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今日の話題は、「南極と距離感」です。 人によって感じる目的地までの距離感というのは、人それぞれ違うと思います。たとえば時間的距離感があると思います。現代では、飛行機の発達により短時間で移動できます。ヨーロッパやアジアも近い感じがします。 時間的距離で言えば、南極は、非常に遠い所です。最短でも南アメリカのアルゼンチンから飛行機で上陸することができますが24時間以上かかります。日本の南極観測隊も南アフリカから飛行機でロシアの基地経由で昭和基地近辺まで飛行したことがりますが、やはり、数日間は必要となります。 通常は、昭和基地に行くには、オーストラリアの西海岸のパース近郊のフリーマントル港から南極観測船で約1ヶ月を要します。 しかしながら、南極観測隊は日本人ばかりですから外国へ行っている様な感覚はありませんし、行くまでの航路上で準備などで忙しくしていますから時間の感覚は短く、「あっ」という間に南極に到着します。 また、現在では、衛星通信を利用したインターネット回線もありメールやIP電話も可能です。ITは距離感を非常に短くしてくれました。 みなさんも、時間や距離の感覚が少しづつ変化してきていることに気づきませんか?南極に越冬すると、こういった素朴な感覚を考える時間ができます。人生を見つめなおしたくなる隊員も出てきます。■PEN□
Aug 27, 2007
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今日の話題は、「南極とサングラス」です。 南極でサングラス?がなぜ関係あるのでしょうか?時々、TV等でエベレストなどを登頂する人がサングラスをかけている様子を見ませんでしょうか。スキー場でも、同じ様にサングラスをかける人を見ますね。 南極では、水蒸気が少なく空気が澄んでいるため紫外線の量が多いので、日焼けをします。よって、目を保護しないと目が日焼けしてかすんだりします。 昭和基地は、島の上ですので地肌が見えて、地面が茶色いのであまり照り返しはありませんが、南極大陸の上は氷の上に雪がのっている状態ですので辺り一面真っ白です。ですから照り返しが強くて良く日焼けをします。 私が、最初に越冬する前に南極へ上陸したのは、南極大陸へ30マイル(約50 km)入った地点でした。毎日日焼けするためサングラスや布で顔を隠していましたが、唇が日焼けしてたらこ唇になってしまいました。 夏真っ盛り!皆さんも日焼けにはご注意下さい!■PEN□
Aug 22, 2007
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今日の話題は、「南極と歯ブラシ」です。 南極では、気温が低いため歯茎がしまって歯が痛くなることがあります。また、もともと虫歯になりやすい人は、用心しなくてはなりません。 昭和基地では、水が貴重ですからコップ一杯の水で歯を磨きます。ですから節約が身につきます(日本に帰ると戻ってしまいますが!)。 また、旅行に出かけたときは、食事の後、お茶を飲むときに歯磨粉なしで磨きます。旅行中は歯ブラシをポケットにそのまま入れていつでも磨けるようにしている隊員もいます。 もし、旅行中に歯が痛くなったら大変です。長期の大陸旅行をする際は、歯の治療をしておく必要性があります。できれば、日本にいる間に歯を治しておくことがだいじです。南極には歯医者さんがいませんから! ■PEN□
Aug 16, 2007
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今日の話題は、「南極と幽霊」です。 日本の夏と言えば、「怪談:お化けのお話し」と相場は決まっていますが、寒い南極昭和基地でも幽霊話があります。 昭和基地(東オングル島)では、4次隊の時に福島さんという方が犬の餌をあたえようとブリザード(吹雪)の中を外出し、行方不明となりました。数年後、福島さんの遺体は西オングル島で発見されました。そして、その発見された近くで荼毘(だび:火葬)にされました。遺骨は、帰国していると思います。 西オングル島には、昔、テレメトリ基地(観測データの中継装置)がありそこに泊まりで保守にいくことがしばしばありました。その泊まりの夜の無線連絡の会話ので2人でしか泊まっていないのに、昭和基地の通信隊員が「今日は3人で宿泊ご苦労さま」と言って無線を切ってしまいました。 あわてたのは、保守に言っている隊員です。「2人なのに、さっき3人で泊まりと言っていたよね!」と2人で確認することになります。「残りの一人はだれ?」と言った具合です。 この話は、通信隊員が福島さんが近くにいるよと言うジョークを飛ばして無線を切ってしまうという、幽霊話です。すぐにばれますが、一瞬びっくりすると言うことです。 私達隊員は毎年昭和基地にある福島隊員のお墓(碑)まいりをしています。けっして、彼が出てきて災いをもたらすことはありません。かえって大事故につながらないように見守ってくれていると思います。■PEN□
Aug 15, 2007
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今日の話題は、「南極とキャラクタ」です。 南極観測隊員は、毎年、日本各地から参加します。ですから、出身地が違う毎にお国言葉も違いますし、生活習慣や食べ物の好みも違います。すなわち、毎年観測隊が変わる毎に全国各地の個性のある仲間が集う事になります。 北は寒さに意外と弱い北海道の人から、青森を代表とする東北弁の人、粘り強い新潟から北陸の人、一旗揚げてやろうかとがんばる東京近県の人、マイペースの名古屋近県の人、関西弁でおしてしまう関西人、ちょっと影が薄い中国四国地方の人、個性の強い九州・沖縄の人たちで観測隊は構成されています。 良くも悪くも、一緒に1年も同じ釜の飯を食べるとなると、出身地と言うよりも、どういうキャラで他の隊員に受けとめられるかによるような気がします。 意外とおとなしいそうで芯がある人も、怒りっぽい人も、笑いで和ませる人も、マイペースな人も、南極満喫している人も、気の合う仲間も、合わない人もキャラクタをさらけ出すのが観測隊員かな~と思います。■PEN□
Aug 14, 2007
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今日の話題は、「南極と買い物」です。 南極昭和基地では、買い物をしてお金を使うということはほぼありません。唯一、郵便局の切手を買うときぐらいです。 燃料等ほぼすべての物は観測隊共通です。食料はまとめて個人の食事代で買って持ってきますし、洋服などは貸与です。 人間は、お金を使って物欲を満足しますが1年間お金を使わないと少々麻痺をするような気がします。その症状として、たばこなどの嗜好品は共通の物ですから、他の人のポケットに入っているたばこは勝手にとって吸ってしまいます。 個人で持ち込んだものを他の人とぶつぶつ交換をするときには、安くても少ない物は希少価値があるため、高価な物でも等価な価値になるときもあります(特にお酒)。 こうして、1年間買い物をしない観測隊員は、帰国するとどうなるでしょうか?大抵の人は車を買ったり、大金をあっさり使ってしまう人が多く見受けられます。 観測隊発足当初は、観測隊手当で家が買えたらしいですが、現在は、せいぜい車が良いところです。ただし、独身に限りますが…。■PEN□
Aug 3, 2007
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