◆当初は ジン+スイート・ベルモット マティーニは「カクテルの王様(The King Of Cocktails)」と称されるほど有名なカクテルです。しかし、誰がいつごろ考案したかについては、確実な資料はほとんど伝わっておらず、どう発展していったのか(改良されていったか)についても、今日でもなお多くの論争があります。
一方で、原型になったのは「ジン&イット(Gin and It)」というカクテルだという説もあります。ジンとイタリアン(スイート)・ベルモットを使うこのカクテルは、ベルモットにイタリア「マルティーニ(Martini)」社の製品が指定されていたため、この「ジン&イット」から発展したカクテルが「マティーニ」と呼ばれるようになったといいます(出典:http://www.geocities.jp/bargold2004/martini.html)。だが、欧米の文献やWeb専門サイトを見る限り、この説を肯定しているは少数派です。
・「Cocktails by “Jimmy” late of Ciro's」(1930年刊)米 ジン2分の1、ドライ・ベルモット2分の1、アンゴスチュラ・ビターズ2dash、レモンピール、オリーブとともに
・「The Artistry Of Mixing Drinks」(フランク・マイアー著 1934年刊)仏 ドライ=ジン2分の1、ドライ・ベルモット2分の1、ミディアム=ジン2分の1、ドライ・ベルモット4分の1、スイート・ベルモット4分の1、スイート=ジン2分の1、スイート・ベルモット2分の1(いずれもステア・スタイル)
・「World Drinks and How To Mix Them」(ウィリアム・T・ブースビー著、1934年刊)米 ジン2分の1、ドライ・ベルモット2分の1、オレンジ・ビターズ2dash、レモンピール、オリーブ(ステア)
・「The Official Mixer's Manual」(パトリック・ダフィー著、1934年刊)米 ジン5分の4、ドライ・ベルモット5分の1、レモンピール、オリーブ(ステア)
・「The Old Waldorf-Astoria Bar Book」(A.S.クロケット著 1935年刊)米 スタンダード=ジン2分の1、スイート・ベルモット2分の1、オレンジ・ビターズ1dash、レモンピール、オリーブ、ドライ=ジン3分の2、ドライ・ベルモット3分の1、スイート・ベルモット4分の1、レモンピール、オリーブ、ミディアム=ジン3分の2、ドライ・ベルモット6分の1、スイート・ベルモット6分の1、レモピール、オリーブ、スイート=ジン2分の1、スイート・ベルモット2分の1(いずれもステア・スタイル。シェイクも可)
・「Mr Boston Bartender’s Guide」(1935年初版刊)米 ドライ=ジン45ml、ドライ・ベルモット23ml、ビターズ1dash、オリーブ、ミディアム=ジン45ml、ドライ・ベルモット15ml、スイート・ベルモット15ml、オレンジ・ビターズ1dash、オリーブ、スイート=ジン45ml、スイート・ベルモット23ml、オレンジ・ビターズ1dash、チェリー(いずれもステア)
・「Café Royal Cocktail Book」(W.J.ターリング著 1937年刊)英 ドライ=ジン2分の1、ドライ・ベルモット2分の1、ミディアム=ジン2分の1、ドライ・ベルモット4分の1、スイート・ベルモット4分の1、スイート=ジン3分の2、スイート・ベルモット3分の1(いずれもシェイク)
・「Trader Vic’s Book of Food and Drink」(ビクター・バージェロン著 1946年刊)米 スタンダード1=ジン45ml、ドライ・ベルモット1dash、オリーブ、スタンダード2=ジン45ml、ドライ・ベルモット15ml、オレンジ・ビターズ1dash、オリーブ、ミディアム・ドライ=ジン30ml、ドライ・ベルモット7.5ml、スイート・ベルモット7.5ml、オリーブ(いずれもステア)