韓国同居暮らしと日本語教師

韓国同居暮らしと日本語教師

2004年04月16日
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 上の子が生後百日くらいだった時、乳児湿疹がひどく、頭皮から、黄色いジュクジュクした液が出て、固まってカサブタになっていた。

 姑はなんと、その かさぶたを櫛で剥がし始めたのだ。
 ひぇ~!


 そして現在百日を過ぎた下の子、この子はあまり湿疹が出ていないが、それでも頭のてっぺんに少しそのグジュグジュが固まったのがあった。

 今回も姑は、その かさぶたを手でゴリゴリと無理やり剥がした。

 それだけでも十分私としてはショックだった。


 上の子は生まれて一番最初に飲んだものが、粉ミルクであった。そして百日くらいまでは混合で育てた。

 本によると、生まれて一番最初に飲んだものがミルクだと、胎便が完全に出なくなり、その毒素を頭や皮膚を通して出すために、乳児湿疹がひどくなるという。

 それで、下の子の時は、ごく最近までミルクは与えないで育てた。



「上の子はミルクアレルギーだったと思います。」
 と言ったところ、
「そんなことはない。上の子を妊娠中の時は、お前は果物を食べなかったからだ」と断言され、話はそこで決裂した。


 私は果物があまり好きではない。
 しかし、親戚が持ってきたりするため、うちには食べきれないほどの果物がある時がある。

 もったいないので、食べたくなくても無理やり食べる時がある。
 確か上の子の妊娠中ももったいなくて、毎晩食べていた記憶があるのだが、姑は私が果物を食べなかったと決め付けた。


 こういうことが時々あるのだ。

 私の考えが絶対間違ってると、どうして言いきれるのだろうか。
 医者でもないのに。

 そりゃあ、多少の果物はビタミンが取れるから、必要かもしれないけど、果物の食べすぎは体を冷やすし、果糖も多いのでよくないのだ。




 しかし、姑は国際的なことはほとんど知らない。
 本も新聞も読まないというか、字を読む習慣がない。
 うちにテレビがまともに入るようになったのも、ここ二年くらいの話。

 とっても狭い範囲で生きてきたのだった。

 なので彼女の思考回路は、もうすでにワンパターン化し、他の考え方は受け入れなくなっている。



 このワンパターン思考回路から抜け出せず、私がいくら
「ミルクのアレルギーというものがある」
 と言っても、受け入れない。

 本当に、彼女はミルクアレルギーというものがあることを知らなかった。

 本当に「ミルクアレルギーなんてものはない」と言い切ったことがあるのだ。

 自分の知らないもの=この世に存在しないものなのだ。


 日本人と韓国人は見た目が非常に似ていて、遺伝子も区別がつかないほど似ているらしい。
 なので、お互いに言葉さえ通じれば、理解し合えるだろうと思ってしまうところがあると思う。

 もし、私が目の青い金髪の外人だったなら、靴を履いたまま部屋に入ってしまっても、「まあ外人だからな」と許されたかもしれないが、変に外見が似ているために、話せば理解できるだろうとお互いに思ってしまっていると思う。

 しかし、いくら言葉が通じても、このように話が通じないことがあるんだな、ってしみじみ思う。

 だから、皆平和を望んでいるにもかかわらず、戦争が終わらないのだ。


 姑が私の言葉に今まで従ったのは、「洗濯機の操作の仕方」「電気炊飯器の操作の仕方」「テレビのチューナーの操作の仕方」「母乳で育てること」とかそんなものだけだったかもしれない。


 それでも、彼女が育児をしている時は、粉ミルクなんてなかったのだから、本当それは幸いであった。もし仮にミルクがあった時代にミルクで育てていたら、激しく「ミルクをどうして飲ませないんだ」って言ってきたかもしれない。


 このように、私と姑は すこぶる、完全に、全く、めちゃくちゃ、全然、意見が合わなく、理解し合えないのである が、しかし、姑は何もあまのじゃくで「私の意見にすべて反対する」というのではないことがなんとなくわかってきた。

 何にでも反対する人って世の中にはいる。否定病の人。
 人の意見に「そうだね」と言ってしまうと、なんだが自分が否定されてしまうように感じる人。そういう人がこの世の中には実際いる。

 私は最初、姑はそういう人なのかと思った。
 しかし、どうもそうではなく、本当に自分の考えかたが純粋に正しいと思い込んでいるだけなんだ、ということがわかってきた。


 だから、最初は「なんにでも私の言うことは反対する」と随分気分を悪くしたものだが、最近はまあ、言っても理解しないだろうなといい意味で諦められるようになってきた。





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Last updated  2004年04月16日 11時26分50秒
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