』 同3月号・・・『デカンダ復活&ギャタピラン編』 同4月号・・・不明 (最終回、テレビと同じ内容???) 別冊冒険王?月号~4?月号・・・不明 別冊冒険王5月号・・・真の最終回。 テレビ版最終回(冒険王最終回?)の続きでベムキングの弟ベムファイヤーが登場する。 ここまでか・・・コミカライズ版「サンダーマスク」について 何かご存知の方がいらっしゃれば是非情報おねがいします・・。
2007.11.06
コメント(8)
『サンダーマスク』の魅力は登場人物の「ボケ」にある。『サンダーマスク』のほとんどの登場人物はひたすらボケまくる。しかしながらツッコミする人間がいない。なので観る方がツッコミを入れていかないと収拾がつかなくなっていく。そういう意味ではボケとツッコミの概念が一般にも広く理解された今でこそ『サンダーマスク』は観る価値があるのだ。今回紹介するのは第6話『東京砂漠だハカイダー』。脚本は上原正三、監督は田中進。タイトルからしてツッコミたい・・まるで内山田洋とクールファイブが歌いだしそうなムード歌謡を連想させる・・・しかもハカイダーって・・。(ただし『人造人間キカイダー』※注)の37話でハカイダーが初登場したのは73年3月24日。サンダーマスクの最終回の3日前。本話から5ヶ月先の話である・・念のため。)※注)考えて観るとキカイダーもハカイダーもビジンダーもワルダーも・・・魔獣ハカイダーのネーミングセンスと何らかわる所ないんだよね。魔王デカンダの命令でサンダーマスク抹殺と東京の砂漠化を使命として地球へむかった魔獣ハカイダー。原色怪獣怪人大百科(第2巻)によると出身地は鳥取砂丘なんだけども・・。手足頭を隠し卵状の金属の塊として地球に到着する。早速宇宙考古学研究所と科学パトロール隊が現場に急行する。何故このメンバーなのか・・はいってもしょうがない。ガイガーカウンターみたいな機械で金属塊を調べる命光一。地球上の物質ではない事を看破し爆破を進言する。この際、科学パトロール隊の藤隊長は光一のやりとり。「地球上の物質じゃない」「どうすりゃいいんだ」「爆破するしかないでしょう」「爆破か!」この会話、科学パトロールが専門分野の宇宙考古学研究所に意見を求めて従っているようにみえるが実は以降にも頻出するとおりこの藤隊長は基本的に主体性がなく人の意見にいいなりである。で変なところに依怙地で次回では状況を悪化させるのだがそれはまた別の話。ダイナマイトで爆破される金属塊。しかし金属塊は巨大化しハカイダーとなる・・・。・・・ってこの一連の金属塊偽装の流れ、良く考えると偽装の必要すらない。とっとと暴れたらよろしい。光一、ずっと手にしていた(置けばいいのに)機械を藤隊長に押し付けるように渡しちょっと前にすすんで変身・・・砂嵐の中とはいえ正体ばれそうなんだけど・・ハカイダーと対峙する。ハカイダーの第一形態はフットボール状の鉄塊の股間に顔があり脚だけが生えている姿。実は亀のように上部の頭と両手を隠しており油断したサンダーマスクの頭と脚両方に噛み付く。この噛まれているサンダーマスクの唸り声が痛くて痛くて堪らないという感じ。この件り噛み付かれ押されただけで倒されたようにみえて情けない。 サンダーマスクのいなくなった東京をハカイダーは蹂躙。噴出す砂とバリバリビルを食うことでで街は一夜にして砂漠と化していた。「やつはビルが好物なんだ」「冗談じゃない東京には何万というビルがあるんだ!」・・・・ビルが好物というのも微妙な表現だけどコンクリや鉄を食べて砂にするという所からすると妙に説得力のある会話だ。重傷を負った光一は病院に運ばれるが医師は「クスリが効かないので責任を負いかねる」と匙を投げる。サンダー星人にはクスリが効かないらしいのだがこの台詞、第一話で矢野警部が警護を放棄して責任を負いかねると言う件を思い出させる・・・上原正三は警察や医師の無責任ぶりを弾劾したかった・・・んだと思う・・どうだろ・・。光一は高瀬姉弟に頼んでタイムカプセルで傷を癒す事を選択する。「大分時間がかかりそうだ・・」という台詞がまた1万年位眠りそうで不安を掻きたてる。姉弟が宇宙考古学研究所に戻るとスクリーンにデカンダが映し出されてハカイダーの餌にちょうどいいからサンダーマスクの死体を差し出せ、さもないと東京を砂漠にする、と脅迫する。デカンダはこの後差し出された死体のはずのサンダーマスクが生き返ってたいそう驚く姿も描かれるのだが・・デカンダがいる限り地球征服が上手くいくとはとても思えないなあ。 「サンダーマスクでも敗れた相手だ。どうやってやっつけるんだ・・」相変わらず何も考えてない藤警部。研究所員であるお調子者の六本が考えた「ハカイダーに風船をつけて海にとばして爆破してしまう・・という作戦(といってよいのか悩む)」にとすぐさま賛同。「ひょっとするとうまくいくぞ」「旧日本軍は昔アメリカに風船爆弾をとばしたことがあるんだ」大分違う気がするのだけれど・・・。あっという間にハカイダーに5個ほどの大型気球をくくりつけるという作戦が実行されるのだった・・・ああ。おとなしく気球を括りつけられるハカイダーもハカイダーだが。空にプカプカ浮いた(ハカイダーの体重は前掲書によると6万1千トンで他の魔獣に比べて頭抜けて重いのだが・・)のも束の間大方の予想を裏切らずジェット推進で戻ってくるハカイダーなのだった。翌朝。サンダーマスクは死体のふりをしてデカンダを油断させ変身。ハカイダーと組み合うもその怪力に苦戦する。その戦いの最中藤隊長がひとこと「駄目だ、勝ち目がない・・」何てあきらめがいいというか役に立たないんだ、パトロール隊。せめて努力の跡をみせてほしいぞ。サンダーマスクも懸命に戦っているのに。苦闘の末等身大になったサンダーマスクはハカイダーの口に飛び込み体内で二段変身することで強敵を葬る。体内での巨大化で内側から弾けるハカイダーと出現するサンダーマスクという図が中々カッコいい描写になっている。発砲スチロールが舞ってる?それがいいんだって。最後に藤警部が光一に今までどこに行っていたのか尋ねるシーンがある。この騒ぎの最中、なおかつ死にかけていた人間が信州の山奥の温泉にいっていたという光一の答えもどうかと思うが「のんきだなー」で済ます警部も・・どっちもどっちだな・・。特撮ヒーロー作品において防衛組織は役に立たないものと相場が決まっているがせめて武器の強化とそれ以上にしっかりした人材の確保が急務ではないかと考えさせられる。やっぱり「パトロール」じゃ怪獣を相手には出来ないなあ・・・。次回「地球の油を吸いつくせ」では依怙地になった藤警部が大暴れ。ニトログリセリンで魔獣を吹き飛ばす「恐怖の報酬」ばりのサスペンスが展開・・しない・・・こいつはスゲエぜ。
2007.09.10
コメント(0)
70年代前半の第二期怪獣ブーム(変身ブーム)の作品のひとつ「サンダーマスク」は手塚治虫がコミカライズした(原作ではない、TV特撮番組を漫画にしたものである)ということで非常に有名でありながら不遇な作品だ。漫画の「サンダーマスク」はTVとは登場人物の名前が一部共通するだけの別もの。決して出来の悪い作品とは思えないのだが手塚自身の述懐も一般の評価もあまり高くない。「白獅子仮面」や「魔人ハンターミツルギ」などの作品までがDVD化される時代にソフト化されない理由は「サンダーマスク発狂!」と「死の灰でくたばれ」の非常に危険なタイトルのエピソードが存在するせいだといわれていたけれどその真相に迫った「封印作品の謎2」を読むとそういう次元の話ではないように思われる。そんな不運な作品だが小学校低学年だった私には当時の怪獣番組の中でも「シルバー仮面ジャイアント」と並んで好きな作品だった。火曜夜の放送時間を心待ちにし冒険王とTV映画マガジンのコミカライズ連載を読み、秋田書店の「写真でみる世界シリーズサンダーマスク図鑑」も買ったしカバヤのココナツプリッツェル(他にない変わった甘さて好きなプリッツエルでした)のカードも収集していた。故に個人的にはウルトラやライダー以上に思い入れの強い作品なのだ。そんな「サンダーマスク」、実は幾つかのエピソードを視聴する事は可能である。ではその中から第一話「見よ!暁の二段変身」を紹介していこう。空とぶ怪物が旅客機を撃墜、街を破壊した。高瀬博士をはじめとする日本の「三大頭脳」は怪物は魔王デカンダ(黒目のいわゆるNG仕様ですね)の操る「魔獣」だと考える。その根拠は1万年前の書物に昨日のことが預言されていたからであった・・。・・まずここで魔獣は「生物と金属を合わせたもの」という定義がなされていて興味深いものがある。「スペクトルマン」では公害怪獣みたいな括りはあったがこの魔獣の定義は同時期の「ウルトラマンA」の超獣やアニメにおける機械獣(機械の獣)、メカザウルス(サイボーグの恐竜)に近いものがある。1万年前の書物・・・これが凄いのだが1万年前に昨日の事を予測した書物があって・・紙?粘土板とか壁画とかじゃないのか・・・とかはおいといて・・まあこの絵が・・小学生が描いた怪獣のラクガキのようなコンコルンだったりする ・・うーん・・。3人の博士は3つの「星」にこの災厄から地球を守るカギがあると科学パトロール隊の矢野警部に語り今魔王とのサンダーマスク復活を巡る戦いが始まるのだった・・。科学パトロール隊・・・そのネーミングから魔獣相手に役に立つのか否か不安な気持ちにさせられる。銀のヘルメットにグレーの制服(下級兵士は銀づくめ)、襟周りに赤のライン・・・「どっきりカメラ」の野呂圭介かブラックホール第3惑星人のような信用できない雰囲気が全身に漂っているけれど・・大丈夫なのか・・。科学パトロール隊の矢野警部はその管理能力のなさをすぐさま露呈。・護衛中他に気をとられて車に博士をひとりで放置・12時に自宅へ来るという予告の時間キッカリに博士をひとりで放置という常人には考えられないミス(?)で魔王デカンダに博士を殺されてしまうのだった。この辺は言葉もない・・・この防衛チームは以後の回もことごとくこの調子なので・・というかなんでこの人は警部なんだろう。警察の一機関なんだろうか?あと「宇宙の魔王」が自ら博士を殺しに来る、というのも人手不足というか凄い行動力というほかない。戦闘員みたいな部下いないし。あっというまに一人になった高瀬博士はとある山中にむかっていた。3大頭脳のうち二人を喪い焦った矢野警部は「パトロール隊は責任を負いかねる」ので、あろうことか「3つの星」を魔王に渡すよう高瀬博士に詰め寄ります(おいおい!)。逆らう高瀬博士の子供を突き飛ばす矢野警部(ひどすぎだよ)。キラリ!あったぞ!この下にサンダーマスクが・・・(えっ!えっ?あまりの急転直下の展開の連続についていけない・・・)。「少し痛いけど我慢しなさい」博士はやおら娘と息子の腕にナイフを・・え?博士自分の子供たちの腕に得体のしれない「星」を埋め込んでたのか?さらに自分の片方の目に手をやりそこから星を取り出す博士・・・。ぎ、義眼でしたか・・。地下のカプセルの周囲に3つの星を配置する博士。太陽光線に当てればサンダーマスクが復活する・・・日光写真みたいだな・・・そこに魔王デカンダが出現(ホントに腰が軽い人だ)。博士、魔王からカプセルを庇って死亡・・・。人間が守らないといけない位そんなやわなカプセルなのか??そんな中遂にサンダーマスク復活!「サンダーアアアアアア!」血管切れそうな叫びが木霊する・・・。二段変身。イナズマンがサナギマンに変身するとかいうわけでなく等身大から巨大化する二段である。情けない例えをすれば「ゴッドマン、拡大(かくうだあい)!」と同じものである。あと・・・暁じゃない真昼間である。「白昼の変身」あるいは「昼下がりの変身」が適当であろう。街を破壊するコンコルンの元へサンダーマスク急行。サンダーシュートでコンコルンの首を切断、初戦を飾るのだった・・・。さて野原に佇む高瀬姉弟。前になにやら3本の黒い棒が屹立しているのだけれど・・・3本・・博士たちの墓?日本の三大頭脳が何も無い野原にまるで金魚の墓のように並んで埋葬されている光景はシュールを通りこして不気味だ・・・。姉弟の前に現われる青年命光一。姉弟は彼がサンダーマスクだと見抜く。「その目でわかりました」・・・・どんな目だよ。赤いのか?光一は自分が1万年も早くきてしまったことを「一万年といっても宇宙時代(?)にはほんの1年の長さ」とよくわからない理屈で誤魔化す・・・納得するな姉弟。2人はサンダーの正体を「この腕の傷」に誓って秘密にすると誓う・・・よく見るとかなり深い傷だけど大丈夫なんだろうか・・・・。以上「サンダーマスク」の第一話でした。全編予測不可能な・・というかボケっぱなし突っ込みっぱなしの息もつかせぬ面白さ・・・。実際に昔の特撮番組で普通に面白くない作品が多い中、「サンダーマスク」は間違いなく面白い。冗談ではなくこの天然な展開を面白いと言わずして何が面白いというのか?そして・・もっとも驚くべき点は・・本話の監督・脚本が本多猪四郎・上原正三であるという事だ・・・・・。「サンダーマスク」の魅力の一端が伝わったかどうか心配だが・・いかがだっただろうか。誤解がないようにいっておくと私は「サンダーマスク」を貶めているわけではない。面白さには色々ある。「ウルトラセブン」や「イナズマンF」、「ミラーマン」のようなシリアスな作品は勿論すばらしいが「サンダーマスク」のような評価されていない作品がこれらとはまた別な視点で評価されるのは喜ばしいことではないだろうか。「サンダーマスク」は間違いなく面白い。天然ボケ特撮ドラマの名作、それが「サンダーマスク」なのだ。そして私は「サンダーマスク」がやはり大好きなのである。↓サンダーマスクのOP、EDhttp://jp.youtube.com/watch?v=2wSwAZ-RAx4またニコニコ動画で「サンダーマスク」の第一話が視聴可能である。百聞は一見に如かず、である。心してご覧になって頂きたい。
2007.08.29
コメント(4)
いわずもがなの事をいうと「らき☆すた」は雑誌「コンプティーク」に掲載された漫画を原作にした現在放送中のアニメーションである。原作の漫画は「あずまんが大王」の影響下に生まれたいわゆる萌え4コマ作品群のひとつである。アニメ版はのんびりした展開の中に突飛なパロディや悪意のこもったギャグを絡めたりすることで奇妙な味の作品に仕上あげている。主人公である泉こなた(声:平野綾)は父親の影響で重度のヲタク(しかも美少女ゲームとかネットゲームとかの)。このアニメはこなたの「普通ではない発言・行動」を友人の柊かなたがひたすら突っ込むという二人の漫才で成立している。とまあこんな説明はともかくこの作品と特撮の奇妙な関係について。この作品のEDは1~12話まで全て異なり登場人物の4人がカラオケボックスで歌う歌によって成立している。EDの間映っているのはカラオケルームの扉だけでありとりとめもない会話と歌が流れ続ける。でその曲目が以下の通り1「宇宙鉄人キョーダイン」(『宇宙鉄人キョーダイン』OP) 2「勝利だ!アクマイザー3」(『アクマイザー3』OP) 3「それが、愛でしょう」(『フルメタル・パニック!ふもっふ』OP) 4「セーラー服と機関銃」(映画/TV『セーラー服と機関銃』) 5「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(『ドラゴンボールZ』OP) 6「バレンタイン・キッス」(『月曜ドラマランド』ED) 7「地上の星」(『プロジェクトX』OP) 8「モンキーマジック」(TV堺正章版『西遊記』OP) 9「木枯らしに抱かれて」 (映画『ボクの女に手を出すな』) 10「I'm proud」(CM「東京ビューティーセンター」) 11「ドラえもんのうた」(『ドラえもん』OP) 12「負けないで」(松雪泰子版TV『白鳥麗子でございます!』ED) 注目すべきは上記の通り全てが映像作品に関る歌で占められていることだろう。TV放映のEDはそのままCDに収録されているがいずれも時間の都合で途中までしか聞くことはできない。しかしながらCDはさらにフルコーラスで上記の曲+1曲までも収録しておりこれがまた凄い。カラオケで歌っているので歌詞を忘れたとか出だしを間違えたとかメイワクな合いの手が入ったフルバージョンで洒落がキツイ。まあそれは良いとしても・・・平成の女子高生が歌う「キョーダイン」と「アクマイザー3」は・・・・。石ノ森特撮作品の中では決してメジャーとは言い難いこれらを選ぶのかという作り手センスの良さが光る。実際改めて聞くこの2作品の主題歌は特撮でヘンな歌として思い浮かぶ「超人バロム1」(これを選ばなかったところが偉い)と比べても(歌っている平野綾のヤケクソな歌いっぷりのせいもあるが)実に面白い。ふと気づいたがこのCDでフルコーラスを初めて聞いた。平野綾はこなたのキャラクター声でこれらをがなり歌う他「それが愛でしょう」や「木枯しに抱かれて」ではしっとり聞かせる(途中キーが合わなくて歌いづらくなるという演出がまた絶妙)。英語の歌詞の「モンキーマジック」では♪モンキーマジック♪の歌詞以外歌いづらいという演出もおかしい。・・・・しかしながらこのCD最大の聞き所はこなたがトイレで「ゴッドマン」の主題歌を歌えるかどうかアカペラで(しかもフルコーラス)歌ってみるところだろう。何と馬鹿馬鹿しくありえない、でいて凄まじい光景だろうか・・。というわけでこのCD、この「ゴッドマン」フルコーラスVerを聞くためだけでも価値がある・・・ってどんな価値なのよ!特撮ファンにとっては・・・平野綾の異色の才能で蘇る異能特撮ソングを楽しむCD・・・そんなところだろうか。↓こなたの歌うキョーダインなんでこんなの知ってるんだこいつは・・ ↓こなたの歌うアクマイザー3あ!本編映像だ!
