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人生は、次々に新しいことに取り組まざるをえない。小学校が終われば中学校の勉強が待っている。次は高校だ。学校を卒業すれば仕事を覚えなければならない。ようやく仕事を覚えたと思ったら昇進して、今度は部下の管理の方法で悪戦苦闘する。小学校で覚えた算数でずっとやっていければ、こんなに楽なことはない。得意なことの範囲だけでやっていれば、いつまでもお山の大将でいばっていられる。 しかし、人生はどうもそういうふうにはできていないようだ。そのままやっていようと思っても、そうはいかない状況が必ずできてくる。そんなとき、すっかり今までの自信をなくしてしまう人も多いが、その前に、ちょっと考えてみて欲しい。 誰だって、新しいことを始めたときは、その分野では小学校の一年生と同じなのだ。仕事が認められて昇進し、上司となっても、上司としては新米だ。部下がいうことをきかなかったり、思い通りにいかない事がたくさんあって当たり前なのだ。 今までは、十キロの重さのバーベルで鍛えていて、楽々上がるようになってきたら、今度は五キロ増えた。そのとき、バーベルが重たいと思うのは当然である。 しかし、あなたの実力が「落ちた」わけではない。あなたは相変わらず、十キロのバーベルなら楽々持ち上げられるだけの能力は十分にあるのだ。十五キロがなかなか上がらないからといって、そんなに落ち込む必要はない。 うまくいかないことが続いて気分が落ち込んできたときには、自分が得意なことをやってみてはどうだろう。楽々とうまくできることをやってみれば、「ああ、おれもそう捨てたもんじゃない」と思い出すはずだ。あなたが今までに培ってきたものは、決して失われたわけではない。自分のできないことばかり見つめて自信をなくしてきたときは、自分のできることをやって、自分を取り戻そう。 知人の男性は、カラオケでうまく歌えなかったときは、得意な曲を歌うことに決めているそうだ。そうすれば、口直しで気分もよくなる。まわりにも「おれは本当は下手なわけじゃないんだ、さっきのは、まだ慣れていない曲なんだ」と示すことができる。困ったときには得意なところに戻れ。このテクニックを、ぜひ皆さんにも活用して欲しい。
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