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2005/10/29
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カテゴリ: 酒
 シェリー(Sherry)と言えば、「一部のウイスキーの熟成の使われる樽の元になったお酒」という知識くらいしかなかった。以前は、ほとんど飲まなかった。だが最近、シェリー好きのブログの友人たちの影響もあって、BARで、シェリーを飲むことが多くなった。Sherry

 ワイン同様ぶどうから造るシェリーは、ワインに似ているが、味や香りやボディーはかなり違う。腐敗防止(酒精強化)のためブランデーも添加されているので、味わいはとてもしっかりしている。ワインというより、ブランデーやダーク・ラム、グラッパなどに近い感じもするし、僕はむしろ食後酒として飲む方が好きだ( 写真左 =辛口のシェリーは大好き!)。Sherry

 主な産地はスペイン・アンダルシア地方(ちなみに、スペイン(語)ではシェリーのことを「ヘレス」と呼ぶとか)。海に近いこの地方は、地中海性の温暖な気候に加えて、石灰質の土壌に恵まれ、シェリーに合うぶどうの栽培にとても適しているという。

 シェリーの樽は、ワインで満杯にはせず、上部に空間を少し残す。その方が発酵がうまく進み、発酵後しばらくすると、液の表面に白いカビのような膜が出来てくる。この膜(フロール=「花」という意味)が、シェリー独特の香りを生む秘密だという( 写真右の2枚 =多彩なシェリーは奥が深い)。Sherry

 スペインにはたくさんのシェリーがあるそうだが、残念ながら、日本ではあまり多くの種類は飲めない。美味しいシェリーが飲みたければ、シェリーの品揃えに力を入れているBARに行くのが一番。大阪だと、キタにある「A」や、ミナミの「H」などが有名だ。

 僕は勤め先の関係で、前者の「A」に行くことが多い。この「A」のマスター・バーテンダーのMさんは、シェリーに魅せられて、アンダルシア地方にも何度も足を運んだというだけあって、シェリーについてはとても詳しい。Sherry Brandy

 「A」には50種類近いシェリーが用意されている。「食前酒」のイメージが強いシェリーだが、僕はこの「A」でシェリーにもいろんな種類があり、食後に飲んでも十分美味しいことを教わった(

 それまでは、フィノ(きりっとした辛口)と、マッカランなどの熟成樽として有名なオロロソ(芳醇な味わい=甘・辛口両方ある)くらいしか種類を知らなかった僕だが、アモンティリヤード(優しい口当たりの中甘口~辛口)、オロロソ(芳醇な味わい=甘・辛口両方ある)、ペデロ・ヒメネス(甘口)、マンサリーリャ(繊細な辛口)、パロ・コルタド(オロロソとアモンティリヤードの中間)など…、実に多彩な世界があることをMさんから学んだ。Venenciador

 シェリーにはもう一つ、「ヴェネンシア」という欠かせない道具がある。長さ1mほどの弾力性のある金属製の棒の先に、円筒形のカップが付いていて、シェリーを満たしたカップを、頭のやや上くらいの高さにまで一気に引き上げながらグラスに注ぐ。そうするとグラスに落ちるまでの間、シェリーが空気に触れて、よりまろやかな味わいになるという。

 「ヴェネンシア」を使ったこのパフォーマンスをする人のことを、「ヴェネンシアドール」( 写真右 )というが、その注ぐ動作の美しさは、見ているだけでも楽しい。初めての人は、「おーっ!」とびっくりすること間違いない。

 Mさんはスペインにまで行って「ヴェネンシアドール」の資格を取った本格派。僕はひそかに、「西日本No1のヴェネンシアドール」と思っている。機会があれば、ぜひMさんに「シェリーを、ヴェネンシアで」と頼んでみてください。

 そして、できれば「ヴェネンシア」したものと、しなかったものを飲み比べ、その微妙な味わいの違いを楽しんでみるのも一興だ。たかがシェリー、されどシェリー。ほんとに奥が深い酒だと思う。

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Last updated  2005/10/29 11:16:56 AM
コメント(8) | コメントを書く


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Re:シェリーにはまるこの頃。  
はなだんな  さん
へえー、ヴェネンシアしたものとしないもので、そんなに味わいが変わりますか。
それなら一度味わってみないと (^_^)。白ワインでも、開封したてと、2杯目、
3杯目では酸っぱさや濃さが変わるように思いますが、なるほど空気の作用と
いうのも、たいしたものなんですね。      (2005/10/29 02:23:38 PM)

