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2004年06月15日
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カテゴリ: こんなの観た!
これは、原作も読んだし、映画も見たので、どっちの感想とは言えないんですが…。

私は原作(さだまさし・著 幻冬舎文庫)から読みました。ええ、さだまさしさまの昔からのファンなもので。
彼のアルバムのライナーノーツには必ず1曲毎に素敵な文章が添えられています。なので、その彼が小説を書いたと知っても、別に驚きもしませんでした。いつか書くだろうな~と思ってたし。

タイトルの『解夏』はこの本の中に収められている4編の小説の中の1つです。
メインテーマは「もし、失明するとしたら、最後に何を見たいですか?」みたいな感じなんだけど。拡大解釈すると、「死ぬ時に最後に見たいのは何ですか」とも思えます。
人生は長い長い(ようで短いかもしれないけど)修行のようなもの。人は死を恐れたりするけど、そんなこと自分には起こらないかのように毎日を過ごしています。でも、必ず死は訪れるのです。恐らく、その時に死への恐怖から解放されるんでしょうね。(死んだことないので解りませんが)

主人公の隆之はベーチェット病という「修行」を突然つきつけられたようなものです。そして、様々な発作に苦しみます。ところがその苦しみがウソのように消える時が来る。しかしその時とは、「失明」する時なのです。
それを支える恋人の陽子や母などとの交流が、映画では長崎の風景とともに穏やかに描かれています。

原作が短いせいもあると思うのですが、これほど映画と原作に違いがないものも珍しいです。先に原作を読んで感動して映画を見に行っても、その逆で映画から行っても、裏切られることのない希有な作品です。



で、『解夏』ってどういう意味よっ?とお思いの方。是非、原作を読んでください。または映画をご覧ください。仏教用語だそうです。





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最終更新日  2004年06月23日 21時35分28秒
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