2007.07.18
コメント(2)
テレビマガジン、テレビランド創刊前、まだ冒険王が漫画中心だった70年代初期の児童を対象としたテレビ雑誌といえば「小学館BOOK」だろう。 「小学館BOOK」という雑誌は小学館の学年誌が講談社からウルトラシリーズの掲載独占権を引き継ぐ流れのなかで第二期怪獣ブーム初期の中心的な雑誌になる。 先日の「パチモンサミット」でも円谷プロ公認の新怪獣を掲載した雑誌として話題になっていた(これらの公認新怪獣は「帰ってきたウルトラマン」製作決定の中、怪獣史の闇に葬られてしまう・・ )雑誌の内容は当時のライバル誌と同じくTV漫画コミカライズと特撮情報。 手元にあるの72年11月号と73年3月を参照すると漫画の分量が多い。128ページ中の約半分が漫画もしくは絵物語。残り半分が情報ページかというとさにあらず15ページの学習図鑑と保護者のためのページ8ページ、あとはお面とかの綴じ込み付録が16ページある。 キカイダーのダークロボットとウルトラの父をトピックとした特集内容は71年11月に創刊された後発の「テレビマガジン」がTVの先取り情報を中心に今みてもマニアックな誌面展開をしているのと比べると大人しい印象を与える。 この号の連載漫画をあげておくと キカイダー(時里信一) バージェスの動物ものがたり(ズイオープロ) ウルトラマンA(林ひさお) アイアンキング(かたおか徹治) バレエ星(谷ゆきこ) サンダーマスク(池原成利) 樫の木モック(タツノコプロ) ライオン丸(馬場秀夫) ミラーマン(蛭田充) おばけのQ太郎(吉田忠) ケーキ屋ケンちゃん(竹中きよし) ガッチャマン(タツノコ・プロ) 実に12本。見開きしかない漫画もあるが今の「てれびくん」の掲載漫画が4本なのを考えると圧巻である。 「動物物語」は放送を数ヵ月後に控えた山ねずみロッキーチャックである。 怪獣モノ中心の内容でありながらバレエ漫画が載っているところに女児も対象にしようという小学館らしい拘りが感じられる。 小学館には未就学児童向け雑誌として「よいこ」と「幼稚園」があったのだけれど「小学館BOOK」は小学校低学年までを対象とし学習的内容は少なめになってたと思われる。 最後にこの号の「ウルトラマンA」のコミカライズ。作者は林ひさお、あの三億年超獣の回の漫画を描いていた方です。 夕子との別れ、ダンとの出会いを描いた漫画なのだけれど別れがまた淡白な展開。「夕子いったい何の用だい」 「わたし地球人じゃないの」 「えっ」 「私月星人なの 月にかえあらなくちゃいけないのあの光は私をよんでいるの」(危ない人みたいだぞ夕子) 「ぼく一人でAに変身できるかな」(切り替え早っ) 「あなたなら大丈夫。さあ左手をだして。」 「さようなら星司さん」 「さようなら夕子」(月へとんでいく夕子) これが冒頭の見開き2ページ。もう夕子はでてきません。 当然ルナチクスは出てこずギタギタンガが出たりしてます。まあ内山まもる版でも夕子は唐突にいなくなっていたような気がすることだし・・。 うーん。でもこれはこれで味のある漫画だなあ。 次回は「ウルトラマンA」の最終回を中心にもう少し話をつづけてみたい・・、というわけで・・つづく。
2007.05.28
コメント(4)
70年代前半の第二期怪獣ブーム(変身ブーム)の作品のひとつ「サンダーマスク」は手塚治虫がコミカライズした(原作ではない)ということで非常に有名でありながら何故かDVD化されない作品です。「白獅子仮面」や「魔人ハンターミツルギ」などの作品までがDVD化される時代にソフト化されない理由は「サンダーマスク発狂!」と「死の灰でくたばれ」の非常に危険なエピソードが存在するせいだといわれていましたが「封印作品の謎2」を読むとそいうわけでもなさそうです。そんな意味で運のない作品といったらよいこの作品小学校低学年だった私には当時の怪獣番組の中でも「シルバー仮面ジャイアント」と並んで好きな作品でした。冒険王のコミカライズ連載も読み、カバヤのバタープリッツエル(甘くて好きでした)のカードなんかもあつめてたのを覚えています。ああ、原色怪獣怪人大百科の掲載されたイラスト怪獣たちのスチールが見たいなあ・・。今回紹介するのは第3話「火を吹く魔獣」。魔王デカンダの作戦今回は8000年前に姿を消した(誰かみたのか、縄文時代だぞ)といわれるバラジュードンが現れるというのを命光一(サンダーマスク)が予知するところから始まる。この能力凄い能力だけど光一はミサイルを味方から打ち込まれたり死んだりする未来は予知できなかったのか?デカンダは今回漫画週刊誌(冒険王!この世界では週刊だったらしい)にのっている漫画のまま侵略をするという意味不明な作戦を展開。漫画家(演じたのは西尾徳さん。マンモス西やゲッターロボのムサシでおなじみの方ですね)が矢野警部に怒られて原稿を差し替えると自分で描いた(?)漫画を漫画家に渡すなどかなりのりのりなのだが・・・何故?冒険王の表紙の中央にバロム1を差し置いて何故かデカンダが載ってた(いやな冒険王だな)せいか?「ウルトラマンA」の九里虫太郎の話に似ているが別に漫画のとおりになるというわけでもなく疑問が残る(矢野警部は漫画家にハッピーエンドにしろと命令していたが・・)。脚本は藤川桂介なんだけど・・どうなんでしょう・・。頼りない科学パトロール隊銀のヘルメットに白地に赤のユニフォームがカッコ悪い科学パトロール隊。隊長の矢野警部は今回バラジュードンが漫画通りにあばれていることで漫画家の家にのこのこ抗議に行くほどの柔軟なというか単純な人物。部外者のまゆみに失態を「大体漫画なんかおっかけてるからこういうことになるのよ」と罵られてそれに謝るくらいの好人物。ただまゆみも1週間動かないバラジュードンに「魔王は次の漫画が発売されるのを待っているのよ」と言ってましたが・・。そのあとこれまた部外者の光一に「命君、バラジュードンをやっつける何かいい手はないもんだろうか?」と相談するあたり・・・柔軟だけどプライドはないなあ・・。科学パトロール隊は光一の立案でバラジュードンが飛び立った後巣に爆弾を仕掛ける作戦をとるのですが・・・街を破壊してるバラジュードンを放置して巣を見張るのはいかがなものかと・・・。まあサンダーマスクがいつもの通り血管きれそうな絶叫(技の名前を叫ぶのだけれどやりすぎだと思う)とともに魔獣を葬るのですが・・・かなり問題の多いサンダーマスク、いかがだったでしょうか?↓よければこちらも・・・。シンナーマンが凄い「サンダーマスク発狂」また機会があれば別のお話でお会いしましょう・・。
2006.11.03
コメント(4)
ただいま公開中!!ショッカー戦闘員が転職?リクルートのCM全作品公開ページ↑リクルートのB-ingのCMが今えらいことに・・。戦闘員が主役のCMが観られる公式ページです。「仮面ライダー」の戦闘員が登場するライブフィルムを使用してCMが作られています。今の仕事のあり方に疑問を抱き転職を考える戦闘員の姿が苦い・・今の所7本のCMです。。「かばん持ちをするショッカー」(ハリネズラス)「カビンを運ぶショッカー」(死神博士、カビビンガ)「いきなり怒られるショッカー」(ヒトデンジャー)「上司に恵まれないショッカー」(ガマギラー)「明日に向かって走るショッカー」「ドラム缶に隠れるショッカー」(地獄大使)「ジョギングするショッカー」(ガマギラー)いずれも作品の場面の抜き出しなのですが、荘重な音楽と戦闘員の心情を表すテロップが・・おかしさを倍増させてくれます。例えば「上司に恵まれないショッカー」ではガマギラーの命令で柵に触れた戦闘員が感電する姿に「うちの職場は無責任な上司が多すぎる」のテロップが重なります。「ジョギングするショッカー」ではガマギラーを先頭に走る戦闘員たちの姿に「もっと女性の多い職場で働いてみたい・・」地獄大使編のドラム缶は・・・言葉を失います・・。まさか21世紀になってガマギラー(なんでガマギラーばっかりなんだ)や地獄大使、死神博士がTVのCMでみられるとは・・。・これが僕らの夢みた21世紀?予想できなかったなあ・・・。
2006.09.09
コメント(12)
↑「駄菓子屋グッズ大図鑑DX」堤哲哉、扶桑社刊、1470円5円引きブロマイドやカードの「えむぱい屋」の堤哲哉さんによる駄菓子屋グッズ図鑑です。あーもうこんな本が読みたかったのよ、という本。駄菓子の本は意外にありますし、串間努さんの本なんかもあるのですが年代に微妙なズレがあってそこが・・だったのですがこれは世代的にピタリです。です。昭和40年代から50年代初めの駄菓子屋のおもちゃをカラー写真とコメントで紹介した駄玩具図鑑でまさに待ち望まれていた(もの好きの間で)垂涎の一冊です。パチ怪獣ブロマイド唐沢なをき氏の「フィギュア王」の連載「パチモン大王」でおなじみのアレです。ヤマプロ、ヨコプロ、エスプロにSAKURA、怪獣トランプなどなど。パチモン怪獣ブロマイドを堤氏の解説付きで集成しています。なんと贅沢・・。未見の絵柄も結構あって堪能しました。そうそうこの間のレッサーボガール最終形態はキュラドロス(出身は千葉)に似ているのだ。エポック社野球盤と魚雷戦ゲームの歴史、ミニゲーム、ミニミニゲーム、ブックゲーム・・・。まさに同時代人には堪らない写真がならんでおります。「ドカベン香川&山田太郎のホームランゲーム」欲しいような欲しくないような・・。駄玩具スパイ手帳にすごろくや面子パチモン怪獣ソフビ、ポリ人形、カード類に点取り占いに駄菓子屋ププラモ・・。昭和40年代の駄菓子屋の雰囲気を堪能できます。ようかいけむり・・・指でこすると煙がでるという・・・・だから何だというところが駄菓子屋的です。ガチャガチャ今のHGとかとは違い昔のガチャガチャはひどいものがいっぱいでした。なんでこんなものをというようなわけの分からないものが満載。般若の面のミニチュアとか豚のポリ人形、目が飛び出す骸骨・・欲しくないなあ。私的にはスペクトルマンのパチモノ(ファイタス仮面)の双六・・ブロマイドのみならず双六がでていたことにいたく感動・・。とにもかくにもパチモン好きな貴方へ、必携の一冊です。
2006.09.08
コメント(6)
仮面ライダーの劇場版オリジナル新作2本目が「仮面ライダー対じごく大使」です。72年7月の公開の東映まんがまつり1本で同時上映がオリジナルの「魔犬ライナー0011変身せよ」(このB級ティストは好き)、TV版そのまま上映が「変身忍者嵐」に「超人バロム1」、「魔法使いチャッピー」、「国松さまのお通りだい」。前作の好評を受けて「魔犬ライナー」を従えてのメイン上映となった仮面ライダーなのですが前作と比べると・・・簡単にストーリーを紹介します。ロードレースに出場する本郷と滝はなりゆき?でショッカー東京支部に潜入するも罠だった。立花藤兵衛たちは誘拐され、本郷と滝は導かれるようにショッカー大要塞のある富士へ向かう。トラックはでかいショッカーのマーク・・いつものことですが・・。本作はお宝を巡る前作ほどのストーリーの面白みはなく地獄大使の作戦意図が不明瞭です。今回の作戦の主眼は富士の大要塞での兵器スーパー破壊光線砲の完成と東京攻撃(東京タワーを飴のように溶かす・・形に拘るなあ)なのですが地獄大使は遠くで陽動作戦をすればいいものを富士の近くでやってます。尚且つザンジオーなどの陽動部隊が現在の作戦概況を話してしまうという・・陽動じゃねえ!!!!かくして作戦は上手くいこうはずもなく地獄大使と戦うこともなく終わるのですが・・・。ここからが本題。本作の怪人の登場と活躍・・というかここにしか見所は・・・始めます。カブトロング本郷と滝が放棄されたショッカーのアジトで閉じ込められた時に登場「その声はカブトロング!」カブトロングの声はトムさんこと八代駿・・。テレビでは池水通洋のはずなんですけど・・。「ガキーン」の鳴き声に反応した・・?再生怪人は弱いを身をもって証明するが如く、腹へのパンチ一発で死亡(?)ハリネズラス崖の上でバイクの本郷を確認、戦闘員にゆけーっ」というだけ。セミミンガー、ギリーラ、ごきぶり男がカブトロングの指揮のもと登場。ギリーラちょっと高いところから落ちて死亡?(ころがってました)。ごきぶり男ライダーに乗られるごきぶり男。「言えショッカー大要塞はどこにあるんだ」「苦しい・・言う、言うからこの手をはなしてくれ・・。富士の・・」カミキリキッドの光線を背中からうけるごきぶり男「・・どうして俺がやられるんだ・・」「きさまがまぬけだからだ」「・・くやしい・・」爆発して果てるごきぶり男・・素晴らしい、本作中最高の最期でした・・。多分声はノンクレジットですが市川治だったと・・・。無駄にカッコいいぞごきぶり男!ジャガーマン、サイギャングのバイク部隊意味もなくころんで爆発する戦闘員たちのバイクそれを尻目にふたりはバイクでどっかへいっちゃいます・・。セミミンガーの騎馬隊人質を盾に西部劇風に周りをぐるぐる廻りライダーに縄をかける戦闘員・・。滝の人質救出のあとセミミンガーも馬に乗って敗走。そのままいなくなります。ザンジオーの大要塞守備隊うみへび男、みみず男、エイキング、ゴースター、プラノドン、キノコモルグ、ドクモンド、ムササビートル、ザンブロンゾ、毒とかげ男・・・。パンチでザンブロンゾが爆死、投げられたみみず男と毒とかげ男がもつれあって爆死します。その他の怪人は崖をころがって・・死んだの・?もしかしたらジャガーマンと同じく逃亡したかもです・・。こんな組織にいてもなあ・・・。ちなみにザンジオーが秒読みのことをいってショッカーの勝ちだ・・という時点でザンジオー以外ではエイキングが生存が確認できます。ライダーはザンジオーを倒さずジャンプで大要塞へ・・ザンジオーお前・・・。陽動を遂行しろよ最後まで・・・。かくして大要塞にライダー1号が到着「東京タワーを飴のようにしてやる」はずが何かよくわからないダイヤルをひと回しで大要塞爆発・・「全員退避!」って・・地獄大使も怪人も・・・作戦遂行上問題大有りです・・。これじゃ世界征服できないよー。カミキリキッドはパンチでツノを折られキックで崖から転落死。劇場怪人にしてはあっけない最期を遂げます。・・・色つかいが派手ならいいってもんじゃない!今回の映画はショッカーが何故世界征服できないのかを改めて実感させる・・そんな映画でしたね・・。で今回一番めだっていたのは・・ごきぶり男・・・。困ったことに・・。前作はこちらから・・↓「仮面ライダー対ショッカー」
2006.08.26
コメント(4)
