Patchi

Patchi

September 1, 2004
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今日の午前中はポカっと時間が空いたので、天保山にある「海遊館」にジンベイザメを見に行く。平日の朝一で行ったせいか、学生さんのカップル以外にそれほど混んではいない。

ここの売りは、真ん中にある大きな吹き抜けの水槽で、高さは4~5階ほどもあるだろうか、その中にジンベイザメとかマンタとかマグロなんかが泳いでいる。その水槽を取り巻くように螺旋状に通路がある。僕は一番下までどんどん下りて、誰もいない通路に座って水槽とその底の白い砂を眺める。見上げると、数十メートル上に水面の明るい光が見える。

昔石垣島の海に潜った時、海底は深く流れも速いポイントだったので、僕たちは根から離れないようにして海中に漂っていた。体の左側には根の壁があるのだが、台風の後で透明度は低く、右/下/前/後ろは何も見えず魚もいなくて、紺碧の海があるだけだった。
僕はその時、根の反対側の何もない海をしばらく見つめたあとで、このまままレギュレーターもマスクも取りさらって海の中に飛び込んでいったら、いったいどうなるのだろう?と発作的に考え、どうしてもそれをやってみたくなってしまったことがある。死ぬんだろうけど、ホントかな?そしてそれは苦しいんだろうか?ひょっとしたら実はその向うに、とても甘美で楽な世界があるんじゃないだろうか?

その後、船の下まで戻ってきた我々は皆まだエアをだいぶ残しており、ガイドさんは「じゃあ皆さん自由行動です。エアがなくなったら、私に伝えてから各自船に上がってください」と身振りで我々に伝え、自由行動になった。

僕は珊瑚の死骸が白く積もっている海底に行き、仰向けに寝転んで水面を見ながら、自分の吐いた息が大きくなりながら上がっていくのをぼんやり眺めていた。自分の息以外、聞こえる音はない。水面ではユラユラ光が揺れている。僕はまた、このままずっとここにいたらどうなるんだろう?と考えた。やっぱり死ぬんだろうけれど、なにかもっと「永遠」のようなものを得ることが出来るんじゃないだろうか?それにしてもなんでこんなに怖くないんだろう?

僕は別にジャック・マイヨールを気取っていたわけではない。本当にそう思ってしまったのだ。

その夜、ダイビングショップで皆でビールを飲んだ時に、「Patchi、今日なにやってたんだよ。上向いてマレスのよさを確かめてたの?」と聞かれたので、僕は正直に感じたことを友人たちに話してみた。そうしたら男の先輩は、「ああ、そういうこと、俺も考えたことあるよ」と言っていた。しかしそこにいた二人の女の子は、「ぜんぜん分からない。死んだら全部終わり。」と言って分かってくれなかった。
自然の中に入ると「生」とか「性」とかを考えるチャンスがとっても簡単に手に入る。






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Last updated  September 5, 2004 09:15:41 PM
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Comments

kintyre @ ルワンダの涙 こんばんは、ラストシーンも含めてジョー…
kintyre @ ルワンダの涙 こんばんは、ラストシーンも含めてジョー…
Patchi @ Re:おめでとございます。(02/15) aya825さん >お誕生日だったんですね。 …
aya825 @ おめでとございます。 お誕生日だったんですね。 今、来ても…
pinktiger21 @ こんにちは 環境問題についての記事に興味深いものを…

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