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| 著者・編者 | みうらじゅん=著 |
|---|---|
| 出版情報 | 新潮社 |
| 出版年月 | 2011年05月発行 |
みうらじゅんさんはテレビでもお馴染みの多芸多才な人物で、1997 年に「マイブーム」で流行語大賞を獲得した。彼が子供の頃にはまった「仏像ブーム」のルーツは、「怪獣ブーム」だったという。両者の設定が似ていることに気づき、「友だちに『ウルトラマンは弥勒菩薩なんだ!』と一生懸命力説」(41 ページ)したという。変な小学生である。しかし、ウルトラマンの顔は新しくなるにつれて仏様のように穏やかで神々しいものになっていったという話をどこかで読んだことがある。
そんなみうらさんは、寺の住職になることを目指して「シャクソン(釈尊)系」(50 ページ)の中高一貫校に入学するが、次第に様々な“ブーム”に目覚めてゆく。
厳しい社会に晒されている我々に対し、みうらさんは「人間はみんな『接客“行”』なのです」(150 ページ)と説く。つまり、「『機嫌を取る』=『自分なくし』」(142 ページ)が重要なのだという。
「『自分だけ悟ればいい』という、小乗仏教的な『修行』を目的とするならば、『自分探し』を心おきなくすればいい。しかし『人に喜ばれたい』という、大乗仏教的な『菩薩行』を目指すならば、『自分をなくし』て、人の『機嫌を取る』ことを考えるべき」というのだ。日本で社会生活をしていく上では、当然、大乗仏教的な生き方をしなければならないから、「自分なくし」が必要だ。
それでも苦しいことがあるだろうから、「自分に説法をする『マイ住職』を、みなさんも心に住まわせてみてはどうでしょうか」(179 ページ)と提案する。
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