↑楽天ブックス パトリック・マシアス 「オタク・イン・USA」表紙には外人女性のコスプレした濃いラムちゃん。裏にはアメリカンなメカ沢新一の姿まで載っているこの本、ちょっとキワモノ?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんがこれは実に面白くディープな考察と驚きに満ちた本です。日本のアニメ・特撮・マンガ等のオタク文化のアメリカにおけるカルチャーギャップ、誤解や改竄、そしてアメリカ・オタクについての特級の面白い読み物になっていて、今までこの類の本、尚且つここまでの内容の濃さのあるものはあまりなかったと思います。例えば「マッハGOGO」や「ロボテック」のことはききかじってはいても詳しい話は知らないし、アメリカでは「ウルトラマン」はそのまま吹き替えで昔から放送されていながら(「真夜中のカーボーイ」の中でTVの画面にスカイドンがうつってましたよね)「ウルトラセブン」や「ウルトラマン「ティガ」が最近になってコメディ調の吹き替え(日本でいう「ビーストウォーズ」みたいな感じなのか)で放送されて失敗したなんてことはあまり聞いたことがなかったとか・・。幾つか具体的に列挙すると・「ピンクレディーショー」のアメリカでの評価と実際の現場・「ゴジラ対悪魔」「600万ドルのゴジラ対ガルガンチュア」をつくろうとした男・アメリカでの「ガッチャマン」と「宇宙戦艦ヤマト」の明暗-オリジナルと改竄と・アメリカでの「宇宙からのメッセージ」の奇妙な作品的位置付け・アメリカ製の超合金シリーズ「ショーグンウォーリアー」はアメコミになっていた・アメリカで人気の高い日本製ロボットアニメ、「ボルトロン」は「ゴライオン」・「ロボテック」人気とアメリカ在住の飯島真理の微妙な距離感・アメリカにおける日本のアニメ監督の評価・アメリカ版「うる星やつら」、「ニンジャハイスクール」とは?・「ダーティペア」は今もアメリカでアメコミとして究極の進化を遂げていた?・太ったアニメガールが好きなアメリカンオタクのHP・怪獣オモチャ専門のクールな雑誌「SUPER7」を作った男たち・・どうでしょうか・・。何じゃそら、と思った方には全く縁のない本ですが、恐らく、この項目を見ただけで嬉しくなる方には至福の時間を過ごせる1冊だと思います。編・訳はおなじみの町山智浩氏。怪獣関係では「怪獣VOW」やケイブンシャの伝説的マニア怪獣百科の「怪獣もの知り大百科」、「ゴジラCOMIC」なんかもこの人の仕事でしたよね。パトリック・マシアスさんは生半可な日本のオタクは到底かなわない知識の持ち主でこの人のブログ「An Eternal Mind of Godzilla」がまた凄いです・・。いや全く脱帽です。↓このブログでは水野久美さんと座談してます・・。http://patrickmacias.blogs.com/er/
2006.08.22
コメント(2)
デルザー軍団は「仮面ライダーストロンガー」の敵の組織・・なんてことを今さらいってもしょうがないかもしれませんが念のため。デルザー軍団は13人の改造魔人(あるいは半機械人)からなるヒエラルヒーの存在しない組織でした。ストロンガーを倒した者が組織の頂点に立つという横並びの実力者集団だったのです。しかしヘビ女はシャドウの愛人(?)だったり後半ではマシーン大元帥が指揮権を握ったり最終的には岩石大首領という今までの悪の組織全てを操っていたボスが登場するのでそれも完遂されたわけではありませんが・・・。でここで問題になるのがデルザー軍団は13人いないということです。ジェネラルシャドウ鋼鉄参謀荒ワシ師団長ドクターケイトドクロ少佐オオカミ長官隊長ブランク岩石男爵ヘビ女磁石団長ヨロイ騎士マシーン大元帥以上12人。バンダイのHGでこの間コンプリートになりましたが12人ですね。13人目はしばしば岩石大首領だとかベルトがデルザーな特番に出演した暗黒大将軍ではないかといわれるのですが定かではありません。さらに「デルサー復活」の際の新怪人カニ奇戒人もデルザー・・13人目はカニ??ここでひとつの未確認情報があります。デルザー軍団のジェットコンドルはアメリカから来る途中事故で死んだ・・・。このジェットコンドルとは何者なのでしょうか。「別冊テレビマガジン」掲載の成井紀郎版のコミック「7人ライダー最後の大決戦!」(角川書店刊「決死戦七人ライダー」に収録)には岩に激突して死ぬ鳥類系のデルザー怪人の姿をみることが出来ますが・・・。いつ頃からこの情報が流れたのかはさだかではありませんが実際双葉社から出ている「仮面ライダー激闘ファイル」にはこのジェットコンドルと貝のようなデルザー怪人のデザイン画が掲載されています。この立体物はデザイン画を元に怪人のスーツ風に知人に作っていただいたものです。一応HGサイズなのでシャドウとマシーン大元帥と並んでいただきました。 どなたかジェットコンドルの事についてご存知の方ご教示お願いします・・・。あとデルザー軍団といえば「仮面ライダーSPIRITS」には全く出てきていませんが・・村枝氏がその辺考えていないわけがないので・・・実はかなり期待しています・・。
2006.08.09
コメント(17)
「全怪獣怪人」とは1990年に出版されたA5判サイズの上下巻あわせて1000ページ弱の大冊怪獣事典です。この本のルーツは1971年第二期怪獣ブームのおりに発売された「原色怪獣怪人大百科」という非常に画期的な書籍だったりします。原色の名の通り、カラー。本の体裁の箱の中味は冊子でなく地図のようなB4の4つ折りの折込。この発想はどこからきたのでしょう・・・。50音配列に索引をつけたこの奇妙な書物はこのとき370匹の怪獣を収録していました。(一部の怪獣はカラーのはずなのに白黒だったりしますが・・。)1972年には続原色怪獣怪人大百科(再販時は第2巻に変更)が発行。作品毎の配列に変更になり440匹を収録。この440匹は次の巻と同じく前作と重複をさけて作られています。ですので2巻の収録東宝怪獣は新怪獣のガイガンだけだったりします。この頃はちょうど怪獣から変身ブームへの移行期で作品数もどんどん増えていました。なぜか第2巻にはパンダのポスターがついていたり、アニメのガッチャマン、デビルマン、アストロガンガーのロボットや怪獣、妖獣が掲載されています。1973年には原色怪獣怪人大百科第3巻が発売。再び50音配列になりアニメの掲載はなくなります。収録は505匹。この巻にはサンダーマスクの登場予定怪獣と未登場怪獣が載っていたりするのですが、それはまた別の話。原色~はここまでで終了になります。翌74年には文庫サイズ、冊子の「全怪獣怪人大百科」に変更。特撮怪獣オンリーで50音順配列、1516匹を掲載しています。しかし以前にも書いた通り、写真のないスプレーデスパーをスプレーネズミのアップでごまかすような残念な部分が見受けられます。1年置いた76年、再びアニメ作品との混載、作品別となり以後毎年発売されてゆくことになります。1856、2078、2516、2424、3211、3692匹と怪獣の数を増やし、次第にアニメ作品のロボット怪獣が半分を占めていくようになります。割愛された特撮作品や怪獣もふえてゆきました。ガンダムのシャアやガルマが怪獣怪人大百科に掲載というのはさすがに違和感がありますそんな不具合への対抗手段として82年からは特撮作品オンリーの収録になります。収録は3090匹。翌83年は大きな写真をの意見を入れて1572匹の収録になりましたがこれは評判が悪かったようです。84年は仮面ライダー、ウルトラマンの後半作品の怪獣収録数を減らし敢えて多くの作品・怪獣を収録しようとした意欲あふれる編集により3485匹収録の決定版となりました。1985年版は決定版の84年版をそのままに新作と洩れを増補する初にして最後の改訂増補版。3823匹で史上最高の収録数。なかでもこれでも「マグマ大使も安心だ」はかなりマニアックなキャラまで抑えた企画になっています。全怪獣怪人大百科はこれを最後に休眠にはいります。「怪人怪獣ベスト600大百科」(怪獣と怪人が逆になっているのが特徴)などのかたちを変えた企画ものを経ながら5年のブランクの後1990年に完全なオトナ向け書籍として発売されたのが巨大編と等身大編の2冊からなる「全怪獣怪人」上下巻です。この本は再版も含め長く発売されていましたが、以後新版が出ることも増補改訂もされることなく20世紀を終えてしまいます。ながくなりましたが今回の本題。 「全怪獣怪人」に続編は存在するか?になります。・・実は存在します。「全怪獣怪人」は89年の作品までを収録しているのですがこれをカバーする直接の続編として4年後の94年に大百科シリーズ569として「最新版怪獣怪人ベスト300大百科」がでています。これは「全怪獣怪人」以降の89年から94年までの5年間の作品、ターボレンジャーからシュシュトリアン、ダイレンジャーまでの怪獣・怪人を補完した内容です。ただ、それまでのベスト・・・などと区別されていないため見落とされているような気がします。・・・とにかく94年まで「全怪獣怪人大百科」の流れは続いていたことになりますね。「全怪獣怪人」が90年に出てから13年の後、2003年に突然改訂版がでることになりました。現在も発売されている「全怪獣怪人大事典」がそれです。出版はケイブンシャから英知出版に変わりました。前回の2分冊に対して東映編、円谷東映編、各社編の3分冊。90年版の内容に加え後の13年分の作品データとヒーロー側の写真、敵幹部の集合写真などを増補する体裁なのですがこの増補部分、その他の怪獣は名前のみで写真が載っていなかったりします。これは大変辛い。「怪獣怪人大百科」が怪獣の写真なしに成立するはずはないわけで・・・。ただ「全怪獣怪人」を持っていない方には十分お薦めできる本だと思います。最近は特撮TV作品が一時期に比べ増えライダーもウルトラマンもずっと続き、牙狼のような優れた作品がある、特撮映画が作られゴジラこそないものの、ガメラの大魔神の新作が公開される昔からのファンにとってはある意味予想すらしなかった未来、21世紀だったりします。そんな中で「全怪獣怪人大百科」がないのは非常に寂しい。たしかに竹書房の画報シリーズや小学館の超全集や講談社の別冊テレビマガジン、双葉社の大全など単一作品ということでは昔からすると立派なムックはでているのですが混載は編年体の「宇宙船YEARBOOK」位しかないですね・・。色々難しいことは多いと思いますが今こそみたい「完璧版全怪獣怪人大百科」。できれば原色で。トリプルファイターの最終回の怪人やサンダーマスクの怪獣を今一度・・。↓現行品の3冊。
2006.07.21
コメント(4)
↑竹書房の画報シリーズの新作が発売中です。今回の第二巻は87~97年まででマスクマンからカーレンジャーまでを収録しています。あまりに長いためキチンとまとめた書物(もちろん映像でも)が少ない戦隊ものですがこれはある意味決定版です。なにより「スーパー戦隊超全集」は怪人・怪獣の写真が確認出来ないくらい小さいのとデータの記載がないのが辛い(まあ個別に超全集を全部もっていれば済む話なのかもしれませんが)のですが、本書のカラーで完全収録はほんとに嬉しい。結構手のかかった大変な本です、これは。ボーゾックの怪人は冗談そのままで変すぎるとかカクレンジャーの妖怪のキッチュなアレンジは凄いとか色々楽しめますね。「鳥人戦隊ジェットマン」でのスーツ改造、ライトアルマジロとレーザートカゲの比較もちゃんと出来るのが嬉しいし「五星戦隊ダイレンジャー」の紐男爵とゴーマ新怪人の違いも瞭然です。(だから何だといわれればそれまでですケド・・)最後の1冊は来春・・。今年も遅れましたので来年も気長に待ちましょう・・。
2006.07.07
コメント(4)
グドン復活を受けて巷では(いやな巷だな)グドンを食った怪獣がいるらしい、という噂で持ちきり・・なのでそこんとこ検証してみたいと思います。問題の作品は1973年3月4日放送の「ファイヤーマン」第9話「深海からの挑戦」です。グドンの登場は1971年4月30日ですので既に2年が経過。円谷作品としては「ウルトラマンタロウ」と「ジャンボーグA」が放送中の時期です。お話なのですが海底ケーブルが破損の修理と原因調査のため地球科学特捜隊SAFが海底に向かいます。そこでSAFがみつけたものはケーブルでぐるぐる巻きになった巨大な・・。女性隊員の葉山マリ子が叫びます「あ、怪獣だわ」 ・・・・・・・・。いや、言いたいことはわかります・・。超獣じゃないのか? ガマスの死体だよなあ、どうみても。じゃあ何かい、グドンを食った奴というのは超獣よりも強い・・・海野隊長(睦五郎)が低い声で応じます「ジュラ紀のロドグロスらしいな・・」えええええ。ロドグロスって一体・・。でこのあとロドグロスは出てきません・・。さらに海底でなにやらもみ合う姿が ネロ・ギラスとステゴラスです。というか既にステゴラスはお亡くなりのようですね・・。首ないし・・。 で後日です。会場に赤い血のようなものが浮かんできます。その頃海底ではグドンとネロ・ギラスが戦っていました。・・・非常に判り難いですがグドン?身体からすると確かにグドンっぽい・・。 どうなんでしょうかグドン?目も違うような・・アトラク用?とにかくグドン?アトラク用?は一方的にやられて胸の生皮をはがされます・・。 気持ち悪いというか美味しそうというか・・(え?) で海上に浮かぶ死体。胸の部分から骨が露出してますが・・これ食われてるんでしょうか・・喰い散らかしたというか生皮はがしただけじゃないのか?という以前に・・・似てねえな、おい。もうグドンなのやらそうでないのやら・・。でこんな危険な海に行ってしまうファイヤーマン=岬大介の育ての親田所博士。真船博士ではありません。フィアヤーマンの世界で恐竜生存説を唱えても学会を追放されたりしないし・・。 田所博士をも餌食にしたネロ・ギラスに怒りの挑戦です。岬大介「この手で奴を・・ネロ・ギラスを殺してやる」凄い台詞です。私怨で戦う正義のヒーローもありなんでしょうか・・。ネロ・ギラスの腹が減ると共食いまでしてしまうという習性を利用したスピーカーでネロ・ギラスの声を流しておびき寄せる作戦はまんまと成功です。舌が非常に長いためアホ面にみえてしまうネロ・ギラスですが赤い目が凶暴そうでいい感じです。ファイヤーマン苦戦の中ネロギラスをファイヤーダッシュで粉砕します ドサッ、という感じでしょうか。怒りのあまり思いっきり殺してしまった・・んでしょうか。 グドンを倒した怪獣の最期です。合掌・・。んーで結局のところネロ・ギラスはロドグロス(どうみても超獣ガマス)ステゴラス(首なし死体)グドン(海底で動き悪し。海底で判り難いが目も身体もなんとなく別人<アトラク?>ぽい)殺し屋怪獣の名にふさわしく三体を圧倒的な強さで殺しているようですが食べたかどうかは判然としませんねー。あのグドン、確かに胸の生皮は剥がれているのですが食うシーンはないし上がった死体もあまり食べられた感じしないしなあ・・。劇中では共食いするのなんのいわれてますが・・。・・・というよりロドグロスが恐竜なのか超獣なのかの方が気になる・・。ともかくそんなこんなで観た「ファイヤーマン」は結構面白いので何話かまた観てみることにします・・。↑グドンとロドグロスの勇姿?を確認したい人は2巻をチェック
