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ひとりで考えていると堂々巡りするだけの悩みごとも、文章に書くと、整理されてくる。「文章を書くのは苦手だ」という人も、箇条書きでも何でもいいから、書くことを試してみて欲しい。他人に見せるわけではないのだから、うまい・へたなど、気にすることはない。 さて、あなたは今、何を悩んでいるのだろうか。ちょっと書いてみよう。 「恋人が、仕事ばかりで私のことを振り向いてくれない」 「ウマの合わない同僚がいて、いつもチクチクと意地悪をしてくる」 「突然、経理課に異動になって、数字、数字でいやになる・・・」 そのことについての不満をもっと言いたいなら、さらにドンドン書いてみよう。 「あいつのいやなところワースト10」 「今度会ったら、絶対にこれを言ってやる」 文章を書くというのは、不思議なもので、書いているうちに、だいぶ気持ちがすっきりしてくる。紙の上に書いたものを読んでいると、少し冷静に見られるということもあるのだろう。また、人にしゃべっているうちに頭が整理されてくるのと同じで、書いているうちに頭が整理されてくる。 ウマの合わない同僚にうまく言えなかったことを、「今度はこんなふうに言おう」「こんな言い方をすれば伝わるんじゃないか」と、相手に対する伝え方のシミュレーションにもなる。また、「これは言っても仕方のないことだ」「これは言わないほうが良いだろう」と見えてくることもある。 さらに、悩みの解決法まで考えて書き出していけば、もっと頭が整理されるだろう。考えられるかぎりの解決法、今の自分にできそうなことを箇条書きにしてみよう。 どうだろうか。とにかく紙やパソコン、ワープロに向かってみよう。そのうちに、何かしら、あなたなりにうまい方法が見つかってくるはずだ。 私は、腹のたつことを書きなぐってはダンボールにポイと入れるという方法をとっている。これもなかなかスッキリする。 私はメモ帳で、なんでもかんでも直ぐにメモをとる。メモしたまま、何もならずに終わってしまうこともあるが、役立つこともある。 しかし、メモすること自体が楽しいので、それだけで役にたっているともいえる。 今の時代はたいていシステム手帖などを持っているから、ドンドンメモをしたらいい。空き時間は意外にあるものだ。 喫茶店で待ち合わせの時でも、電車に乗っている時でも、手帖とペンだえあればいい。電車で前に乗っている人の観察や、〇〇駅のどこに何があって便利だとか、そんなこともメモしておくのである。 また、感動した台詞や、印象に残ったことなどをメモしておくのもいい。 テレビを見ていて、心に響いたこと、新聞や雑誌のインタビューを読んで共感したこと、好きな小説のセリフ・・・。 切り抜いて、切り抜きノートでも作って貼り付けておくのもいいだろう。 たまってくると、それだけで楽しい。落ち込んだときに読み返すと、あなたの心に響くセリフたちが、きっと慰めてくれる。 また、たくさんの切り抜きがたまってくると、それが自分のカラーを表していることに気づいてくるはずだ。あなたが好きなこと、あなたが大切にしていること、あなたの心を打つこと。それがそのまま、あなたのパーソナリティであり、あなたの心の本質を表していることが感じられるはずだ。 何か一つのテーマ、あなたがこだわり続けていることが浮かびあがってくることもあるだろう。もし、小説を書いたり、絵画を描いたりする才能のある人なら、それがその人の表現になる。しかし、そういう能力がなくても、集めればいいのだから簡単だ。 切り抜きノートを見ていると、「そういえば、この頃は、こんなことを考えていたな」と思い出すこともあるだろう。まるで日記のように、自分の考えが変わってきている跡が見られることもあるかもしれない。
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