Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/04/11
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カテゴリ: エトセトラ
 昨日(10日)の日曜、朝起きたら比較的天気が良かったので、連れ合いと急遽、「近場へお花見にでも行こか」という話になった。ちょうど桜(ソメイヨシノ)はどこもほぼ満開で、まさに見頃だ。

 テキトーに弁当をつくって、缶ビールとレジャー・シート、それに「午後から雨」という天気予報だったので折りたたみ傘も1本を持って、出かける。我が家の近くでは、電車で10分ほどの夙川(しゅくがわ)辺りが有名な桜の名所だが、おそらくは今日は、超凄い人出だろう。お花見

 という訳で夙川は避けて、近場も近場、徒歩15分ほどの武庫川(むこがわ)の川辺へ向かうことに。武庫川周辺は、夙川に比べると、桜の本数は少なく物足りない。だが、人出も少ないのでのんびりはできるだろうと考えて、辛抱する( 写真右 =満開だった武庫川辺りの桜)。

 しかし行ってみると、やはり考えることは同じ。家族連れなどがそれなりに繰り出している。バーベキューセット持参で、本格的に楽しんでるグループも多い。我ら2人は、そんな盛り上がっているあるグループのそばの、満開の大きな桜の下にレジャー・シートを敷いて、早速ささやかな宴。

 天気は曇りがちだが、時折晴れ間も覗いて、結構暖かい。「こんないい天気になるんだったら、近所のDさんも誘えばよかったね」「降水確率は80%って書いてあったけど、降りそうにないよなぁ…」などと、アテにならない気象庁に恨み辛みを言いながら、ビールが進む。

 気になるのは、この武庫川の河川敷にも、最近は定住するホームレスが増えたことだ。目につく範囲にでも、ブルーシートで覆われた小屋のような寝ぐらが、河川敷のあちこちに、10カ所近くある。聞けば、空きアルミ缶を集めて売って、生計を立てている人も、結構いるという( 写真左 =写真の右下にブルーシートの小屋が見える)。お花見

 大阪市内だと、昔から繁華街近くの公園などに住むホームレスは多かった。だが、武庫川のような都市部から離れた場所にまで、ホームレスが住み着くことはなかった。5年や10年前には考えられなかった光景。都会からはじき出されたのか、それともホームレス自体の数が増えているのか、その理由はよく分からない。



 「勝ち組」「負け組」という言葉が使われだして久しい。ホームレスの人たちがすべて「負け組」なのかは分からない。だが、ホームレスが存在し続ける社会が、健全な、幸せな社会であるはずもない。満開の桜をめでて、いい気持ちで家路に着きたかったが、ホームレスの人たちの現実を見て、ほろ酔い気分も半減した日曜日。

 夜は、桜の花びらを浮かべて、「スプリング・オペラ」というカクテルをつくる。ジン(40ml)、サクラ・リキュール(10ml)、クレーム・ド・ペシェ(桃のリキュール=10ml)にレモン&オレンジジュースを少々。99年にS社のカクテルコンペで最優秀賞を獲得したカクテルというが、さすがに美味しい。

 WOWOWで、ジャン・レノ主演のミステリー映画「クリムゾンリバー2」(インディー・ジョーンズのパクリっぽいシーンもある!)を観ながら、酒を重ねているうち、深夜ようやく雨が降り出してきた。この雨で、満開の桜も、あすはかなり散ってしまうのだろうなぁ…。





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Last updated  2005/04/12 10:53:13 AM
コメント(12) | コメントを書く


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Re:お花見で考えたこと…/4月11日(月)(04/11)  
久里風  さん
私の場合は、ホームレスのブルーシート小屋を見つけたで終わってしまいますが、うらんかんろは「勝ち組」「負け組」まで発展してホームレスをいたわる気持ちを表現されている。読んでいくと引き込まれていきます。またここで終わらずカクテルの話で結んでいます。さすがです。

私の方の花見ではこのようなことは無かったのですが、隅田川沿いにブルーシート小屋がたくさん見受けられます。たしか以前も話題になりましたが、国も区の自治体も手を差し伸べようとはしていないのでしょうね。
(2005/04/11 11:47:54 AM)

Re:お花見で考えたこと…/4月11日(月)(04/11)  
na_geanna_m  さん
こんにちはー^^
桜きれいですねー♪

『スプリング・オペラ』は美味しいカクテルですよね^^
今日はこちらも雨です・・
明日、お花見に行こうかと思ったんですが、
もう散っちゃうかな・・ (2005/04/11 12:26:26 PM)

