Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2012/04/06
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カテゴリ: カクテル
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 最近テレビなどで、映画「タイタニック」が3D版になってリバイバル上映されるというニュースが話題となっているので、うらんかんろもタイタニックがらみの話題を一つ。

 豪華客船「タイタニック号」= 写真左 (C )Croydon Photo Center )=の悲劇(1912年=明治45年=4月15日、処女航海でニューヨークへ向かう途中、大西洋上で氷山と衝突して沈没)には、昔からとても興味がありました。imagesTitanic2.jpg

 有名な「A Night To Remember」(邦題「タイタニック号の最期」、原著は1955年刊)というタイタニック号の悲劇を記した有名な本(ノンフクション)は、中学生の頃から何度も読みました(昔、NHKで放送していた「タイムトンネル」という番組も、1966年の第1回がタイタニックの悲劇の航海が舞台で、これも興味深く観ました)。

 1997年春、僕はかつてホームステイしていた米コネチカット州の家族の息子が結婚するというので、その結婚式に出席するために、米国へ向かいました。コネチカットではわずか数日の滞在でしたが、帰途、当時ニュージャージーに住んでいた友人夫婦を訪ねてさらに2泊し、ニューヨークでも若干Bar巡りなどをしました。その時、たまたま立ち寄ったマンハッタンの本屋さんで興味がわいて買ったのが、その年発売されたばかりの「Last Dinner On The Titanic」という本( 写真右下 )でした。

 この本は文字通り、タイタニック号船内のレストランでのメニューや料理内容等を紹介したもので、とても興味深い、価値ある資料と言っていいものです(1999年には日本語版も出版されましたが、今でも書店で販売しているかどうかは分かりません。アマゾンでは中古本で買えるようです)。s-Last Dinner On The Titanic.jpg

 個人的には料理自体よりも、乗客たちがどんなお酒(ドリンク類)を飲んでいたのかにとても興味があって買ったのですが、残念ながら、この本では、船内で出されていた具体的なお酒については、銘柄も含めてほとんど触れられていません。

 わずかに、約70種類のシャンパンと約110種類の赤、白のワイン(フランス産やドイツ産、イタリア産がメイン)が積み込まれていたということと、カクテル(Mixed Drink)は1912年当時すでに人気があり、ファーストクラスの乗客らは食前酒として楽しんでいたこと(肝心のカクテル名は不明)、食後にはポート・ワインが好まれたことなどくらいしか記述は見当たりません。

 そんな中で、この 「パンチ・ロメーヌ」 は、詳しいレシピが紹介されている唯一のドリンクです。この本では、1912年4月14日、タイタニック号の一等船客のための最後のディナー(コース)で、6番目のメニューとして登場し、メイン料理(5番目)の次に出されたと記されています(ちなみに、この後、ローストした小鳩(Squab)、アスパラガスのサラダ、フォアグラ、デザートと続きます)。

 タイタニック号が沈没して今年で100年。今も海底に眠る船と約1500人もの乗員、乗客たちのことを偲んで(救助された生存者は約700人でした)、今夜はこの「パンチ・ロメーヌ」を味わってみてはいかがでしょうか。メニューでは飲む際に、「お好みでラム酒をかけて」と記されています。レシピは以下の通りです(本では、8人分の量で紹介されていますが、うらんかんろは、使いやすいように2人分で換算して記しました。それでも量が結構多い!)。

 クラッシュド・アイスを入れてブレンダーでつくるため、出来上がりはパンチというより、口直しのシャーベットのような雰囲気ですが、お酒はしっかり入っています(レシピ中の単位:1Cup(カップ)=250ml)。

<材料> (2人分)
クラッシュド・アイス 1.5Cup         シャンパンまたはスパークリング・ワイン 約130ml
白ワイン   約60ml             シンプル・シロップ   約60ml
フレッシュ・オレンジジュース 20ml    レモンジュース 1.5 teaspoon(約7~8ml)  
ホワイト・ラム(お好みで) 
オレンジピール(縦に裂いたもの)

<つくり方>
1.ブレンダーにクラッシュド・アイス、シャンパン、白ワイン、シロップ、オレンジジュース、レモンジュースを入れ、十分に混ぜ合わせる
2.カップに取り分け、お好みでラムをスプレーする。最後にオレンジピールを飾る

※シンプル・シロップのつくり方
1.大きな鍋に砂糖2Cupと水1Cupを入れる。砂糖が完全に溶けるまでゆっくりと混ぜながら、中火で煮る
2.沸騰したらさらに約1分間、シロップが透明になるまでさらに混ぜ合わせる。火を止めてコンロから鍋を下ろして、冷ます


【追記1】

【追記2】 これは比較的よく知られている話ですが、はっぴいえんどやYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)に在籍した音楽家・細野晴臣さんの祖父、細野正文さん(当時、鉄道院主事)はこのタイタニック号に日本人として唯一乗船していました(当時42歳)。細野さんは幸い救助され、帰国できましたが、「女子供を押しのけて助かった卑怯者」という非難を受けました。そのため鉄道院も解雇され、その後は不遇の人生を送りました。
 その後、「そうした非難は事実ではなかった」ということが判明し、英国のタイタニック財団からも細野氏の「名誉回復」は認められたということです。もし彼が船と運命を共にしていれば、音楽家の孫もこの世に存在しなかったわけで、人間の運とか、運命とは何かをしみじみ考えさせられます。

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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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