2006.06.20
コメント(15)
キカイダー01PART1貧乏な最終兵器 キカイダー01PART2豚の惑星、女子大生の優秀な頭脳 上記の続きです。前回、人造人間の哀しみを背負って死んでいったワルダーのことを書きましたがこれが最終回の1回手前。そして迎える最終回のタイトルが「よいこの友達人造人間万才!」。よいこの友達って・・・人造人間万歳って・・・。これではビジンダーを想って死んだワルダーが報われません。ご存知のように原作版のキカイダーのラストは悲劇と呼ぶ以外ないものでした。原作漫画版が名作の評価を得ているのは悪条件(掲載ページがどんどん少なくなるという)の中迎えた衝撃のラストにあります。近年作られたアニメ版は一部の変更はあるものの大筋では原作を踏襲しています(このアニメ版もある種切羽詰った製作状況だったようですが・・)。それではテレビ版はどうだったのでしょう。光明寺博士を拉致したシャドウは破壊された人造人間を修復する装置を博士に作らせます。01、キカイダー、ビジンダーは博士を救う為最後の戦いに赴き、最高幹部ザダム、すっかり負け犬なハカイダーらと対峙します。ザダムは悪魔のシャム双生児といった姿の悪役。着ぐるみの方は原作の怖さが失われています。で高笑いしたザダムは特殊能力と称して右左半分ずつにわかれるのでした。これはカッコ悪いというか脱力するというか・・。くっついてるよりはまあ動き易いんでしょうが・・。しかしザダム右・左瞬殺です。分離した意味は・・。こんなに弱い最高幹部って・・。まあそうなればハカイダーも勿論当然のように瞬殺です。見事なまでの壊れっぷり、ザコっぷり。戦闘員でもここまで簡単にやられないような・・。しかし人造人間修復装置があります。掃除機のようなもので回収されるバラバラの幹部やアンドロボット・・。しかし再生すれば再生するだけ破壊されるザダム、ハカイダー、アンドロボット。ビッグシャドウも何度も壊され回収されるハカイダーにさすがに頭にきたようで「またお前か!!」とお冠です。ハカイダー・・・これがあのクールな特撮史上に残る悪役なのでしょうか・・・・。無限に続くかと思われた戦いでしたが人造人間修復装置には30回再生すると爆発する爆破装置がつけられていました。限界を越え爆発する装置、巻き込まれ踊るような姿で基地と運命を共にする八名信夫・・じゃなかったビッグシャドウ・・・。01、キカイダー、ビジンダーの勝利です。万歳、よいこの友達人造人間・・・・・。いかがでしたでしょうか。この頃小学生だった私は「キカイダー01」の大ファンで同じ土曜日放送の「仮面ライダーV3」は見なくても「キカイダー01」は見たいという子供でした。当時このとんでもない最終回を見たときの悲しさといったら・・。この最終回に比べればよくいわれる「サンダーマスク」(これも大好きでした)の最終回は名作に思えます。(言われるほどひどい最終回じゃないです、サンダーマスクのは)こういうことが多いのでオタキング岡田斗志夫サンの言だったかの薄目でみる(脳内補完する)癖が未だに抜けないのは私たち世代に共通しているのではないかと・・・。とりあえず01実写版の話は終わりですが実はここからが本題の予定です。「キカイダー」および「キカイダー01」は多くのコミカライズがありました。しかし今日、目にすることができるのは原作版だけ。原作版を描いた土田よしき、細井雄二、山田ゴロらが残したコミカライズはそれぞれ個性的で印象の強い最終回だったりします。次はこのコミカライズ版キカイダー01のお話をしていきたいと思います・・。以下続く
2006.06.11
コメント(7)
キカイダー01PART1戦慄の書割最終兵器↑こちらの続きです。第18話で最終兵器ジャイアントデビルを破壊されたシャドウは迷走をはじめます。例えば女子大生の優秀な頭脳を狙って女子寮に侵入(ただの痴漢?)地球を豚の惑星にする(なんで???)タイムマシンを使って平賀源内を誘拐する(キテレツ大百科をねらったのか?)手紙の内容を書き換えて人間の信頼関係を壊す(地道だなあ)いった具合で非常に苦しいというか愉快犯的な計画が続きます。30話からビジンダーが登場します。若き志穂美悦子が一生懸命人造人間の悲哀を演じます。変身後の高笑いはちょっと・・ですが迷走する内容を救う存在になったのは間違いないでしょう。なによりも胸の第三ボタンをはずすと体内の爆弾が・・・というエロな設定が・・・げほげほ。37話からは謎の殺し屋ワルダーが登場します。主人公の01が完全無欠で悩まないのでそこを引き受けるのがこのワルダーなのです。最早三下のハカイダーなどものともしない(しくしく)凄腕でありながら自分のアイデンティティに悩みビジンダーと文通をはじめてしまう彼こそが実は01後半の主役だったりします。正義なら悪が、というように自分と正反対の属性を生み出す影法師ロボットの回でワルダーの影として出現したのは悪も正義もわからない中途半端な影だったのが悲哀を誘います。ビジンダーのために自らの命を縮め報われぬまま45話でワルダーは死んでゆくのですがキカイダー01に肯定的な評価が与えられるとしたらここまででしょう。特撮番組数ある中で史上最悪の最終回は本作の分ではないでしょうか・・・。(以下続きます。)
2006.06.10
コメント(0)
「キカイダー01」は「人造人間キカイダー」の続編である。「人造人間キカイダー」は1972年7月~73年5月迄放映された石ノ森章太郎の特撮ヒーローである。それに合わせて原作コミックが描かれ悪条件の中で見事な結末を迎えた。この作品は数年前アニメ化され高い評価を得たのは記憶に新しい。(ちなみに同じ石ノ森作品では仮面ライダーが71年4月、変身忍者嵐が72年4月に放送開始している。)内容については今さら説明不要だろうが敢えて説明しておくと不完全な良心回路を取り付けられた悩み多き人造人間ジロー(キカイダー)が悪の組織ダークと戦い(追われ)ながら行方不明になった生みの親光明寺博士を博士の娘ミツコ、息子マサルとともに捜すというもので途中ジローは殺人犯の疑いがかけられたりする異色の物語である。敵であるダークの首領プロフェッサーギルは科学者という設定であるがテレビではとてもそうは見えない。演じた安藤光男の怪演もあり闇の世界から来た怨霊のような印象。特にジローの電子頭脳を狂わせる笛を吹くシーンは出色であった。またこの作品の後半からの大きな特徴としてキカイダーを倒すことだけを目的としたライバルキャラクターが登場することが挙げられるだろう。いわずとしれたハカイダーである。物語は光明寺博士の脳味噌を頭にもつこの奇怪なライバルの登場で他の変身ヒーローものと一線を画した作品となっていく。最終的にハカイダーはキカイダーを倒すことが出来なかった。自分の存在意義を失ったハカイダーはキカイダーを倒した赤地雷ガマをを殺し、裏切り者として最強のダークロボット白骨ムササビに処刑される。そして修理されたジローに看取られて死んでゆくのである。キカイダーはこの後光明寺博士を救い出しダークを全滅させる。・・・と長くなってしまったがキカイダー01はこの設定を受け継いだ続編である。原作の方はそのままジローが主役なのだが実写版の方は兄のイチロー、ゼロワンが主人公になる。キカイダー01は前作の暗い作風を一新している。なにより完全な良心回路を持つイチローは悩まないのだ。(まあ原作の01は良心回路が無くて悩まなかったが)物語の骨子はギルの遺児であるふたりの体に隠された最終兵器の設計図を巡るお宝争奪戦である。ハカイダーは今回頭にギルの脳味噌が入っているが前作同様脳味噌の持ち主の意識はないようだ(ここははっきりギルの意識のある原作との違いである)。そのせいか前作のハカイダーとキャラクターが変化して卑怯であまりカッコよくない。いかなる理由からか血液交換の必要がなくなっているがそのせいで脳がくさっていっているのかもしれない・・。本作のハカイダーは後になればなるだけ落ちぶれてダメ度があがってゆくのでこの情けなさが楽しみのひとつになっていく(非常に不本意かもしれないが)。キカイダー01全46話をおおまかに分類すると以下のようになる。1話~8話ハカイダー四人衆編9話~18話シャドウ・ジャイアントデビル編19話~29話シャドウ迷走編30話~ビジンダー編37話~ワルダー編46話最終回8話までのハカイダー四人衆編であるが流石にハカイダー4人衆だけでは間が持たなかったようでそれぞれが怪人(怪ロボット)に変身するというよく考えると無意味な変身話のあと意味もなく合体(ガッタイダー)しボスのハカイダーだけが生き残り新たに出現した悪の組織シャドウに雇われることになる・・。9話からはシャドウがお宝である最終兵器を奪おうとするのが話の骨子になる。シャドウ(というか製作現場)は余程金が無かったらしくロボットを新しく作る金が無かったようで第1号の赤面ガメからしてダークのギンガメを赤く塗って角をつけただけなのである。以下にセコハンというか使いまわしの例を挙げるオイワフクロウ→もとは白骨ムササビ死神大砲→もとはグリーンマンモス(ツノをとって塗り替えただけ)シャドウゴーレム→もとはキリギリスグレイキングインディアン→もとはキメンガニレッド鬼ヒトデ→もとはムラサキヒトデ人魚姫→もとはブラックドラゴン改造の著しい例は青ワニで青ワニから吸血コウモリ→テングムササビ→キチガイバトとバラゴンも顔負けの改造をくりかえしている。さらに安易な怪ロボットとよんでいいものかが続出する。ゆうれい女→きもの着てるだけキモノドクガ→きものに般若面つけてるだけ宇宙人ロボット→宇宙服きてるだけアクアラングマン→ウエットスーツ着てヘルメットかぶってるだけ浪人ロボット→侍の格好してるだけ影法師ロボット→黒づくめのタイツ姿の額に「影」とかいてあるだけおそらく多数の作品を抱える中でしわ寄せを食った結果なのだろうがあまりに不憫である。さらに第18話において物語の核であるはずのジャイアントデビル(原作のラストに登場するアーマゲドンゴッド)が破壊されてしまうのである・・。しかも登場したジャイアントデビルは巨大な書割だったのである・・・。(せめてミニチュア位つくってほしかったぞ。)でこの稿でいちばんいいたかったのはこの回を観て子供の頃あまりのことに呆然とした人は多いんじゃないのかってことだったりする。目的を失ったシャドウは、キカイダー兄弟はどうなる?以下次回へ続く。
2006.05.31
コメント(0)
70年代の特撮ヒーローたちです。ああ快傑ライオン丸、ファイヤーマン、ミラーマン・・・いやどうも様子が変です。その左腕は・・・。第二期怪獣・変身ブームのおり多くのソフビが発売されました。ブルマァクを中心にバンダイ(ポピー)、マルサン、亀マーク、タカラ・・・。そんな中パチモンのソフビも多く作られます。これもそのひとつ。この不自然に上がった腕とやな脚の開き具合が曲者です。この型のパチモンたちは他にも何体か存在します。私のしっている限り妙に色の白い(ヨガの眠りの最中でしょうか)レインボーマンも存在します。写真ではわかりませんがこいつらの尻、妙におっさんくさくてイヤなんです・・。一体何人存在するのでしょう。 一方こちらは・・。やはりパチものです・・。サンダーマスクとザボーガー。よく見るとザボーガーの両手の長さ違いますね。サンダーマスクは・・・怪しい。凄く怪しい・・・がどこがおかしいのかわかりません・・。・・・サンダーマスクだしなあ・・。
2006.05.15
コメント(4)
↑押して下さい。ジャイアント仮面ですねー。昭和40年代の特撮が一望。渋い選曲がよいです。怪奇大作戦もいいですね「シルバー仮面」は71年11月28日-72年5月21日の間TBS系列で日曜夜7時から26回が放送された第二期怪獣ブームの作品です。当時は「帰ってきたウルトラマン」「仮面ライダー」とブームのメイン作品が既に放送中でした。フジテレビ系のミラーマンが同じ時間枠で1週遅れで始まることになります。シルバー仮面は以前、放送当時のおかしな宇宙人の性格設定を「シルバー仮面と美味しい宇宙人」 として紹介させていただきましたね。日曜7時の放送枠、スタッフがウルトラシリーズ関った実相寺、上原、佐々木、市川ら一癖ある豪華な面々がそろい、その円谷の「ミラーマン」の裏番組となった円谷・ウルトラと因縁深い作品です。父を宇宙人に殺された春日兄弟が残された光子ロケットのエンジンの秘密を求めて知り合いの科学者を尋ねて歩くというロードムービーな設定は当時のニューシネマの影響がつよく感じられますね。シルバー仮面は等身大で銀(灰色)のタイツに白いつなぎのタンクトップ姿で鉄仮面を被ったような容姿で口が露出しています。(うーん、説明文にすると変態っぽい姿だな、シルバー仮面) ↑悪くないよシルバー仮面全26話の内10話までがこの等身大編、11話以降がタイトルを「シルバー仮面ジャイアント」と変更して巨大ヒーローものになります。出演は春日5兄弟に亀石征一郎(33)、柴俊夫(23)、篠田三郎(22)、夏純子(21)、松尾ジーナ。(年齢は71年当時の俳優の実年齢です)亀石さんは東映の俳優でテレビ時代劇で悪役の印象の強い方ですね。柴さんは本作の前に「ゴジラ対ヘドラ」に出演されてました。篠田さんはいうまでもなくウルトラマンタロウですがもともと大映の俳優でガメラにも出てたりします。高林陽一監督の「金閣寺」で悩む主人公が印象的(柴俊夫も共演)。後の俳優活動も順調な「スーパーマン症候群」に罹らなかった方ですね。夏純子さんはアダルトな印象で「どてらい男」の転落の人生を辿る姿にどきどきした覚えがあります。松尾ジーナさんモデル出身で今見てもかわいい方ですね。シルバー仮面の途中降板以降消息不明だったりします。第1話「ふるさとは地球」(チグリス星人登場、監督:実相寺昭雄、脚本:佐々木守)はいきなり真っ暗闇で家が燃え、父を失うところから始まります。