Re:お花見で考えたこと…/4月11日(月)(04/11)  
ayakh  さん
夙川沿いは綺麗だけれど確かに人が多いですよね。
しかし武庫川も人が多かったのですね。
芦屋川も綺麗ですが、私の今年の花見は、扇町公園でした。

ちょっと切ない現実もあるけれど、等しく訪れる春のように、桜吹雪が降り注いでいますね。。 (2005/04/11 04:29:37 PM)

Re:お花見で考えたこと…/4月11日(月)(04/11)  
お花見のピークも昨日今日ですね。
昨日帰り大阪城のそばをとおったので思い出しましたけど、
ここもホームレスが多くてブルーシートのお屋根がぽこぽこあって、しかも石垣とお堀をバックに柵に
洗濯物や布団が干してあって
大阪城とお堀の石垣と洗濯物が写真を取ろうとすると
やたら目に付いてそれがまた、
現在の大阪をあらわしているような気がしましたよ。

浮かれてるのは私たちだけでしょうかね。 (2005/04/11 09:45:22 PM)

Re:お花見で考えたこと…/4月11日(月)(04/11)  
ステラビア  さん
そういえば、新宿では都知事が変わり、新しい政策のひとつに「一斉排除」と言う言葉が使われたことがありました。

ホームレスは先進国の社会現象としては重いテーマのはずですが、NEETや猟奇殺人等、話題性のある他のニュースについ目が行きがちですね。

いけない、いけない。
私もふとした疑問を大事にしよう、と思いました。 (2005/04/11 10:33:05 PM)

久里風さんへ  
 久里風さん、こんばんはー。

 お誉めいただき恐縮です。でも、テーマは結構深刻な問題だし、一市民としては、
これからも絶えず考えていかねばならないと思っています(カクテルの話はまぁ、付け足しみたいなものですが…)。

>隅田川沿いにブルーシート小屋がたくさん見受けられます。たしか以前も話題になりましたが、国も区の自治体も手を差し伸べようとはしていないのでしょうね。

 東京へ出張へ行ってもあまりブルー・シートを見かけないのは、僕がたぶん、
そういうところを歩いていないからでしょうね。大都会で取り残された人たちに、最低限、
住む場所と食事、そして何らかの仕事を与えることは文明国家として、当然だと思うのです。

 公園掃除とかでも、なんでもできそうな公共の仕事は創出できるはずです。
ホームレスの人たち自身の「労働意欲」をかき立てることも大切ですよね。
(2005/04/12 01:38:01 AM)

na_geanna_mさんへ  
 na_geanna_mさん、こんばんはー。

>『スプリング・オペラ』は美味しいカクテルですよね^^

 そうですね。味わってみて上品な甘さのカクテルでした。
(ただし、サクラ・リキュールを引き立てようと書いてあるレシピよりは、
レモン&オレンジジュースは若干少なめにしてつくりました)。

 きょう(11日)は雨はあがりました。そちらのお天気はどうだったのでしょうか?
(2005/04/12 01:42:37 AM)

ayakhさんへ  
 ayakhさん、こんばんはー。

>夙川沿いは綺麗だけれど確かに人が多いですよね。
>しかし武庫川も人が多かったのですね。

 多いとはいっても、「人口密度」はそうたいしたことなくて、ゆったりと花見ができました。

>芦屋川も綺麗ですが、私の今年の花見は、扇町公園でした。

 扇町公園ですか? よくそばは通るんですが、桜の木はたくさんあったかなぁ?

>ちょっと切ない現実もあるけれど、等しく訪れる春のように、桜吹雪が降り注いでいますね。。

 暖かい春は、ホームレスの人にも等しく訪れますね…。努力して富や地位をつかむ人たちを、
否定するつもりまったくありません。むしろ「努力」は、僕の好きな言葉です。

 でも、貧富の差が少ない社会ほど健全だと僕は思います。親の財産や七光り、世襲、
コネなどだけで富や地位を得られる社会は、決して僕の望むものではありません。
(2005/04/12 01:55:20 AM)

まつもとちあきさんへ  
 ちあきさん、こんばんはー。

>昨日、帰りに大阪城のそばをとおったので思い出しましたけど、ここもホームレスが多くて、
>ブルーシートのお屋根がぽこぽこあって、しかも石垣とお堀をバックに柵に、
>洗濯物や布団が干してあって、写真を取ろうとするとやたら目に付いて…。

