脳筋の脳筋による脳筋の為のブログ

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2020/03/16
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カテゴリ: 映画鑑賞




2020年3月6日(金)公開。
門田隆将著のノンフィクション書籍『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を原作に、東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故発生時に発電所に留まって対応業務に従事した約50名の作業員たち・通称「フクシマ50」の闘いを描く。
監督は若松節朗、主演は佐藤浩市と渡辺謙。新作の日本映画の中では初めて、ドルビービジョン、ドルビーアトモスを用いた制作作業を日本国内で完結した。ドルビーシネマでも上映された。



福島第一原発に残り続けた名もなき人たちを、
海外メディアは"Fukushima 50"と呼んだ。

【STORY】
マグニチュード9.0、最大震度7という巨大地震が起こした想定外の大津波が、福島第一原子力発電所(イチエフ)を襲う。

1・2号機当直長の伊崎ら現場作業員は、原発内に残り原子炉の制御に奔走する。
全体指揮を執る吉田所長は部下たちを鼓舞しながらも、状況を把握しきれていない本店や官邸からの指示に怒りをあらわにする。
しかし、現場の奮闘もむなしく事態は悪化の一途をたどり、近隣の人々は避難を余儀なくされてしまう。
官邸は、最悪の場合、被害範囲は東京を含む半径250km、その対象人口は約5,000万人にのぼると試算。それは東日本の壊滅を意味していた。
残された方法は"ベント"。いまだ世界で実施されたことのないこの手段は、作業員たちが体一つで原子炉内に突入し行う手作業。
外部と遮断され何の情報もない中、ついに作戦は始まった。皆、避難所に残した家族を心配しながら…



2020年3月14日(土)、休日だというのに朝早くに起き出して都内某所の映画館で観てきました。
個人的にドキュメンタリー的なテイストを持つ作品が好きな事もあり、予告PV映像を見掛けてから注目していました。

先週で2011年3月11日に起きた東日本大震災から9年目となり、当時を振り返る意味でいい機会になったと思います。
年々薄れていく当時の記憶、この未曽有の被害をもたらした自然災害の記憶を風化させてはいけないと感じました。


確かに計画停電などで不便を感じたりはしましたが、実際に災害に遭った訳ではなく当時は気楽に考えていたのでしょう。

あの大地震をきっかけに全国各地で地震が頻発するようになり、いつしか地震にも慣れて危機感が失われつつあります。
今、この平和なご時勢だからこそ、当時の記憶を思い出して危機管理を意識付けないといけないなと強く感じます。

さて前置きが長くなりましたが、実際に映画を観た感想を書いていきたいと思います。
スリリングな展開や、政治的な立ち回りなど、本質的な面白さは『シン・ゴジラ』に似ているように感じました。


その扱うテーマが難しい内容だけに世間的に批判される事は確実で、制作するには相当の覚悟が必要だったと想定されます。

冒頭で流れる大地震の映像が圧巻の再現度で生々しく描かれており、当時の記憶がまざまざと蘇って来ました。
これほどの死闘があの現場で起こっていたとは、当時の傍観者だった自分には全く想像もできませんでした。

ギリギリの状況下で、「若いもんは行くな」と年長者が志願し決死隊として危険な現場に向かう姿が凄く印象的でした。
実際の現場では「50歳以上がまず行く」状況だったらしく、タイトルの「50」にはその意味も込められているそうです。

今でこそ原発は否定される存在ですが、当時は先端技術の電力であり、新たな就職先として地元では心から喜ばれたそうです。
当直長だった福島出身の伊崎は、子供の頃に地元に原発が来る事を心から喜び、父の後を追い自分も原発に就職しました。

その伊崎が「俺達は何か間違ったのか?」と吉田所長に問うシーンには、深く考えさせられました。
仕事でも何でも、当時は良かれと思ってやった事で様々な失敗を経験し、その過去の過ちから学んで人間は成長していきます。

吉田所長が当直長に送った手紙の一節「俺たちは自然の力をなめていた。自然を支配したつもりでいた。慢心だ」
この言葉を忘れずに未来に語り継ぐこと、次の世代に考えさせること、それこそがこの作品の本当の意味なのだと思います。

政治批判だとか、単なる美談で終わらせるのではなく、震災の傷跡を後世に伝える為に大きな意義のある作品です。
作品の評価については賛否両論あるかと思いますが、何かしら得るものはあるかと思うので、観て損はない作品だと思います。






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Last updated  2020/03/16 06:22:58 PM
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