シルバー仮面はお父さんが次男の光二に与えた「銀の力」という設定なのですが・・息子を極秘に改造しちゃあかん・・お父さんを殺したのはロケットエンジンの秘密を狙ったチグリス星人(猫背の直立した豹のような姿インパクト強し)の仕業だったわけでシルバー仮面と対決。星人は腕から出す炎が自分に引火するというコントのような事態の末転げまわったあげく炎上します。わーぬいぐるみそのまま燃え上がってますね。このあとさらに炎上して爆発します。今回は燃える星人になんか食われた感じでした・・第2話地球人は宇宙の敵(キルギス星人登場監督:実相寺昭雄、脚本:佐々木守 )「地球人は国どうしで戦争し国を盗んだ今度は宇宙を盗もうとしている」と主張するギルギス星人が兄弟の行った村に毒ガスを撒き散らし、それがもとで兄弟は村人から文字通り石もて追われる・・。シルバー仮面らしいシリアスな話なのですが、ギルギス星人の行動がどうも・・。地球人に化けて笑いながらガスを撒き、追いかけられて村のはずれに宙吊りになることで兄弟をおびき出すというまわりくどい作戦もどうかと思いますが ひょひょよーんと叫びながら走り回りガスを撒いて鶏やお地蔵様を原色に染めるという愉快犯的な行動が理解できない・・。ギルギス星人が載っている文献(宇宙人図鑑だよこれ)欲しいなあ。第3話父は炎の中に(シャイン星人登場、監督:山際永三、脚本:上原正三 )また真っ暗な画面が続きます。自宅に戻った兄弟をまちうける星人・・。氷っぽいシャイン星人は火を体中から噴出しながら死にます。第4話はてしなき旅(ピューマ星人登場監督:山際永三、脚本:市川森一 )兄弟愛に飢えてホームドラマを観るあの星人 登場です(勿論そんな描写はない)父を尊敬していたという湯浅博士を訪れた兄弟。しかし博士の幼い娘が星人にさらわれてしまう。兄弟は娘を助け出すも博士は資料を全て燃やし兄弟への助力を拒む・・。ピューマ星人のドジっぷりは兎も角シリアスで重厚なそして救われない話になっています。第5話明日のひとみは・・・・・(ジュリー星人登場監督:樋口弘美、脚本:市川森一 )はるかを好きになり兄弟に協力したばかりに星人の犠牲になる三浦(東野英心、ZATの副隊長というかあばれはっちゃくの親父というか・・)の悲劇。三浦の恋情が切なくその最期も哀しい。ジュリー星人は胸に目があるというか女の人が裸にボディペィンティングしたかのようなデザインが面白いなあ。第6話さすらいびとの荒野(ゴルゴン星人登場監督:樋口弘美、脚本:上原正三 )「莫大な金を払えば」とロケットを金の力で買おうとするゴルゴン星人というのが宇宙人らしくなくて凄い。博士が佐々木いさおで妹が南沙織。なぜか妹は「私東京へ出て歌手を目指します」と言って歌を歌うシーンが・・。と書いたらと異様にシュールですが人気アイドルが出演したサービスなのですよね。第7話青春の輝き(キマイラ星人登場、監督:大木淳、脚本:上原正三 )キマイラ星人によりひとみが失明・・責任を感じた光三は単身キマイラ星人と対決する。キマイラ星人とシルバー仮面が商店街でジロジロみられながら小さくなって地味におっかけをする部分ばかり印象に残ります。第8話冷血星人の呼び声(ソロモン星人登場、監督:大木淳、脚本:石堂淑郎 )兄弟に関ったために恋人が宇宙人と同化してしまう悲劇(こればっかり・・)。博士役に特撮ではエースの「三億年超獣出現」の栗虫太郎の怪演が印象的な清水紘治。ソロモン星人は子どもが着ぐるみにはいってなおかつチャックがあいてるのですが凍っている設定のアイスクリームみたいな姿は見た感じ怖いですね。第9話見知らぬ街に追われて(ドミノ星人登場、監督:佐藤静夫、脚本:市川森一 )余り辛い旅に兄弟がとうとうキレてしまった?ギャングみたいに行く先々で機関銃をぶっ放し殺しまくる姿が妙に爽快ですね。もちろんドミノ星人の陰謀なのですが兄弟は警察に追い詰められていきます。ラストに登場するドミノ星人の姿に刑事は自分で見たことを否定するという・・通常の怪獣ものには無い不条理な面白さがあります。↑なんか水を得た魚というか活き活きしてるひとみさんですが・・。第10話燃える地平線(タイタン星人登場、監督:佐藤静夫、脚本:上原正三)前作に続くアクションの多い話で宇宙人軍団(人間の姿ですが)と兄弟の応酬で面白くみせます。でこの話のラストで突然エンジンが見つかってしまいます・・。ああ兄弟に今までの苦難の旅は・・それより今まで犠牲になった人のこと考えると・・。お父さんのバカーと叫びたくなるのは私だけでしょうか。次回から旗をアポロ月面着陸の如く立てるヘンなジャンボ星人とジャイアンツ仮面(野球ファンの森山周一郎はナレーションを読み間違えたか?ジャイアント仮面ですね)の対決する「シルバー仮面ジャイアント」になってゆくのです・・。巨大ヒーローものへ路線変更されたわけですね・・。と等身大編を各話を駆け足で紹介してきましたが初期のシルバー仮面の兄弟が行く先々で出会う人々とのふれあいや迫害を描いたロードムービーとしてみるとこれらの話は今見ても結構面白いですね。不条理な「見知らぬ街に追われて」や人間関係がこわれてゆく「はてしなき旅」、恋愛を絡めた悲劇「明日のひとみは」や「冷血星人の叫び声」などがお薦めです。しかしこの作品ヒーローものとして「ミラーマン」の裏番組としてはどうなのでしょうか。毎回毎回が暗い画面、暗いドラマでは日曜のお茶の間には不適だったでしょう。たとえるなら毎週が「ノンマルトの使者」とか「呪いの壺」なウルトラマンシリーズは辛かろうて、なわけですよね。シルバー仮面の地味で口が露出した姿はやはり当時でもアナクロであり、シルバー仮面の必殺技が敵を倒すという(スペシューム光線とかライダーキックとか)ヒーローものの決まりごとが抜けているのも問題だったでしょう。実際作り手による路線変更後はサブタイトルまで必殺技のオンパレード(これはこれでやりすぎ・・)になります。リアルタイムで見ていた子どもとしてはシルバー仮面のジャイアント化は歓迎でした。路線変更したとはいえ口が銀になりカッコよくなったし怪獣はちょっとマニアックで個性的な感じがあり面白いというのが実感で最終回まで見てしまいましたね。最終回では完成した光子ロケットで兄弟は30年かかるアンドロメダへの旅にでます。30年・・2001年ですからアンドロメダには数年前に着いてるんですね・・。ただ、今にして思えば、悪夢のような地獄巡りの行き着く果てもみたかったような気もしています。あのまま旅が続いていたらどうなっていたのでしょうか・・。ファミリー劇場で放送開始なので興味のある方は是非ともごらんになってくださいね。
2006.05.14
コメント(0)
第二期ウルトラシリーズは小学館の学習雑誌で記事および漫画の掲載が行われました。内山まもるによるコミカライズ「ウルトラマンレオ」をご存知でしょうか?当時内山まもる氏は小学館の学習誌「小学二年生」と「小学三年生」にレオのコミカライズをされておられます。セブンがミサイルを背中にくくりつけて円盤生物に特攻するという場面が印象的ですが、最終回ではブラック司令とババルウ星人が結託するも、レオ兄弟とウルトラ兄弟に倒されレオの両親も無事助かるというこれ以上ない大団円だったりします。これは小学二年生版。これは「ザ・ウルトラマン」に収録されているので存知の方も多いでしょう。今回取り上げるのは昭和50年の小学三年生2~3月号に掲載された作品の方です。宇宙をパトロールするウルトラ兄弟が次々に謎の宇宙人に倒されてゆきます。エースが新マンが、ウルトラマンが殺され残ったゾフィーとレオ、アストラ、タロウは謎の敵に復讐を誓います。次の回でゾフィーは一計を案じます。ペンキで自分の身体に線をペィンティングして新マンになりすまし敵を罠にかけるというものでした。(えーっ!!!)兄弟を殺されるというシリアスなストーリー展開なのに何故?なわけですがこの作戦は見事に成功します(うーん)。敵は最も憎む新マンが生きていることで冷静さを欠いたのでしょう。その正体は自らをサイボーグ化したナックル星人なのでした・・。このセレクトは第二期ウルトラのファンにとってはポイントが高いですね。レオ、ゾフィー、アストラ、タロウらは謎の敵を包囲しますが改造ナックル星人が一枚上でした。改造ナックル星人は加速装置付サイボーグに自らを改造していたのです・・(君は島村ジョーか)。あっという間に全滅の危機の中ゾフィーが決死でしがみつきます。「レオ、私ごとこいつを撃て!」と。躊躇するレオですがナックル星人の攻撃をうけゾフィーは次第に傷つき弱ってゆきます・・。意を決してゾフィーごと改造ナックル星人を泣きながら撃つレオ・・・。爆発・・・。なんという落差。方やレオの両親まで無事に再会を果たす二年生版に対し意三年生版はレオだけが仲間をすべて失い一人生き残る、しかもこれで第二期ウルトラシリーズ、最後だったりするんですよね、この時点で。私の中の第二期ウルトラシリーズの終わりはテレビの最終回よりもこの悲劇的結末の作品の印象が強かったりするのです・・。※間違っていた部分を内山まもるのコミカライズについての同人誌「ザ・ウチヤママモル」を見て修正しました。この本は凄いですね。内山版ウルトラマンをほぼ全てフォローして解説を加えてあります。感動です。
2006.05.10
コメント(2)
曽我町子さんのことを書いていて自然に思い出したのがこのCDです。曽我さんがバンドーラになりきって歌った「Dolla!~魔女バンドーラのテーマ」がちょっとラップぽかったりして楽しいですね。このCDはガオレンジャーの頃に発売された戦隊女の子ソングの集大成でよくもまあここまでな企画版ですがまず聞くことのない曲が多いので好きな人間にとってはマストアイテムといってよいでしょう。ディスク1は比較的新しいヒロインのディスク2にレジェンドなヒロインと悪の女幹部の歌、企画とボーナストラックという構成。私としてはディスク2のアカペラダイナピンク(萩原佐代子)バージョン「夢をかなえてダイナマン」がお薦めです。あとはどちらかというと悪の女幹部の歌がいいかなあ。ゾンネット、シボレナ、ツエツエあたりがお薦めです。あとはカーレンジャーのクリスマスとかラジェッタの歌なんてのもいいですね。なにがあろうと陽気なアコちゃん(ヌードルジゲン・・)と修学旅行の歌(これが最強)には勝てませんが・・。曲目は以下の通りです。1. white light~ガオホワイト 冴のテーマ(百獣戦隊ガオレンジャー/白虎の雄叫びヴァージョン/大河冴)2. あいたいよ(未来戦隊タイムレンジャー/タイムピンク=ユウリ)3. NEVER END!!(救急戦隊ゴーゴーファイブ/ゴーピンク=巽マツリ)4. ギンガピンクサヤ・花の戦士(星獣戦隊ギンガマン) 5. COSMIC WORLD(電磁戦隊メガレンジャー)6. 青春サーキット(激走戦隊カーレンジャー)7. 輝きの舞い(超力戦隊オーレンジャー)8. 鶴姫!強さは目にも美しい(忍者戦隊カクレンジャー)9. 風の戦士(五星戦隊ダイレンジャー )10. 夢見る乙女の力こぶ(恐竜戦隊ジュウレンジャー)11. 青空で会いましょう(鳥人戦隊ジェットマン )12. カンフー・ダンス(地球戦隊ファイブマン)13. キューティーターボレディ(高速戦隊ターボレンジャー )14. スパーク!海へ(超獣戦隊ライブマン/ブルードルフィン=岬めぐみ)15. レディアクションきめたらおしゃれ(光戦隊マスクマン)16. ボディアクション,ダンスじゃないわよ(超新星フラッシュマン/イエローフラッシュ=サラ )17. マーメイド&フェニックス(電撃戦隊チェンジマン)18. セクシャル・レディ(超電子バイオマン)Disk B 1. 花咲くゴーグルピンク(大戦隊ゴーグルファイブ)2. それが始まりだった(ジャッカー電撃隊)3. 花のモモレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー)4. スーパーウーマンゼロガールズ(太陽戦隊サンバルカン )5. Dolla!~魔女バンドーラのテーマ~(恐竜戦隊ジュウレンジャー)6. 夢見るゾンネット(激走戦隊カーレンジャー/ゾンネット)7. 青い悪魔の微笑み(電磁戦隊メガレンジャー/シボレナ)8. その名はシェリンダ(星獣戦隊ギンガマン/シェリンダ) 9. ディナース症候群(救急戦隊ゴーゴーファイブ/ディナース )10. Frozen Beauty(未来戦隊タイムレンジャー/リラ)11. 墜ちて行け…(百獣戦隊ガオレンジャー/ツエツエ)12. 花咲くゴーグルピンク(大戦隊ゴーグルファイブ/大川めぐみヴァージョン/ゴーグルピンク=桃園ミキ )13. 夢をかなえてダイナマン(科学戦隊ダイナマン/萩原佐代子ヴァージョン/ダイナピンク=立花レイ )14. 前歯のない子のクリスマス(激走戦隊カーレンジャー/ピンクレーサー=八神洋子,イエローレーサー=志乃原菜摘,レッドレーサー=陣内恭介,ブルーレーサー=土門直樹,グリーンレーサー=上杉実,ダップ)15. 夢見るらぶらぶラジエッタ(激走戦隊カーレンジャー/ホワイトレーサー=ラジエッタ)16. 私らしく明日へ(電撃戦隊メガレンジャー/Special Edition/メガイエロー=城ヶ崎千里17. ずっと,きっと,もっと,もっと(星獣戦隊ギンガマン/ギンガピンク=サヤ,ギンガレッド=リョウマ,ギンガグリーン=ハヤテ,ギンガブルー=ゴウキ,ギンガイエロー=ヒカル,黒騎士=ヒュウガ )18. Go! Love Sick(救急戦隊ゴーゴーファイブ/速瀬京子)19. 陽気なアコちゃん(鳥人戦隊ジェットマン/ブルースワロー=早坂アコ,ホワイトスワン=鹿鳴館香)20. 諸星学園高校 修学旅行の歌(電撃戦隊メガレンジャー/メガピンク=今村みく)21. 諸星学園高校 修学旅行の歌(電撃戦隊メガレンジャー/オリジナル・カラオケ)・・・だからなんで修学旅行の歌にカラオケがついてんのさ・・・。
2006.05.08
コメント(0)
というわけでスヘクトルマン対三つ首ネスバードンです。ネズバードンじゃなくてミドロンの首みっつ・・?公害でパワーアップしたのでしょうか?正義のヒーローが怪獣に馬乗り・・。チョップを食らわす瞬間?・・・・・・。いや絶対違うよこの人怪獣に乗って楽しそうだもの。「わーい」って歓喜の声が聞こえてきそう。怪獣好きなへんなおっさんだよ。というわけでぱちもん怪獣です。スペクトルマン・・顔が銀色で角の突起もない、というか磨り減った・・・ひょっとしてジェットジャガー・・・な方がキングギドラはいったネズバードンというかミドロンみたいのにまたがってます。昔、ほりのぶゆき先生が描いたぱちものヒーロー?裏面に走行ギミックが着いていてチョロQ(とはちょっと違うなあ)みたいにして走ります。ついでに火(というか火花)を吐きます・・。んー。昔これのステゴザウルス版をみたような気がしますが・・・。いずれにしても嬉しくないぱちもん怪獣だなあ・・。