 大阪城の辺りも多いんですか? 大阪市内だと中心部の中之島公園に、ホームレスの人たちが、
たくさん住み着いて、問題になってますね。大阪市は、排除することばかり考えて、
彼らが自立していけるような支援策は、ほとんど考えてません。市職員の福利厚生にばかり、
税金を使わず、そういう分野にもっとお金を使えばいいと思うのですが…。
(2005/04/12 02:05:12 AM)

ステラビアさんへ  
ステラビアさん、こんばんはー。

>都知事が変わり、新しい政策のひとつに「一斉排除」という言葉が使われたことがありました。
>ホームレスは先進国の社会現象としては重いテーマのはずですが、
>NEETや猟奇殺人等、話題性のある他のニュースについ目が行きがちですね。

 ホームレスの人たちだって、血の通っている人間です。モノ扱いする風潮には悲しくなります。
気になるのは、昔に比べて、ホームレスの人の年齢が若年齢化していることです。
僕が、子どもの頃にも、いわゆるホームレス=浮浪者といわれる人たちは街にいましたが、
60歳くらい以上のお年寄りが多かった。でも、今は40代~50代くらいのホームレスの人も、
そう珍しくありません。なぜ、そんな若くして社会から取り残されなければならなかったのか…、
国も、自治体も、地域社会も、もっと考えるべきだと思います。 (2005/04/12 02:16:01 AM)

http://blog.drecom.jp/hannari/  
hanna さん
はじめまして。
「ブログランキング」を見ていた際、たまたま、この記事のタイトルが目に留まりました。

私がいつも思っていることは、ホームレスの方々と、とりあえず家があり、薄給ながらも日々の生活には困らない生活をしている自分と、なんら変わりはない、ということ。紙一重だと思っています。

人生の歯車がちょっとしたことで狂ってしまう・・・きっと、それは誰の身にも起こり得ることなのでしょう。

ですから、無意識のうちに蔑みや同情の視線をおくらないように・・・と考えています。

ホームレスの方が街角で雑誌を売って生計をたててらっしゃったりしますが、勿論、そういうものは、協力できればいいな、と思っていますが・・・。(自立されることに少しでも役立つなら・・・)

トラバさせていただいたのは、先週、哲学の道で観た桜。そして、その桜を観ながら思ったことをひと言だけ・・・。
かつて日本が近隣のアジア諸国に対して行ってkた蛮行。そして、それを捏造する教科書。これから、戦争を知らない我々は、どうしていけばいいのか・・・と、考えてしまいます。

長くなってもうしわけありません。
お邪魔しました。
(2005/04/12 10:00:55 AM)

hannaさんへ  
 hannaさん、はじめましてー。ご訪問&書き込み、有難うございました。hannaさんのページは、「ブログランキング」ではかなり上位ですね。僕はいつも、35-50位の間をうろうろしています(^_^;)

>ホームレスの方々と、日々の生活には困らない生活をしている自分と、なんら変わりはない、紙一重だと思っています。人生の歯車がちょっとしたことで狂ってしまう、きっと、それは誰の身にも起こり得ることなのでしょう。

 まったく同感です。僕の友人にも、阪神大震災で突然、人生の歯車が変わってしまったり、
勤めていた会社から急にリストラされたり、そんな話も身近にあります。他人事とは思えません。
僕だって、病気や事故で明日から働けなくなるかもしれないし…。

>ホームレスの方が街角で雑誌を売って生計をたててらっしゃったりしますが、勿論、そういうものは、協力できればいいな、と思っていますが…。

 ホームレスの方が販売している雑誌「ビッグ・イシュー」は表紙が好きな人(Meg Ryanとか)だったら、つい買ってしまいます。ささやかでも、自立を支援できればいいなと、僕も思います。

>トラバさせていただいたのは、先週、哲学の道で観た桜。そして、その桜を観ながら思ったこと。

 ページ拝見させていただきました。写真がとてもお上手ですね。グローバル化した世界では、
近隣のアジア諸国とは仲良くして、信頼され、国際社会から尊敬されるようなる国になるしか、
日本の生き残る道はないと思ってます。他国の人の心の痛みを、どれほど理解(共有)できるか、
理解する想像力を持つかが今、政治家に求められています。「待ちの外交」ばかりで、
現状を打開できない外務省にも、情けない思いでいっぱいです。

PS.ご覧の通り、趣味的なことばかり、好き勝手に書いているページですが、お時間がありましたら、ぜひ、また遊びにきてくださーい。 (2005/04/12 01:05:41 PM)

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