Patchi

Patchi

September 14, 2004
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テーマ: 海外生活(7812)
カテゴリ: カテゴリ未分類
ここ数日、また早朝に電話で叩き起こされる。電話は決まって空港から、要件は決まって「お前は○×▲か?バングラデシュ人の身許引受人か?」というものだ。

機を同じくして二日前、ここの新聞に大規模売春シンジケートの摘発が報じられた。

これは、全てドバイに仕事を求めて渡航してくる人々と、その動きに乗じて横行する詐欺や犯罪の話だ。その手口はこうだ。

現地の元締めが、「ドバイに仕事(普通の)があるけど行きたい?」と持ち掛け、航空チケット代とそれとは別に30万円位の口銭を徴収する。そして飛行機に乗せ、ドバイまで取りあえず運んでしまう(普通、到着地のビザがないと出発地で航空券が発見されないが、この元締めは空港職員も買収しているのでOK)。

さて運ばれた方は、「ドバイ空港に着いたら、XXXが迎えに来ているから。はい、これそいつの電話番号。」と言われている。しかし、ドバイに着いても誰も現れない。何時間も待つ。その辺の空港職員にお願いして渡された電話番号に電話してみるが、でたらめ(たぶんこれに僕の家の電話番号が使われている)。知らない土地で身寄りもなく、騙されたと気がつくがどうすることも出来ず、空港でさらに何時間も待ち、つかまるのか、と不安になる。

そして、その不安が最高潮に達したところに、何も知らないような振りをして男が近づいてくる。「君たち、ここで何してるの?僕なら仕事を斡旋できるよ。入国も出来る。でもそれにはお金が必要だけれど、僕のところで仕事をすればそこから天引きしてあげるよ。」かくして売春婦が出来上がるのである。

彼/彼女らは出国の時も大金を払っているから、2度搾取されるわけだ。彼らの国は、インド、バングラデシュ、中国が多い。僕の家の電話番号は、バングラデシュの元締めに勝手に使われているらしい。

ドバイに外国人が住むには、労働ビザしかない(外国人は何年住んでも市民権は与えられない)。仕事のない外国人は(一ヶ月間の観光ビザを除いては)強制退去。そして労働者の権利は厳しく制限されている---労働組合の結成は死刑。売春婦が「騙された」と警察に泣き込んでも、「じゃあ帰れば」と言われるのみ。
おそらく元締めは彼女らと労働契約を結んでおり、彼女たちの稼ぎを「給料」として報告している。なにか問題が起こったら、元締めはその人をクビにするだけでいい。仕事がなくなればその人はビザ剥奪である。大使館に逃げるのは有効だと思うが、かなり大金を既に払っている人達も多く、帰国の飛行機代を捻出するのも大変だし、メンツをこだわって国に帰らないパターンもあると思う。そしてイスラムでは禁止されている売春でさえ、ここでは「観光で世界から人を呼ぶには必要かもしれない」という理由で黙認されている。



今日も電話がなった。また搾取される労働者がドバイに着いたのだ。





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Last updated  September 14, 2004 05:47:02 PM
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Comments

kintyre @ ルワンダの涙 こんばんは、ラストシーンも含めてジョー…
kintyre @ ルワンダの涙 こんばんは、ラストシーンも含めてジョー…
Patchi @ Re:おめでとございます。(02/15) aya825さん >お誕生日だったんですね。 …
aya825 @ おめでとございます。 お誕生日だったんですね。 今、来ても…
pinktiger21 @ こんにちは 環境問題についての記事に興味深いものを…

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