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「失敗」の定義は「こうなるだろうと思って行動したが、初めに定めた目的を達成できないこと」(164ページ)だという。この定義に従えば、JR西日本・福知山脱線事故は「失敗」だが、中越地震によるJR東日本・上越新幹線打線事故は「失敗ではない」ということになる。
その違いがどこにあるのかは本書を読んでもらうとして、本書を通じて感じたのは、マスコミの報道を鵜呑みにしないということである。世の中、絶対に安全ということはあり得ない。となれば、発生した事故が、あらかじめ想定された範囲内なのであれば、「失敗」とは言えないわけだ。むしろ「絶対に事故は起きない」と主張する技術については、疑ってかかった方がいい。
筆者は「現地・現物・現人」の3つを重視する「三現主義」をとっているというが、われわれ技術者もまた、自分の目で確認し、自分の耳で聞いたこと以外は、いちおう疑ってかかるのが常識である。
■メーカーサイト⇒ 小学館 「失敗学」事件簿
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