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August 21, 2006
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カテゴリ: 舞台・稽古雑感
 今日は知人がピアノ伴奏を務めている、声楽を趣味にする人たちの集まりの演奏会へ行きました。サークル名は『 Opera Piccola

 ここは昔私も参加していたサークルから分派したサークル、とでもいいましょうか・・。そのサークルは25年位歴史のある、アマチュアの歌好き、オペラ好きが集まって、声楽家の方の指導を受けて年に2回ほど発表をするといった団体でした。これまでに何本かオペラ全曲もやっており、私も『魔笛』で1幕のパパゲーノ、『カルメン』でなぜかテノールの役柄の3、4幕のドン・ホセを歌いました。また幕張メッセで『河童譚(石桁真礼夫)』を歌ったこともあります(その時もなぜかテナーの役だった)。

 ただ、そこの活動、というか、アマチュアのこういった活動の陥りやすい危険なところだと思いますが・・、男性は比較的、こういう活動をやっている人が少ないから、引く手あまただし、オペラ自体、主役の女性を引き立てるために、男性の登場人物は多いけれど、女性は少ない、なのに、こういう活動を行う人口は女性の方が多い、というアンバランスから生じる問題が鎌首をもたげます。
 できるだけ、参加者には何か歌ってもらわないと、ということになると、オペラ全曲をやるとなると、一役に何人もの歌い手が演じることになるわけです。例えば『カルメン』の カルメンが6人一役 というような感じ。これはさっきまで歌ってたカルメンは随分若かったのに、急に老けた!とかいうことが起こり、見ているお客さんからすると混乱を来たし、時には爆笑を誘ってしまうことすらあります。
 まぁ、参加している側は歌わせてもらえるからいいかぁ、と、思うのですが、ここに激しいポジション争いというものが起き、同じカルメンを歌わせてもらっていても、「あたしはハバネラを歌いたかった!」とか「私こそ、フィナーレを飾るに相応しいわ!」とか、の争いとなる。で、大抵、 年功序列、声楽をかじったことがある人、声の大きい人が幅を利かせてしまう 。で、大体、そういう人に限って、ろくに練習もしてこない、言われた指示を守らない、って人が多いのです。


 とにかく、歌いたいから、自分の歌を磨こうとか、思い切り歌おうとか、そう思った人たちが集まって、どこまで続くかは判らないけどやってみよう、と言うところから始まり、活動が1年を過ぎた頃、「やっぱりただ歌っているだけではなく、発表してみよう」と言う話になった事で、ようやく、今日という日を迎えたそうです。

 もちろん、皆さん素人さんですから単純に上手か下手か、で判断してしまうなら言わずもがな、なんですが、そんな単純な評価では評価しきれない何か、と言うものを歌っていた方々は持っていらっしゃるんですね。一生懸命何かを表現しようとしている、したい!という思いが、その頑張りが伝わってくるのです。楽譜に要求されている高音に届かなかったり、音がおかしくなったり、支えが足りなくて、 ビブラートがトリルになっちゃってたりとか・ ・・いろんな事が起こります。でも、声に出して自分の思いを伝えようとするその力、オペラや役柄を愛するあまりに力が入り、熱演する方。それが時にスベッていたっていいんです。自分が楽しくやっているのですから。それを自分がビデオやテープで振り返って見たり聞いたりした機会があったら、それを見て反省して、もっと良くなろう、って思うようにもなれるし、再挑戦はいつでもできる。それがアマチュアの強みですよね

 今回のメンバーでは比較的若い女性2人は、若いこともあって、声も支えもしっかりしていたし、声楽をもしかしたらかじられているかもしれないような印象を受けました。またお年を召された女性陣も、支えなどにちょっと震えがあったりするものの、素敵な声、素敵なお召し物で、立派に歌っておられました。唯一の男性の方もお年を召されていますが、やはり声の張りなど、歳のために危ないところもありますが、味わいというか、歳を重ねて、人生を重ねたからこその歌、というものを歌ってくださり、しみじみ聞いてしまいました。その方もバリトン、私もバリトンで、歌われた歌も私の持ち歌のひとつですが(『椿姫(ヴェルディ)』の“プロヴァンスの陸と海”)、ああいったしんみりというか、心にジンと来るような歌が私に歌えるかと言うと、自身??となってしまうし、シャッポを脱ぎたくなりました。

 また、こういう比較的、地元に根ざした演奏会ですから、お客さんの中にも顔なじみの方が結構いらっしゃり、同窓会?というか、久しぶりにお会いして話すことが出来、楽しい時間でした。

 ここのサークルの指導は砂田直規さんというベテランのバリトンの方。千葉県内ではかなり有名な音楽家の方です。また、一昔前までは日本オペラ協会で特に日本のオペラのバリトンの第一人者として活躍されていた方です。私もオペラ協会や第九等でお世話になったり、レッスンをお願いした事もありますが、気さくな方で、この小さな団体の、やる気のある数名のメンバーのために骨を折られていらっしゃるようで、その結果がひとつ、この発表会で結実した、そんな印象を受けました。これから、もっとこの団体もいい方向に進むだろうな、そう感じさせてくれました。また、お客さんも結構入っており、一人ひとりに暖かい声援をかけておられ、こういった方々のサポートも今後重要になっていくのではないかな、そう、感じました。

 ハートウォーミングな1時間を味あわせてくれたと同時に、私も病気も大分改善されてきましたので、そろそろ歌の活動も始めようかな、そう、思わせてくれた1時間でもありました。(帰りに車を運転しながらガンガン歌って、危うく赤信号を無視するところでした・・





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Last updated  August 22, 2006 01:34:16 AM コメント(10) | コメントを書く


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