2006.05.04
コメント(2)
70年代前半の第二期怪獣ブーム(変身ブーム)の作品のひとつ「サンダーマスク」は手塚治虫がコミカライズした(原作ではない)ということで非常に有名でありながら何故かDVD化されない作品です。さて今回の本題は「サンダーマスク発狂」です。なんて危険なタイトルなんでしょうか。しかしサンダーマスクが本当に発狂するわけでなく最初から最後までシンナーマンが一人でらりっているだけなんですけどね。場面は公園。昼日中、シンナーを吸って必要以上にトリップして騒いでいる若者たち。(あまりこんなことはないと思うけど・・)そんな彼らを美人婦警がパトカーでシンナー中毒を治すと称して連行するも婦警の正体は魔王デカンダで・・。「 シンナーに侵された狂った人間の脳味噌がお前には何より必要なのだ。吸うがよい、食べるがよい」シンナー中毒の若者たちは シンナー漬けの脳味噌をシンナーマンによってチュウチュウ吸われてしまうのでした・・。このときのシンナーマンが頭に刺すのがコントみたいな巨大なストローで全然怖くない・・・。いろいろと極めて不自然な展開を経てサンダーマスクはシンナーマンと脳味交換手術をされてしまいます。なんの意味があるのかはよくわかりません。婦警デカンダの「まあ、きれいこれがサンダー星人の脳味噌なのですね」というセリフもいかがなものかと思うのですが手術が3秒で終わるところがまたすごい。でこのあと町に出たシンナーマンの脳味噌の入った命光一はうーうーとうなりながらごみばこを蹴り道行く女につかみかかりラーメンの出前をひっくり返す・・わけですが・・・・。一方デカンダは光一の脳の入ったシンナーマンに襲われ「しまったあ」と間抜けさ全開です。いろいろあってシンナーマンと光一の脳は元通り(やはり3秒)。シンナーマンはこれまで食べたシンナー脳味噌の力で巨大化します(なんだかなあ)。支離滅裂にシンナーガスを吐き散らすシンナーマンの攻撃はシンナー中毒の怪獣がまともな攻撃できるわけないよなあなわけで巨大な脳がサンダーシュートでぱっくりわれるというイヤな結末に。飛び散った脳を執拗に焼くサンダーマスクの姿に「人類は自分で自分を滅ぼすようなシンンナーをあやまってついかってはならない。それは人類自らが魔王デカンダに味方することのいなるのだ・・・。」シンナーとデカンダの因果関係がよくわからないナレーションの流れる中フェイドアウトしてゆきます。サンダーマスクと怪獣の脳と替えるという意味不明の展開と手がかかるわりにただのシンナー中毒で役に立たないシンナーマンの姿が泣かせる困ったお話なのでした・・。でもかなり面白いですね・・いろんな意味で。
2006.04.25
コメント(19)
さてパチ怪獣サミットで話題に上っていた「かいじゅうゲゾラのだいけっとう」です。作画は成田マキホ。表紙を見るとゲゾラとキングギドラにエビラが海で対峙、いかなオリジナルのストーリーが展開するのか期待が高まりますね。ゲゾラはほんとに主役の善玉怪獣なんでしょうか?相手が相手だしなあ・・。早速ストーリーを読んでみましょう。・・・子ども新聞の記者あやこさんとたろうくんは宮博士をたずねました。博士が南洋のセレジオ島へ怪獣の調査に行くという話をきたからです・・。ふんふん、なるほど・・・・・ん?こども新聞???あやこさんとたろうくん?え?この話「怪獣とくそうたいドゴンをたおせ」の続きなのですか??(「パチ怪獣サミット2006怪獣より強い犬チロ登場」参照)ひょっとしてチロがゲゾラに噛み付くとかいう展開なのでしょうか?あ・・・これはいったい・・???博士「きみたちもおぼえているだろうレッチ島のエビラがモスラやゴジラとたたかったのはついこのあいだのことだ」いきなり回想ですか?エビラ当然ながらここにしかでてきません。(ええーっ!)太郎「モスクワはラドンに襲われパリにはゴロザウルスが現れ、北京も・・」こんどは「怪獣総進撃」ですね。あれは1999年じゃなかったでしたっけ・・。台詞はゴロザウルスにちゃんと直ってますが絵の方はバラゴンがおもいっきり凱旋門壊してます・・。 迫力ある怪獣総進撃です。クモンガがいませんがキングギドラ戦にバラン、バラゴン、マンダ不参加なのは史実どおりというかなんというか・・。確か成田マキホ氏はまんが王で「怪獣総進撃」のコミカライズをされていたような・・。以後は「決戦!南海の大怪獣」の話になります。博士とたろう、あやこはセレジオ島へ・・。こども新聞は海外取材までやりますか?で洞窟に入ってゲゾラに遭遇です。まあ、イルカの声にゲゾラがたじろぐ描写もあったりして・・。ゲゾラから出たけむりが亀と蟹にも取り付いて・・ 博士たちは火口に追い詰められ絶体絶命。そこへコウモリが飛んできて・・ あや子「きゅうに喧嘩をはじめておかしいわねえ」(緊張感のない台詞だなあ)超音波で怪獣というか宇宙人が狂って同士討ち、映画では実現しなかった三つ巴がちょっとそそるかも。 ごらんなさい。怪獣が火をふく火口へつぎつぎにころげおちていきます。←誰の台詞?たろう「ばんざい。怪獣が焼け死んだぞ」(イヤな台詞・・。)火山が大爆発です。あやこ「これでこの島の人たちももとの平和な暮らしにもどれるわね・・。」凄い噴火なんですが・・。となりの島民たちの表情が暗いのは気のせいでしょうか。というわけで・・キングギドラもエビラもゲゾラとは戦いませんでした・・。しくしく。映画「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣」とは大筋は同じなのですが宮博士(土屋嘉男、別人・・)と祈祷師のオンボ(と、こども新聞のふたり)しか出てこないしなあ。あ、アヤ子という女の人は一応でてくるんですけど偶然の一致でしょう・・、多分。佐原健二の悪役・小畑がでてこないののが一番のポイントでしょうか。・・でも一番残念だったのはせっかくこども新聞なのにチロがでなかったことかもしれません・・、わんわんわん・・。
2006.04.19
コメント(0)
パチ怪獣サミットでも話題になっていた怪獣かるたです。いわゆるぱちもの怪獣ではなく写真や絵は正規のものをそのまま使用しているのだけれど読み札が全く絵にあっていないというものでそのズレが面白いといえば面白いのですが・・。なによりこの箱絵。ツノが生えなおかつ上半分のエリマキのないジラース、ザンボラーに改造された(!)ガヴァドンとか、そのガヴァドンの目(だと思うんですが)をへんな方向に貼り付けられてなさけない顔になったガボラとか・・いや凄いなあ・・。その箱絵に比べればかるた自体は・・・・ザンボラーが南極怪獣でアボラスがレーザー光線出したりガラモンが念力怪獣だったりダストマンがロボット怪獣な上、バルゴンがルミール光線(?)を出したり地球を狙う怪獣軍団がレッドキングとバラゴンだったりするだけで・・・たいしたことはない・・のかなあ・・。下の画像ですが左がその箱絵。右上、ガメラがメタリウム光線出しても・・・いいかな・・。右下の絵は横がきれてますが「ケムール人地球でおおあばれ」です・・。え?ええええ!他の札が気になる方は唐沢なをき先生の「パチモン大王」4巻を参照してくださいね。
2006.04.18
コメント(2)
ロフトプラスワンで4/15に行われた「パチ怪獣サミット2006春」(ぱちもんさみっと、とよみます。怪獣、はモンスターのもんなのです)に行ってきました。全員プレゼントのオニゴン四足バージョンを貰って入場。ロフトプラスワンは初めてだったのですが店内は満員。唐沢なをきさん、堤哲哉さん、喜井竜児さん三氏によるパチモンの怪獣を偏愛するものたちの集い、といったらよいのでしょうか。内容なのですが順に以下の物件というか怪獣について語られました。「仮面ライダー」の絵本・・純粋にはぱちもんではないのですが、すごいへろへろ絵です。なにしろドクガンダー、足のゆびまでかかれていてやな感じ。靴はいてなかったっけ?一文字ライダーのヘンなキメポーズや順番がばらばらな変身もみどころ。バッザーンという爆破音も独特ですね。「サンダーマスク」の絵本・・アニメ絵とちょっとリアルな怪獣(サメラ)の取り合わせ。お姉さんがちょっとエッチなのが見所。なによりサンダーマスクが怪獣に手袋を投げるサンダーシュートの間違った使用法が笑えます。しかもきいてないしなあ。メガロマンの絵本・・雁屋哲の特撮作品の絵本です。気合の入りまくりのわりに歪んだ主人公の絵で笑いを。くわって感じですか。サンダーマスクのパズル・・箱絵にシンナーマンが嬉しい(嬉しいのか?)逸品ですが何故かレッドギラスとブラックギラスも一緒に・・。400円で落札されたものとかで・・悲しいよサンダーマスク。唐沢先生がいきつけの床屋で貰ってきたレッドキングもどきの怪獣。なんともいえない体表の模様が・・。怪獣ゴーゴンバット ・・アリイが発売したぱちもん怪獣のプラモデル。ネタになるために生まれたような怪獣です。黄金バットとかじゃなく一応こうもりっぽい怪獣でこれはこれでありかもですね。箱絵にのってる悪い怪獣のブラッグイーグルがうれしいサービスとして一緒についてきます・・。最初から2個じゃ・・。ブラックイーグルはネロ宇宙界からきた巨大な黒わしでニューヨークもロンドンもレザー光線で火の海にした怪獣でこいつが東大京(東京なのか)にやってきて正義の怪獣ゴーゴンバットと対決するというお話です。怪獣ゴーゴンキジラ ・・ゴーゴンっていったい?これはきじの怪獣で鬼を退治した桃太郎のあの雉 の子孫らしいです。でやはり嬉しいサービスとしてブラックイーグルがついてきます・・・。え、いいもんが同じじゃなくて悪いやつが両方・・・。ゴーゴンバットは1作目(どっちが先かわかりませんが)でブラックイーグルにまけちゃったのでしょうか?どうでもいいことですがブラックイーグルは口からレーザー光線ならぬレザー光線をはきます・・。皮?怪獣かるた ・・これ箱絵は怪獣の写真をやーな感じにいじっているのですが中味はそのまま。読み札のコメントが不適切で笑ってしまうというもの。読み札はケムール人だけど絵はヒバゴン・・などの不条理感が楽しめます。これを50音全部紹介。「世界の怪獣」と「新世界の怪獣」・・復刻版の絵が異なる「スーパーモンスター大集合」との対比ですっかり変わり果てた怪獣の姿が涙をさそいます。昔「スーパーモンスター大集合」を買わなかったのは絵があんまりサイケで怪獣ものらしくないからだったこと思い出しました。で変わり果てた怪獣絵の比較と主役の超能力少年が1行で死んでしまうのが困った地底人と地上人の全面戦争。「大激突ウニゴン対アゴラ」・・少年キングの絵物語です。ウニの怪獣とあんこうの怪獣で大伴昌司先生の由緒正しきパチ怪獣でデザインも良く出来てます。ちゃんと解剖図もあります。長く飛び出した目がラブリーなウニゴンはさかんに司会の方々も可愛いとソフビ化を希望されていました。でも凶暴なんだけどね。さっきたべたのに早くも白骨化した頭蓋骨がごろごろして・・。怪獣の考えがモノローグされてるのがいいですね。「だましたな」っていう怪獣結構好きですね。さて今回最大の演目が小学館から出ていた紙芝居「怪獣とくそうたい怪獣ドゴンをたおせ」です。絵はおなじみの成田マキホ氏。ドラマのソノシートを聞きながらの鑑賞になりました。怪獣特捜隊という組織がある世界でこども新聞の記者たろうくん(安易な名前)とあやこちゃんがフットボールくらいでかいだちょうの卵(絵ではそうみえない)を取材しているとその卵が巨大化して怪獣ドゴンが生まれてしまう。でそのドゴンを追跡していった先に怪獣たちをつかって世界征服をたくらむ悪の怪獣王ゴリ(スペクトルマンとは関係ないと思う)の洞窟というか基地があった・・というお話。こども新聞の記者が防衛軍の戦闘機(スカイマリン・・水陸両用だから?)に乗って怪獣のいる危険な場所に向かうとか怪獣の親玉ゴリが愛犬チロにしっぽをかまれて敗走(なんだかなあ・・)とかロボットの怪獣(成田さんらしくちょっとサンダーマスクの魔獣メガトロンっぽいやつです。)が狂って仲間の怪獣皆殺しとかのストーリーもすごいのですが紙芝居という性格上擬音も声優さんが口でいうはめになっています。戦闘機の飛ぶ音きーん(それじゃアラレちゃんだよー)、ばたばたばた、ぼっちゃーん、ぴぴぴぴ(光線の音?)ぼっとん、ぴこんぴこん・・・ああなんか不憫になってきましたよ。ああチロの声もあやこさんの声優さんがわんわんわん(棒読み)・・・三石琴乃をよんできましょうか・・。最後は何故か夕焼けの岸辺でヤッホー。山じゃない!・・・。このあとは抽選会。私はメトロカバヤンと色違い四足オニゴンが当たりましたよ。欲しかったちんこみたいないか怪獣デスクィツトは買えなかったですが唐沢先生ご夫妻とちょっとだけお話も出来たしよかったなあと。あと今回お話に出ていた紙芝居「かいじゅうゲゾラのだいけっとう」は私もっておりますので次回アップしたいと思っております。なんとこの作品、「怪獣とくそうたい怪獣ドゴンをたおせ」のこども新聞記者たろうくんとあやこちゃんが登場します・・。えーっ?あ、あと仮面ライダーの絵本とか怪獣かるたなどの載った同人誌「パチモン大王」(フィギュア王の連載に加筆したもの)は唐沢なをき先生のサイトからまんで購入できます。興味のある方は一読を。怪獣かるたは4巻に掲載です。↓唐沢先生のブログサイトです。http://www2.big.or.jp/~karaman/今回でパチ怪獣サミットは終了で次回からはアニメや漫画までねたを広げたパチモンサミットにリニューアルだそうです。より「パチモン大王」に近い内容になりそうですね。上の画像はミクラスの身体にトドラの顔を持つアザラス(ウォンバットトイズ)、入場者全員に配られた4つ足バージョンのオニゴン、かわいいビグモス(フリースタイル)に不満げなメトロカバヤン(えむぱい屋)。なんかしっくり来るのでウッドのミニソフビグリーンマンを一緒においてみましたよ。しっくりするのが辛いよグリーンマン。
2006.04.17
コメント(9)
