マッケルホーン自身は、その著書「ABC of Mixing Cocktails」の初版(1919年)に「フレンチ75」を収録しておらず、22年の改訂版でようやく掲載しています。Wikipedia英語版は、基本的に(1)のマッケルホーン考案説を支持しているようですが、一方で、「(マッケルホーンの)当初のレシピは、ジン・ベースではなく、カルバドス・ベースだった。ジン・ベースではもはや『French』とは呼べない」というデヴィッド・エンバリー(David Embury)氏の見解も紹介しています。
「フレンチ75」が欧米のカクテルブックで初めて紹介されたのは、現時点で確認できる限りでは、上記の「ABC of Mixing Cocktails」の1922年改訂版と、同じ年に出版された「Cocktails: How To Mix Them」(Robert Vermeire著)です(Vermeireは「マッケルホーンの考案である」と付記しています)。ただし、同著でのマッケルホーンのレシピは「カルバドス、ジン、グレナディン・シロップ、アブサン」と、現代のレシピとはかなり違います(出典:Wikipedia英語版)。
1986年に出た「ABC of …」の復刻改訂版では「マッケルホーンの1925年のレシピ」として紹介されています。当初はカルバドス・ベースだったと伝わるマッケルホーンのレシピですが、86年の復刻改訂版ではジン・ベースに変わっています。