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カテゴリ: ぱどらん日記♪


 私はその源氏の感傷と自分の叔父への悲しい想いを重ね合わせて、桜の花を見るのが当分辛かった。しかしあれから6年、叔父は1999年に死去したので、21世紀を見ることなく人生を終えたが、私もその6年の間に、仕事や息子の成長、裁判のからんだ私生活の苦しみと転居のストレスなど、いろいろあった。

 ローマ法王の80余年に及ぶ長い人生にも、実にさまざまなことがあっただろう。しかし亡くなってしまうと、豪華な衣装を着せられて手を胸に組んだ眠っているような姿を、何百万という人が弔問に訪れる。死後24時間以内の写真はただ、眠っているだけのようだったが、弔問者との間にガラスなど、何のへだてもないまま、魂の抜けた体を曝されている姿は、かえって痛々しかった。既に「生きている」という感じはその姿からは伺えなかった。身分が高すぎると、葬儀も大変重々しいものになるものだ。今回の葬儀は「史上最大の葬儀」と報道された。

 今、ハプスブルグ王朝最後の皇妃エリザベートの伝記物語を面白く読んでいる。彼女はバイエルン王国のマクシミリアン公爵の次女であったが、ウィーンの皇帝に一目ボレされて、16歳で皇妃となった人だった。けれどもやはり身分の高さから、61歳でイタリアのアナーキストに暗殺された後、生前の身の回り品や、デスマスクまで閲覧できるようになっている。シシィ(エリザベートの愛称)が生きていたら、「こんなことをするなんて!まるでさらしものだわ!」と美しい顔を怒りに震わせたに違いない。とかく身分の高さというものは、死後も付きまとうものなのだなと、奇妙な感慨にふけっている。





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最終更新日  2005年04月15日 06時46分31秒 コメントを書く
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