Re:シェリーにはまるこの頃/10月29(土)(10/29)  
ayakh  さん
先日は楽しい一時をご一緒できてとても嬉しかったです。ほんとうにありがとうございました。
Mさんによると、色んなお酒をヴェネンシアしてみたけれど、シェリーほどヴェネンシアで変わるお酒もないそうです。
実は昨夜もシェリーを楽しんできました。初めてシェリーを飲むというワイン好きの女性と大盛り上がりで飲んできました。シェリーの奥深さに、わたしも夢中です。 (2005/10/29 06:02:23 PM)

Re:シェリーにはまるこの頃/10月29(土)(10/29)  
ステラビア  さん
ヴェネンシアでそんなに味が変わる繊細なシェリー。
きっと日本に持ってくる際にダメージでゆるやかな味の変化もあるのだと思います。
今の夢はヘレスのボデガで出来立てを飲むこと。ああ憧れのスペイン! (2005/10/29 09:53:04 PM)

はなだんなさんへ  
 はなだんなさん、こんばんはー。

>へえー、ヴェネンシアしたものとしないもので、そんなに味わいが変わりますか。それなら一度味わってみないと (^_^)。

 ええ、変わりますね。モルト・ウイスキーも、フルボディの赤ワインも、
空気に触れて、時間が経つとまろやかになるんですよね(ならないものもありますが…)。
違いと言っても、微妙なものと言えばそうかもしれませんが…。 (2005/10/29 10:35:58 PM)

ayakhさんへ  
 ayakhさん、こんばんはー。こちらこそ、お疲れ様でしたー。

>Mさんによると、色んなお酒をヴェネンシアしてみたけれど、シェリーほどヴェネンシアで変わるお酒もないそうです。

 なるほど、数ある酒の中でも、シェリーが一番「変わり」ますか…、
次に行ったとき、もう一度、味比べしてみたいと思っています。

>実は昨夜もシェリーを楽しんできました。初めてシェリーを飲むというワイン好きの女性と大盛り上がりで飲んできました。シェリーの奥深さに、わたしも夢中です。

 ほんとにシェリーにどっぷり浸かってますね(笑)。
僕も、シェリーを飲むだけでなく、歴史や文化など、シェリーの周辺知識を、
もう少しきちんと勉強してみたいと思っているこの頃です。 (2005/10/29 10:42:57 PM)

ステラビアさんへ  
 ステラビアさん、こんばんはー。

>ヴェネンシアでそんなに味が変わる繊細なシェリー。きっと日本に持ってくる際に、ダメージでゆるやかな味の変化もあるのだと思います。今の夢はヘレスのボデガで出来立てを飲むこと。ああ憧れのスペイン!

 おっ、ステラビアさんも、相当シェリーにはまってますね。
僕の目標は、とりあえず、いろんな銘柄のシェリーを飲んでみること。
願わくは、モルトや高級焼酎みたいに、値段を釣り上げないでほしいー。
僕も近々、ヴェネンシアに挑戦してみたいなぁと思っています。 (2005/10/29 10:48:48 PM)

地酒  
カピタン さん
 シェリー、美味しいですよね。
 これやウイスキーやワインのように多様な地方の地酒が焼酎も含め日本にもあるはずですが、そういうお酒をメインに飲ませるお店は少ないと思います。歴史的背景から居酒屋等でお酒に力は入れている所は時見ますが、やはりお酒がメインではないでしょう。
 足が早いというなら、ワインバーがOKなら、日本酒バーが同じ位あっても良い気がします。(都会ではあるのかもしれません)
 兎に角、日本の酒よもっと頑張れ! (2005/10/30 11:55:13 PM)

カピタンさんへ  
 カピタンさん、こんばんはー。

>シェリー、美味しいですよね。ウイスキーやワインのように多様な地方の地酒が、焼酎も含め日本にもあるはずですが、そういうお酒をメインに飲ませるお店は少ないと思います。ワインバーがOKなら、日本酒バーが同じ位あっても良い気がします。(都会ではあるのかもしれません)。

 大阪では最近、焼酎も含めた日本の地酒にこだわる居酒屋も増えましたよ。
もっとも、美味しい焼酎や地酒は、1杯の値段が高いのが難点ですが…。
確かに、ワイン・バーと同じくらい、日本酒BARも、もっと増えていいと思いますね。
焼酎ブームで、日本酒メーカーは苦戦していますが、ほんとに頑張ってほしいですねー。
(2005/10/31 12:05:26 AM)

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