大人の便利帳 NEWS

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2026.09.17
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カテゴリ: 体の悩み
9月は、台風と秋雨前線が重なって気圧の上下が激しくなる時期です。

頭が重い、めまいがする、古傷が痛む。天気のせいにすると大げさに聞こえそうで、黙っている方も多いようです。

ところが、 気圧を感じ取るセンサーは体にちゃんとあるらしい と分かってきました。場所は、耳の奥です。







この記事のまとめ


・気圧を感じるセンサーは 内耳(耳の奥) にあると考えられています。 しくみはまだ研究の途中 です

・天気で不調が出る人は、国内に 推定1000万人以上

・ 9月は台風の上陸が一年でいちばん多い月 (平年1.0個・気象庁)

・大事なのは気圧が「低いこと」より 「変わること」 。下がり始めがいちばんこたえます

・手当ては 耳を温めてまわす など、 昔から言われてきたものと、医師がすすめるセルフケア 。治療ではありません

・ ろれつが回らない・しびれを伴うめまいは、天気のせいにしない




「気圧のせい」は気のせいではありません。センサーは耳の奥です

耳の奥には内耳という場所があり、平衡感覚をつかさどる三半規管などが入っています。 この内耳が気圧の変化を感じ取り、前庭神経を通じて脳に伝える 。脳はそれをストレスとして扱い、 自律神経が乱れて痛みやめまい、耳鳴り、だるさにつながる ——これが天気痛のしくみとして説明されているものです(製薬会社のサイトで愛知医科大学の客員教授が解説)。



ただし、 ここは「そう説明されている」段階です。 この医師のサイトでは、センサーが内耳のどこにあるかを示す論文が 2025年(令和7年) に発表されたと紹介されています。 まだ研究の最中の分野 だと思って読んでください。



人数は調べられています。愛知県の20歳以上6,000人へのアンケートで、 3か月以上続く痛みがある人が約39%、そのうち約25%が「天気が崩れるときに悪化する」 と答えました。20歳以上の人口にあてはめると 1000万人以上 という推定になります。





9月にこたえるのは、台風の上陸が一年でいちばん多い月だから

気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)で台風の上陸数を月別に見ると、 9月が1.0個で最多 。8月が0.9個、10月は0.3個です。



そこへ秋雨前線が居すわり、低気圧と高気圧が交互に通ります。 下がって、戻って、また下がる。 この回数の多さが、9月のつらさの正体と言われています。



そして、気圧が低いことより 「変わること」 のほうが問題になるようです。気圧予報の会社や医療機関の解説では、 1日に4〜5hPa(ヘクトパスカル)以上動くとき に不調が出やすいという目安が紹介されています。ただし 万人共通の境目はなく、人によってまったく違います 。



だから、雨の最中よりも 降り出す前日から当日の朝 がこたえます。「まだ降っていないのに調子が悪い」は、順番として理屈が通っていたのですね。







ここから先の手当てについて(お読みください)


下に書く手当ては、 昔から言われてきたものや、天気痛を診る医師がすすめているセルフケア です。 効果がはっきり証明された治療ではありません。 紹介元でも「予防や改善につながるかもしれない」という書き方をしています。

合う人・合わない人がいます。試されるときはご自身の判断で(自己責任で)、無理のない範囲でお願いします。 持病のある方、通院中の方、お薬を飲んでいる方は、 先に主治医か薬剤師にご相談ください。




耳を温めて、まわす。道具はいりません

天気痛を診る医師が考案した「くるくる耳マッサージ」が、耳のまわりの血のめぐりをよくする狙いです。



1. 親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、 上・下・横にそれぞれ5秒ずつ 引っぱる

2. 耳を軽く横に引っぱりながら、 後ろ方向にゆっくり5回 まわす

3. 耳を包むように折り曲げて、 5秒キープ

4. 手のひらで耳全体をおおい、 後ろ方向に円を描くようにゆっくり5回 まわす



紹介元では 朝・昼・晩に1回ずつ、毎日続ける とされています。痛いほど引っぱる必要はありません。冷えた日は 蒸しタオルで耳の後ろを温める のも挙げられています。





薬は自己判断で流用しない。飲むなら「痛くなる前」

痛み止めは、強くなってからでは効きにくくなります。天気痛外来の解説でも 「痛みが出そうだと感じた初期の段階で飲む」 ことが勧められています。



もうひとつ、専門医の解説で 市販の酔い止め(乗り物酔いの薬)がめまいやふらつきに使われることがある と紹介されています。酔い止めが 内耳に働く薬 だからです。



ただし これは天気痛のために売られている薬ではありません。 眠気が出るもの、持病や飲み合わせで避けたほうがよいものもあります。 自己判断で続けず、薬剤師に「天気で頭痛やめまいが出る」と伝えて相談してください。





天気予報を「気圧の予報」として見る

気圧の変化を知らせる無料のアプリがあり、大きく動く日を先に教えてくれます。 その日に予定を詰めない という使い方ができます。薬にも道具にも頼らない分、いちばん安全な手です。



もうひとつ、製薬会社のセルフケア解説にある 「痛み日記」 。いつ・どんな天気で・どこが痛んだかを 2週間 書きとめると、自分のパターンが見えてきます。受診のときそのまま医師に見せられます。







このめまい・頭痛は「天気のせい」にしないでください


・ ろれつが回らない/顔や手足がしびれる・力が入らない

・ 物が二重に見える

・ 経験したことのない激しい頭痛 、めまいが 半日以上続く

→ 脳の血管の病気が隠れていることがあります。 様子を見ずに受診してください(救急も考えます)。

・ 耳鳴りや聞こえにくさをともなう 場合は、耳鼻咽喉科へ。

・ 毎回つらい、生活に差し支える 場合は、我慢せず一度診てもらってください。




今日からの5つ



気圧に振り回されないチェックリスト


・天気予報は 気圧も見る 。下がり始める日に予定を詰めない

・ 耳を5秒ずつ3方向へ引っぱってまわす (朝・昼・晩に1回ずつ)

・ 蒸しタオルで耳の後ろを温める (お風呂上がりでも)

・薬は 痛くなる前 に。 流用は自己判断でせず、薬剤師に相談

・ 2週間の痛み日記 で、自分のパターンをつかむ




天気で具合が悪くなるのは、気のせいでも年のせいでもなく、 耳の奥のセンサーが働いた結果 らしいと分かってきました。しくみが分かれば、身構える日と休む日を自分で決められます。



ただし、ここに書いた手当ては どれも「効くかもしれない」の域を出ません。 合わないと感じたらやめる、つらさが続くなら受診する。それを決めたうえで、 ご自身の判断で試してみてください。



どれか一つなら、 耳のマッサージ です。道具もお金もいらず、体に何かを入れるわけでもありません。 今日はどれから始めてみますか。









季節の変わり目の備えを探している方は、こちらの特集もどうぞ。






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Last updated  2026.09.17 10:52:16
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