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頭脳と身体の老化を感じると、人間、誰しもショックである。私自身は、まず第一に眼にきた。今がそうだけど、急速に老眼がやってきて、生まれて初めて眼鏡をかけないと見えない。一生、眼鏡なんていらないと思っていただけに、ちょっとショックだった。 こうした老化を感じてきたら、どうするか。まずは、その体に慣れることだ。無理して若い頃と同じようにしても、体は元には戻らない。 しかし、だからといって、まったく体を動かさなくなってしまっても、老化が早まるばかりだ。使わないものは、どんどんダメになる。脳細胞でも体でも同じだ。 「廃用性萎縮」という言葉がある。使わないと萎縮するという意味だ。硬いものを食べなければ歯は弱くなる。頭も使わなければ脳細胞が減少していく。脚も使わなければ筋肉が細くなるばかりだ。 私は今も、なるべくエスカレーターやエレベーターに乗らず、歩くようにしている。階段でつまづくこともあるが、あまり気にしない。若い頃と同じようにはいかないが、それでいいのである。今だって充分、歩けるのだから、歩ける分だけ歩けばよいと思っている。眼鏡だって、ひとつ新しい世界が広がったと思えば楽しい。 歳をとることは一種の挫折感があるが、人生の新たな側面への体験と思えば、新しいことへのチャレンジである。老化へのチャレンジ精神で迎え撃ちたいものである。 大事なことは、年相応の状況を自ら認識することなのだ。
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