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カルチャースクールで絵本を描いているある女性が、こんなことを言っていた。 「私は、子供の頃の自分にメッセージを送りたいのかもしれません。子供の頃の私に向かって絵本を描き続けている気がするのです」 また、ある女性は、児童文学を読んで、よく泣くのだそうだ。児童文学に出てくる子供たちは、両親が離婚したり、友達が出来なかったり、家出したり、いろいろな危機に陥っている。そして、そんなとき、必ず理解ある大人が現れたり、素晴らしい友人ができたりして、みごとにハッピーエンドになる。彼女は、そんな物語を読んで、自分が救われたような気がするのだと言う。 あなたも、悩んだり落ち込んだりしたとき、ふと、子供の頃の自分を思い出すことがないだろうか。いろいろな悩みや心配事、捨ててしまえばいいようなこだわり。 そんなものの原因は、子供の頃にできたことが多いのではないだろうか。 ある女性は、子供の頃に両親が離婚した。二人の争いや、すさまじいケンカは、とても恐ろしかったという。彼女は、三十歳を過ぎて、今も独身でいる。友人たちは、「両親の離婚は、あなたには関係ないのだ。いつまでも子供の頃の体験に縛られていないで、幸せになりなさい」 と言うが、頭では分かっていても、実際にはなかなかうまくいかないのが世の常だ。 結局のところ、子供時代の自分を救ってやれるのは自分自身でしかない。子供の頃の自分にメッセージを送り、助けてやれるのは自分しかいないのだ。 「もしもあのとき、こんな大人がいてくれたら・・・」 あなたがそう思うような大人に、あなた自身がなってみよう。子供時代のあなたを助けられるような大人に、今のあなたがなってみよう。そうすれば、きっと子供時代のあなたが救われていくはずだ。 実際に子供を育てることでもいい。子供時代のあなたが何を感じていたかを思い出す作業でもいい。傷ついたままの子供のあなたを、自分自身でもう一度、育て直してみよう。きっと今の悩みが軽くなっていくのを感じるだろう。 悩んでいる人間には、先が見えない。先が見えないから悩む。そこで、守りにはいる。ところが、守りに入ると、ますます発展がなくなってくるものだ。 ある経営者が、テレビでこんなことを言っていた。 「リスクのないチャンスはない」 中国で天安門事件があったとき、日本企業は中国に対して腰がひけた。中国は、これからどうなるか分からない。今、中国に進出したら危ない、と思ったわけだ。 しかしそのとき、彼は、逆に中国へ進出して大成功をした。リスクが大きいほど、チャンスも大きい。みんなが中国への進出をやめたときに進出すれば、中国のマーケットをいち早く開拓し、独占できる。成功したときの利益は大きい、と読んだわけだ。 彼はこう言う。 「バブルの時期には、みんな、ずっとバブルが続くと思っている。しかし、いつか必ず終わるのだ。そして、不況になると、今度は、ずっと不安が続くと思っている。これもいつかは必ず終わるのだ。だから私は、不況のときに投資をする」 聞いてみれば、確かになるほどと思う。今までの歴史をみても、世の中の流れは発展するときもあれば、縮小するときもある。しかし、実際に不況のときに、思い切った投資ができる勇気が普通はない。それをできる人間が成功するのだろう。 リスクを避けるなら、チャンスもない。あなたの悩みも「リスクなしでチャンスがほしい」という勝手な願いが原因ではないだろうか。もし、リスクがいやなら、チャンスが来ないことにも甘んじたほうがいい。本当にチャンスをつかみたいなら、リスクを背負う勇気を持とう。 また、゛いつまでもこの厳しい状況が続く゛ような気がして必要以上に暗くなるのは、もうやめよう。苦しい状況は、いつか必ず終わる。いつか状況は変化する。それは信じていい。 だから、苦しいときこそ、守りに入らず、思い切った投資をしてみよう。失敗したっていい。失敗のない成功はない。何回かの失敗が、次の大きな成功につながるのである。
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