あなたのトラウマは?と聞かれたとき重い軽いを含めて色々なことがあると思いますが「怪獣」のトラウマっていわれたらナンでしょうか?「怪獣ブログ」さんでも今ブログや掲示板なんかで盛り上がっているところなので少しかんがえてみましょう。電送人間?悪魔っ子?巨人?人間モドキ?ダダ?ケロニア?首人形?キュドラ?ワイアール星人?ゴケミドロもそう?ヘドラもそうかもしれない・・。そんな怪獣の中で昭和40年代第二期怪獣ブームの頃の子供にとってキング・オブ・トラウマなのが「スペクトルマン」の諸怪獣ではないでしょうか。ネズバードンが民家を襲うシーンなんかもイヤでしたが、やはりここは49話「悲しき天才怪獣ノーマン」に登場するノーマンを押したいです。前編にあたる48話「ボビーよ怪獣になるな」は他人にバカにされてばかりの三吉が利口になりたい一心で知能を発達させる実験体になり天才になる。しかし先に実験に使われ天才になった犬ボビーが凶暴化し人間の頭を食い、ついには犬怪獣になってしまう。その姿に自分もああなるのではと三吉はおびえる、という話です。さて後半では次第に人間らしい心を失う三吉の姿が描かれます。自分が怪獣にならないための研究を続ける三吉。しかし既に三吉は夜道で女性を襲い脳を食べる怪獣ノーマンと化していた。(いやーあああああああああああああああ!!!!!)これは全て、人間を天才にして侵略兵器を作り出させる宇宙猿人ゴリの策略であったわけですが・・・。ノーマンがたまらなくイヤです。脳が肥大化しためか巨大な頭になった不気味なノーマンの姿に加え脳を夜道で食べる ・・・イヤさ加減が2倍、3倍増しです。さらに地球を壊滅させる爆弾を作ってしまい、怪物と人間の心揺れ動く中スペクトルマンに自分を殺してくれと懇願する三吉・・・。夜道で怪物に脳を食われるわ(3回もいうな)陰鬱でかわいそうなストーリーだともう辛くて辛くての印象のあるこの作品、実は「アルジャーノンに花束を」が元ネタです。ボビーはアルジャーノンなのですねー。あまりのトラウマに再度観る勇気が中々でないのですが「アルジャーノン」を下敷きにしたストーリーラインは非常に優れたものだと思います・・・。とらうまとらうまいわないでのーまんにもはなたばをあげてください。
2006.03.21
コメント(2)
ゴジラアイランドの面白さはやはりたくさんの怪獣の登場です。リペイント・改造されたバンダイの怪獣ソフビ、他社の怪獣ソフビ、オリジナル造形の新怪獣たちが不自由な中懸命にドラマを担っていきます。ゴジラアイランドの怪獣はゴジラ、モスラ、ラドン、アンギラス、バラゴン、ゴロザウルス、キングシーサー、ゴジラジュニアとその当時ソフビで発売されていた怪獣たちです。バラゴンとゴロザウルスがゴジラの死を聞き寝返るのも何からしいですね。キングシーサーは神社を司る長老でお札をとりにいったりしてました。この中では体色が茶っぽくなり黒目がつぶらなゴジラジュニアがかわいかったですね・・。ジュニアは、かって自分の星で救えなかった友達の怪獣・・がトラウマのトレマと友達になります。モスラは当時が「モスラ」平成版2~3作の公開時期ということもあり親と子の物語なんかもあったりします。敵怪獣も同様にキングギドラ、ガイガン、メガロ、バトラ、スペースゴジラ、デストロイアにカマキラス(奇跡的にソフビで発売されたゆえ登場・・)そしてヘドラに昭和版メカゴジラ(黒)。キングギドラは宇宙の怪獣自販機で売られていて金額に合わせて強力なメカキングギドラ、ハイパーギドラなんかが販売されてました。ゴジラアイランドのロボットたちとして平成版メカゴジラとモゲラに加えジェットジャガー(赤い消防用、白い医療用)土木工事用のプロトモゲラ(地球防衛軍版・・考えればこんなのまでソフビでてたのね)オリジナルの怪獣として変身怪獣ドロリン、ゴロリンなんかもいましたね。霊界のセールスマン(何故?)ドゴラなんかも登場。(これはマーミットのやつなのかしら?)あと地名にサンダ平原とかマタンゴ島なんかもありました。敵怪獣の中でガイガンは他と違いプライドを持つ殺し屋怪獣として描かれています。夕日の平原での西部劇チックな決闘シーンは美しい夕日の中ひときわ印象的です。(ただ曲がる放射熱線は反則じゃないかなあ・・。)第1部クライマックスでは2対1と卑怯なメガロ、デストロイアに対しゴジラに味方をします。この辺は日活アクションの宍戸錠状態ですね。さてさてX星人ザクレスは失敗の連続で暗黒大皇帝により解任されます。1回まるごとお説教の「怒りの暗黒大皇帝」が傑作でした。暗黒大皇帝に会ったときのことを覚えているかと聞かれたザクレスのひとり芝居です。「忘れもしません。あれはそれはそれは星の綺麗な夜でした・・・(思い出しながら)あ、あれ、あれは他の人の時だった・・かな?」「・・・(怒)」「私が19の時ですから3年前かと」「・・・(怒)」「4年前かな・・あ」「・・・(怒)」「(泣きながら)申じ訳ありまぜーん5年前ですうー。(頭を両手でぐりぐりしながら)このうそつき!うそつき!」当時のあいざわかおりの実年齢とあってたりします。この顔ひとり芝居大変だったでしょうね。「申じ訳ありまぜーん」最後の作戦も失敗に終わりザクレスは遁走、トレマも後を追うことに。しばしの平和のあと二代目X星地球攻撃司令官として登場するのは・・。(続く)
2006.03.19
コメント(2)
「ゴジラアイランド」は1997年10月~98年9月にかけて放送されたTV東京系朝の帯番組です。1回が5分(正味は3分)。この作品のオリジナリティは出てくる怪獣がバンダイのソフビを中心におもちゃにリペイント改造をほどこしたものであるということです。そのため安っぽく見えるのはあるのだけれどスタッフの熱意がそれをおぎなってあまりあるもうひとつのゴジラワールドを作り上げています。舞台は2097年の怪獣島=ゴジラアイランド。地球防衛組織Gガードはこの島で怪獣と地球全体の平和防衛を司っていた・・。そこへあらわれたのが暗黒大皇帝が率いるX星人のザクレス・・。ピンチに陥ったGガードを救ったのは美少女宇宙海賊トレマ・・。Gガード司令官神宮司に「帰ってきたウルトラマン」の団時朗。トレマは大桑マイミ(真弓)、ザクレスにあいざわかおり。人間はこの3人しかでてきません。大桑マイミは雑誌「CanCam」の専属モデルで今も人気のある方みたいですね。大桑さんのHPのプロフィールにはちゃんと「ゴジラアイランド」が載っています。偉いなあ。あいざわかおりは美脚の元レースクイーンでしたが本作ではX星人のボンテージに身をつつんではいるものの、バストアップが多い番組内容上自慢の脚があまり見られなかったのは残念・・。ザクレスが暗黒大皇帝にいびられて半泣きで謝るシーンが毎回の見どころ・・。って楽しみ方がもう子供番組の枠をこえてますがまあまあ抑えて抑えて・・。この設定の中、X星人とGガードの怪獣を絡めた極地的な戦いが続いていくのですが宇宙一の殺し屋ガイガンとゴジラの一騎打ちがあったり、とおもちゃを使った展開ながら見所の多い作品になっています。(この項続く)
2006.03.19
コメント(0)
ご存知の方も多いでしょうがタイにもウルトラマンがおりまして話すと長くなるのですが、今日本で認知されていないウルトラマンが何人かいたりします。裁判では円谷プロまけちゃいましたね。タイのチャイヨーと円谷プロが共同で作った「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」。この作品は昔は映画公開されて、ビデオにもなってましたのでご存知の方も多いでしょう。仏像泥棒に眉間をうちぬかれて(いきなりイヤだな)殺された少年がウルトラの母の力で神様ハヌマーンと合体して太陽を説得したり仏像泥棒やゴモラ率いる怪獣軍団と戦うというお話です。で今回は仮面ライダーであります。東映の「5人ライダー対キングダーク」を東映の許可のもとあちらで編集した作品なのですが何故かこの作品にもハヌマーンが登場しておるのです。タイの公道を走る仮面ライダー5人のバイク。なんかやたらと手をふってフレンドリー・・。タイ語バージョンの「セタップ!仮面ライダーX」の熱唱フルコーラス(長い)の間えんえん走ります。観てる私らと同じようにいらいらした後ろの一般人のバイクがスーパーマシンたちを普通に追い抜いていきます。・・・さて悪の本部・・・。女の人が喘いでいます。どう聞いても18禁の喘ぎ声、かなり熱はいってます・・・なのですが・・・血を抜かれてるシーンです・・・。献血もAVも一緒かよ?波乱の幕明けです。挿入される巨大幹部キングダークとGODの怪人・・・。次の場面、銀色の怪人(等身大)が居眠りしている戦闘員をしきりにおこってますが・・・この人・・・キングダーク?・・・等身大?・・・・。この後「仮面ライダーV3対デストロン怪人」の派手な爆破ありの戦闘シーンや「5人ライダー対キングダーク」のシーンが挿入されます。等身大のキングダークは幹部(?)として「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」でハヌマーンに殺された仏像泥棒をつれてくることに(何故?)。やおら始まる生々しいタイ版「地獄」シーン。本編最大の見所かも・・。生々しい地獄の責め絵から実写で針のついた棒を登るとかかまゆでとかを再現。男も女も全裸です。乳も尻も丸出しですがいいんでしょうか。・・・で地獄から泥棒(ジャージ姿の普通の男)を連れてきたキングダーク。泥棒ジャージは科学者を誘拐。怪人をつくらせようという訳で拷問を開始。くすぐり責め・・。博士笑い疲れた末に泥棒ジャージの顔面にオシッコ直撃(タイのお子様たちに大うけだったと思われます)。おこった泥棒ジャージ、今度は博士のカノジョを連れてきて血を抜く・・博士「やめてくれ、協力する・・」・・・最初からこれでいこうよ・・。ようやくコウモリフランケン誕生。以下日本版のシーン、GOD怪人とライダーの対決、コウモリフランケンも倒されます。ここまで1時間。日本版が29分ですのでタイ撮影分はほぼ同じ位あったわけですが・・・。おこさま作品としては十分な上映時間なのですがまだ終わらないのです。コウモリフランケンを倒された泥棒ジャージは博士に怪人製造機をつくらせます。再びGODの怪人軍団かとおもいきやもぞもぞとでてきたのは水牛頭、馬頭、鳥頭、なんかよくわからん頭をもつ4人の赤パンツの半裸の男たち。・・・・怪人?。さてキングダーク(等身大)は捕らえている女たちから採血して生き血を茶碗から嬉々として飲んでおります・・。そんな設定??もとのコウモリフランケンの血を飲むという設定がいつのまにか混同されているようです。ついに・・5人ライダー対キングダーク、泥棒ジャージの対決です。長い長い赤パンツ怪人との戦い、ハリケーンに乗ったV3と泥棒ジャージのえんえんと続くおっかけ。いたぶっているのか、単にV3がバカなのかよくわかりません。で唐突に貧弱な爆発。・・・5人の仮面ライダーがころがってます・・・死んだ・・・?。あの「仮面ライダーV3対デストロン怪人」の猛烈な爆薬量の爆発にも平気だったライダーたちが死んでしまった・・・。そこにやっと登場するハヌマーン。タロウ仕込みのリライブ光線(?)で5人ライダー復活です。(簡単やな・・)ありがとうハヌマーン!と5人のライダーが順番に握手します・・念入りに(長い)。アジトに乗り込んで対決。また赤パンツ怪人軍団との戦い(長い)、またハリケーンに乗ったV3と泥棒ジャージの追っかけ(長い)・・・。書いててほんとうにイヤになってきましたがここからが新展開。5人ライダー対キングダーク。本家で実現しなかった対決です。みんなコントで使う棒みたいな剣をもって殴り合いです・・・。硬質化したキングダークはそんな攻撃を受け付けない。そこで仮面ライダーの新たな能力が・・・。V3を中心に5人が横移動・・・合体です。合体ライダー!!・・まあ姿はV3そのままですが。でV3のはなった攻撃はなんとV3、26の秘密最強の技、しかも雑誌で設定だけ公開され映像では登場しなかった火柱キック!!!!。全編で唯一興奮したシーン!!幻のV3の大技が炸裂・・・。しません。失敗です避けやがりました ・・・・あーーーーー。キングダークがタイの街中で巨大化します。キングダークに挑む合体仮面ライダー(てゆうかV3)。こどもたちがわらわらよってきて大変です。ハリケーンで壁を垂直に登ったりでかい羽根に替えて飛んだりしましたが大きさには勝てず巨大化したハヌマーンに後をまかせます。いつのまにか装備したモーニングスターというかフンドー星人のハンマーみたいのふりまわすキングダークとの巨大怪獣対決。もみ合いの末キングダークが喉を掻っ切られて鮮血まきちらし(やな感じ)・・・で終わります。で泥棒ジャージ(まだ生きてる)はハヌマーンに握りつぶされ ・・・めでたし・・・。まだ終わらない。再び地獄です。閻魔さまみたいのが戻ってきた泥棒ジャージたちに首切りの刑を宣告。薩摩剣八郎(石井輝男版「地獄」にもでてましたな)みたいな大男が3人の首をはねます。ころがる首3回。並んださらし首。さらにひつこく首をうつして・・・唐突に終わり・・(えー)。105分。オリジナルの「5人ライダー対キングダーク」よりも実に1時間以上も長いです。タイロケ部分のへなへなな仮面ライダーの着ぐるみ、特にライダーマンの口だけでなく目までマスクの下から露出している様や根本的な着方の間違いも印象的ですが・・首はねるシーンやおっぱいや尻の乱舞する地獄シーンばかりが印象にのこる作品・・。チャーヨー版の「地獄」としてそのシーンだけでみてみたいです。中川信夫版も神代辰巳版ももちろん石井輝男版も越えてるかも・・・・もちろん冗談ですが仮面ライダーとは何の関係もなくなりながら「完」
2006.03.18
コメント(4)
全怪獣怪人大百科は今はなきケイブン社の看板というべき大百科シリーズの「1番」です。(「2番」はプロ野球大百科です)毎年新しいやつが刊行されましたが番号は常に1番だったりします。もともとは1971年に出た「原色怪獣怪人大百科」という文庫サイズの箱にA3位の紙を4つ折りにしたものに原色のカラー怪獣(白黒はもちろんそのままですが)をグラフ形式裏表で16匹紹介するという内容が約24枚位はいっているというものでした。当時の怪獣好きな子供はこれでさらに病状を悪化させたこのシリーズは以後3冊出てから、1974年に白黒の厚い文庫サイズの大百科になるわけです。71~73年にでたものは基本的に以前載った怪獣は基本的に一部ヒーローを除き載らない、つまり1冊目以降は怪獣ブームである当時の新作怪獣しか載らない内容でした。(なおかつ2ではアニメの怪獣が混載に)それを仕切り直して特撮怪獣のみ怪獣名50音順で掲載したのが今回のお題の74年版の全怪獣怪人大百科です。試行錯誤の1冊目はやや問題の多い本なのですがそこを少しつっこんでみましょう。1.別の怪獣(怪人)の写真が誤って掲載されている2.どうみてもそんな名前じゃねえだろうという名前で掲載されている。3.写真の無い怪人が別の怪人の写真でごまかされている4.同じ怪獣が実は名前を変えて掲載してあるまず1番、たとえば最後の最後のページで「キカイダー01」のワルダーはどうみてもサタンだったりします。2番、ガンツ先生がティーチャー・ガンツになった詳しいいきさつをききたい・・。3番、これが一番困った話で今もスチールのないことで知られるイナズマン後半の怪人、スプレーデスパーやギロチンデスパーが載っているのはいいのですがこれがスプレーネズミとギロチンザウルスの写真だったりします。ぼやけた顔のドアップの写真で(アップにすることで既にスプレーともギロチンとも関係なくなってます)あからさまに意図的なごまかしなので子供の頃「大人って・・・」とガンダムかふりかけのCM のような気持を抱いたのを覚えています。4番・・実は手元に本なくてかいているので思い出さないのですが名前が変わって2回出てきていた怪獣がいました・・。あと関係ありませんがこの当時は改造ベムスターはのっていても2代目ゼットンとかは載ってなかったのですよね・・。でも怪獣怪人大百科は子供の頃ボロボロになるまで読んだ大事な宝物だったのですよね。(え?フォロー遅い?本気で思ってるもの)
