Patchi

Patchi

October 19, 2004
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スアド著「生きながら火に焼かれて」ソニーマガジンズ社 読了。

なんという野蛮。

僕は中東に住んでいるので、どちらかと言えばイスラムを擁護したくなる気持ちはあるのだが、しかし一般的に、西欧の社会と比べて、イスラムの社会は昔からの仕来たり/慣習を残そうという意識が未だに強いということは言えそうだ。何といっても、大昔に書かれたコーランが生活の隅々まで規定しているのだから。

そしてもう一つは、家長、主に男の主人だが、これによる家族の「私物化」というのはイスラム社会には広く見うけられる。そして貧しい非産油国では、それが虐待となって現れることが多いようだ。

例えば、独特の歴史を持ち、アラブ世界とは一線を画しているイランでさえ、ものすごくDVが多い(ただイランのいいところは離婚できること...そのせいか離婚がものすごく多い)。

イスラムでは新婦は「基本的に」処女でなければならない。初夜に処女じゃないということが分かった時は、新婦サイドの両親は大恥である。というか、実際に損害賠償も出来ると聞く。

もっとも、遊び人が多いイランのような国は、お互いに遊び人で、非処女と非童貞が納得して結婚すれば、その恥をお互いの両親が示し合わせて、外部に対して秘密にすることでうまくいくこともあるようだ。しかしそのイランでさえ、数年前のことだが、ドイツ人がイラン女性と恋をして婚前交渉があったものの結婚には至らないことがあり、そのイラン人女性が訴えたところ、そのドイツ人男性には死刑判決が出た(執行されたかは知らない)。

ちなみにイスラム教による「天国」のイメージとは、静かな音楽が流れて花が咲き乱れて...とこの当たりは仏教のそれと一緒なのだが、必ず「美しい処女がいる」というのが一般的だ。

つまり、女性というのは処女でなければならないのだ。これは、相変わらず女性が男性の「所有物」であり「戦利品」であるという考え方であるとしか考えられない。



それともう一つ。
こんな野蛮なやり方はないと思うが、「恥」の意識が強く、また「世間」の圧力が大変強くて、異端を「村八分」として社会的に抹殺し、該当者を時として死に至らしめる国が極東の島国にもあったと思うが?

小学生や中学生のころから、特に悪いことをしてもいないのにスケープゴートを作って「いじめ」を起こし、大人も見ぬふりをして子供を絶望的に孤立させ自殺に至らしめる社会は、このヨルダンの村よりも「文明的」と言えるのか?

人間とは残酷な部分を誰でも持っているのだ。犠牲者はどこにでもいる。







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Last updated  October 20, 2004 05:59:15 PM
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Re:Public Pressure(10/19)  
turkuvaz  さん
はじめまして。「トルコ絨毯の見分け方」が目に入ったので、訪問させていただきました。

トルコでも、特に東南部一帯で、あるいはイスタンブールなどの都会やヨーロッパのトルコ人社会でも、その地域出身者によって、いまだに「因習殺人」「名誉の殺人」が当たり前のように行われており、新聞記事を目にするたび胸を痛めています。

女性を「家」の財産、家長や夫の所有物とみるのは、実はイスラムが浸透する以前の古い部族社会の名残なのだそうです。遊牧を経済の基本としていただろう昔の中東地域では、女性ですら交換経済における重要な品物だったということでしょうか。

しかし私は、因習が原因のすべてではなく、それが時代にも社会にもとっくに適合しなくなっている事実、変化を認めようとしない頑迷な人々にも大きな罪があると考えています。

人権と自由の思想、男女同権思想、民主主義教育がこれだけ普及している現代トルコで、因習をいまだに維持し、これからも維持しようとしている、またそれを正しい道だと信じ、イスラムの名の下に実践しようとする人たちの頑迷な考えは、どう手を打っても正されるべきだと思っています。

せめて、法の下で厳しく罰せられること。そうしてひとつひとつの芽を潰していくと同時に、対因習教育が徹底的に行われるべきと考えますが、義務教育すら子供たちに受けさせない家庭がごまんとある地方では、意識改革はいっこうにはかどらないことでしょう。

因習の大きな樹木を根絶やしにすることなど、絶対に不可能なのでしょうか?
(October 21, 2004 07:46:13 PM)

Re[1]:Public Pressure(10/19)  
Patchi  さん
turkuvazさん

>
>トルコでも、特に東南部一帯で、あるいはイスタンブールなどの都会やヨーロッパのトルコ人社会でも、その地域出身者によって、いまだに「因習殺人」「名誉の殺人」が当たり前のように行われており、新聞記事を目にするたび胸を痛めています。
>
>女性を「家」の財産、家長や夫の所有物とみるのは、実はイスラムが浸透する以前の古い部族社会の名残なのだそうです。遊牧を経済の基本としていただろう昔の中東地域では、女性ですら交換経済における重要な品物だったということでしょうか。
>
>しかし私は、因習が原因のすべてではなく、それが時代にも社会にもとっくに適合しなくなっている事実、変化を認めようとしない頑迷な人々にも大きな罪があると考えています。
>
>因習の大きな樹木を根絶やしにすることなど、絶対に不可能なのでしょうか?
-----
こんにちわ。書き込みありがとうございました。
難しい問題です。日本でも完全に男女は同権ではないし...。法律と言うのも、ある程度文化や社会に根ざすものと思います。
ただ、こういう事例は幸いなことに稀になりつつあること、あとやはり貧しさが人をラジカルにしている部分があるかもしれませんね。
このテーマ、まだまだ続きます。 (October 22, 2004 05:02:14 AM)

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