2006.03.15
コメント(4)
新作「小さき勇者たち」の公開も間近なガメラです。ガメラ・・は私のような昭和40年代生まれの怪獣世代からするとゴジラよりも近しい存在でした。スタア然としたゴジラよりも私の好きなのは子供が好きな、子供の味方、ぼくらのガメラ・・・だったのです。ただ、作品としては54年版「ゴジラ」という金字塔があるゴジラシリーズと比べるとどうしても分が悪かったのですが金子修介監督のガメラ3部作はそんなゴジラコンプレックスを吹き飛ばすような素晴らしい作品でした。95年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」は怪獣映画としてはガメラというよりも東宝的なムードが強いのですが、子供が好きという特性がつり橋のシーンで再現されていたのにいたく感動した覚えがあります。ガメラ2でも子供の祈りに復活するという同じようなシーンがありましたね。またガメラ3はひとりの少女のために命を賭して戦うガメラが描かれています。最後、絶対不利な戦いにそれでも独りで向うガメラの後ろ姿には最早、ゴジラの真似とは言わせない堂々たる存在感がありました。今回の新作は子供とガメラの交流がさらに前面におしだされているようで金子監督版よりもっとガメラらしいガメラになりそうで楽しみです。やはりガメラは「ぼくらのガメラ」なのですから。画像のガメラはCCPの新作映画公開に合わせた新作ソフビです。ガメラ3のバニシングフィストが光る優れものですよー。
2006.03.13
コメント(0)
「仮面ライダー」のオリジナル劇場作品第1弾である「仮面ライダー対ショッカー」。人工重力装置GXを巡り死神博士とWライダーが対決する本作の見所はなんといっても大挙して登場する再生怪人軍団でしょう。先日までGYAOで無料放送をやっておりましたので再見しました。この作品再生怪人というのはでてくるだけで戦闘員なみだったりすることが多いわけですがそのような作品の中でも草分け的な本作でも明暗くっきりわかれています。まず「明」なのですがこれはハエ男でしょう。序盤はほとんどハエ男の独壇場といってもといかもしれません。博士の誘拐未遂から2号との最初の対決のシメはこの方でした。目立ちまくりです。ハエ男のくせに。それに対して「暗」なメキシコ支部幹部のサボテグロンとモグラング。強力な爆弾であるメキシコの花をぶら下げている時点でやばそうなのですが、その不安のまま、投げた爆弾を蹴り返されてあわあわしながらの爆発は涙を禁じえません。もの凄くマヌケです。この作品最大の見所が地獄谷の28大再生怪人軍団です。この名乗りシーンに当時の怪獣好きな子供は失禁ものの興奮を覚えたものですがここで「暗」が一人・・・。黄金狼男・・・実験体じゃないし・・・。最高幹部のはずのあの方が「狼男!」とさけんでいるのは凄くさびしいものがあります。出番これだけだし・・・。29対2のはずがいつのまにか2人ライダーとのハンディキャップマッチを余儀なくされたエリート怪人ザンジオー。最大の屈辱はドクガンダー如きに「やれい」と命じられたことでしょうか。大体28人もいたはずの再生怪人軍団は20人位まだのこっていたはずなのに何故2対1に。エリート怪人に対する陰湿なイジメなのでしょうか。そんな面子を押しのけて堂々の「暗」部門第1位は・・・アリガバリ!!本編では強力怪人だったアリガバリ。本作ではそれほど高くない塀からジャンプ。よろよろっとしたかと思うや爆発って・・・。塀からおちただけで(まあ1号からパンチをくらったせいもあるが)死んだ怪人は「仮面ライダー」史上唯一ではないかと。再生怪人は弱いというけど そこまで弱くなっていいのか??
2006.03.04
コメント(2)
「兄弟愛にうえているのでテレビのホームドラマが好き」なピューマ星人です。「14歳」のチキンジョージ、というより有精卵を中途で間違って割ってしまったときのイヤな思い出をよみがえらせるようなルックスで兄弟愛に悩まれてもなあと。前回の続きです。ジュリー星人 好物・・イカの刺身ローム星人 好物・・銅(特に10円玉)チグリス星人 特徴・・きけんが迫ると自分で溶解液をあびて自殺する ・・・・・・・・・。何故「危険がせまる」と「自殺してしまう」のさ?やはり宇宙人と地球人の間には深くて暗い河がありそうです・・。
2006.03.03
コメント(4)
「シルバー仮面」は第二次怪獣ブームの作品の中でも渋い名作として認識されています。地球人は宇宙の敵と宇宙人に迫害され地球人にも疎まれ旅をつづける兄弟の悲劇の物語です(少なくとも前半は)。ああ、協力者が犠牲に、とか裏切られたとかそのようなブルーな話が続きます。はっきりいって子供には敷居高すぎです。しかも等身大の口の露出しているヒーローが商店街を走り抜ける展開は円谷の名作「ミラーマン」を裏に回して分の悪い勝負でした。正直な話をすれば当時小学生だった私は前半よりも能天気な必殺技の連発である「シルバー仮面ジャイアント」の方が大好きでした。サンダーマスクと並ぶほどに・・(分かりにくいいたとえだな・・)。ウルトラ怪獣の池谷仙克氏が手掛けた星人たちはシリアスなストーリーに合わせた不気味で暗い感じのするデザインです。特に前半のやつらは怖い。ソロモン星人なんか話と合わせて見ただけで暗い気持になります。良し悪しはありますがチグリス、ピューマ、ジュリー、ドミノあたりは印象深いです・・。さて前置きが長くなりましたが、この陰鬱な星人たちは何ゆえかケッタイな裏設定がございまして当時の学年誌なんかで書かれてたのがギルギス星人・・・好物は三色アイスクリーム・・・。シャイン星人・・・好物はかき氷。氷ぶろに月5回は入る。・・・・・・。ピューマ星人・・・兄弟愛にうえているので、テレビのホームドラマが好き・・・・・・・・・・。あまりにシリアスな展開に耐えられなくなったのか星人の趣味嗜好がとても地球人は宇宙を汚す宇宙の敵だとおもっている方のものとは思えなくなっております。極めつけはこの方、ドミノ星人です。春日兄弟に化けて殺人を犯し、社会的に抹殺するという陰湿なやり方をした泥のような身体に人面瘡がいくつも浮き出ている不気味な宇宙人です。「うではパンのような味がして食用になる」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。好物は「うめぼし」・・・・・・・・・・・・・・。いや宇宙人は地球人の理解の範疇を越えたものなんだなあ・・・。※見にくいですが写真のシルバー仮面の右隣がドミノ星人です。
2006.02.28
コメント(6)
続きです!V3を中心に5人が横移動・・・合体です。合体ライダー!!・・まあ姿はV3そのままですが。でV3のはなった攻撃はなんとV3、26の秘密最強の技、しかも雑誌で設定だけ公開され映像では登場しなかった火柱キック!!!!。全編で唯一興奮したシーン!!幻のV3の大技が炸裂・・・。しません。失敗です・・・・あーーーーー。キングダークが巨大化。キングダークに挑む合体仮面ライダー。こどもたちがわらわらよってきて大変です。ハリケーンで壁を垂直に登ったりでかい羽根に替えて飛んだりしましたが大きさには勝てず巨大化したハヌマーンに後をまかせます。いつのまにか装備したモーニングスターというかフンドー星人のハンマーみたいのふりまわすキングダークとの巨大怪獣対決。もみ合いの末キングダークが喉を掻っ切られて鮮血まきちらし(やな感じ)・・・で終わります。で泥棒ジャージ(まだ生きてる)はハヌマーンに握りつぶされ・・・めでたし・・・。まだ終わらない。再び地獄です。閻魔さまみたいのが戻ってきた泥棒ジャージたちに首切りの刑を宣告。薩摩剣八郎(石井輝男版「地獄」にもでてましたな)みたいな大男が3人の首をはねます。ころがる首3回。並んださらし首。さらにひつこく首をうつして・・・唐突に終わり・・(えー)。105分。オリジナルの「5人ライダー対キングダーク」よりも実に1時間以上も長いです。タイロケ部分のへなへなな仮面ライダーの着ぐるみ、特にライダーマンの口だけでなく目までマスクの下から露出している様や根本的な着方の間違いも印象的ですが・・首はねるシーンやおっぱいや尻の乱舞する地獄シーンばかりが印象にのこる作品・・。チャーヨー版の「地獄」としてそのシーンだけでみてみたいです。中川信夫版も神代辰巳版ももちろん石井輝男版も越えてるかも・・・・もちろん冗談ですが仮面ライダーとは何の関係もなくなりながら「完」
2006.02.26
コメント(4)
続きです!!コウモリフランケンを倒された泥棒ジャージは博士に怪人製造機をつくらせます。再びGODの怪人軍団かとおもいきやもぞもぞとでてきたのは水牛頭、馬頭、鳥頭、なんかよくわからん頭をもつ4人の赤パンツの半裸の男たち。・・・・怪人?。さてキングダーク(等身大)は捕らえている女たちから採血して生き血を茶碗から嬉々として飲んでおります・・。そんな設定??もとのコウモリフランケンの血を飲むという設定がいつのまにか混同されているようです。ついに・・5人ライダー対キングダーク、泥棒ジャージの対決です。長い長い赤パンツ怪人との戦い、ハリケーンに乗ったV3と泥棒ジャージのえんえんと続くおっかけ。いたぶっているのか、単にV3がバカなのかよくわかりません。で唐突に貧弱な爆発。・・・5人の仮面ライダーがころがってます・・・死んだ・・・?。あの「仮面ライダーV3対デストロン怪人」の猛烈な爆薬量の爆発にも平気だったライダーたちが死んでしまった・・・。そこにやっと登場するハヌマーン。タロウ仕込みのリライブ光線(?)で5人ライダー復活です。(簡単やな・・)ありがとうハヌマーン!と5人のライダーが順番に握手します・・念入りに(長い)。アジトに乗り込んで対決。また赤パンツ怪人軍団との戦い(長い)、またハリケーンに乗ったV3と泥棒ジャージの追っかけ(長い)・・・。書いててほんとうにイヤになってきましたがここからが新展開。5人ライダー対キングダーク。本家で実現しなかった対決です。みんなコントで使う棒みたいなものをもって殴り合いです・・・。硬質化したキングダークはそんな攻撃を受け付けない。そこで仮面ライダーの新たな能力が・・・。次回完結!
2006.02.26
コメント(0)
ご存知の方も多いでしょうがタイにもウルトラマンがおりまして話すと長くなるのですが、今日本で認知されていないのがおるのです。裁判では円谷プロまけちゃいましたね。タイのチャイヨーと円谷プロが共同で作った「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」。この作品は昔は映画公開されて、ビデオにもなってましたのでご存知の方も多いでしょう。仏像泥棒に眉間をうちぬかれて(いきなりイヤだな)殺された少年がウルトラの母の力で神様ハヌマーンと合体して太陽を説得したり仏像泥棒やゴモラ率いる怪獣軍団と戦うというお話です。で今回は仮面ライダーであります。東映の「仮面ライダーX対キングダーク」を東映の許可のもとあちらで編集した作品なのですが何故かこの作品にもハヌマーンが登場しておるのです。タイの公道を走る仮面ライダー5人のバイク。なんかやたらと手をふってフレンドリー・・。タイ語バージョンの「セタップ!仮面ライダーX」の熱唱フルコーラス(長い)の間えんえん走ります。観てる私らと同じようにいらいらした後ろの一般人のバイクがスーパーマシンたちを普通に追い抜いていきます。・・・さて悪の本部・・・。女の人が喘いでいます。どう聞いても18禁の喘ぎ声、かなり熱はいってます・・・なのですが・・・血を抜かれてるシーンです・・・。献血もAVも一緒かよ?波乱の幕明けです。挿入される巨大幹部キングダークとGODの怪人・・・。次の場面、銀色の怪人(等身大)が居眠りしている戦闘員をしきりにおこってますが・・・この人・・・キングダーク?・・・等身大?・・・・。この後「仮面ライダーV3対デストロン怪人」の派手な爆破ありの戦闘シーンや「5人ライダー対キングダーク」のシーンが挿入されます。等身大のキングダークは幹部(?)として「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」でハヌマーンに殺された仏像泥棒をつれてくることに(何故?)。やおら始まる生々しいタイ版「地獄」シーン。本編最大の見所かも・・。生々しい地獄の責め絵から実写で針のついた棒を登るとかかまゆでとかを再現。男も女も全裸です。乳も尻も丸出しですがいいんでしょうか。・・・で地獄から泥棒(ジャージ姿の普通の男)を連れてきたキングダーク。泥棒ジャージは科学者を誘拐。怪人をつくらせようという訳で拷問を開始。くすぐり責め・・。博士笑い疲れた末に泥棒ジャージの顔面にオシッコ直撃(タイのお子様たちに大うけだったと思われます)。おこった泥棒ジャージ、今度は博士のカノジョを連れてきて血を抜く・・博士「やめてくれ、協力する・・」・・・最初からこれでいこうよ・・。ようやくコウモリフランケン誕生。以下日本版のシーン、GOD怪人とライダーの対決、コウモリフランケンも倒されます。ここまで1時間。日本版が29分ですのでタイ撮影分はほぼ同じ位あったわけですが・・・。おこさま作品としては十分な上映時間なのですがまだ終わらないのです。まだまだ続くよタイ版仮面ライダー。
2006.02.26
コメント(2)
全47件 (47件中 1-47件目)
1