ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 7, 2008
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 先月はバッハのロ短調ミサを弾く機会に恵まれたワタクシでございますが、重厚長大な声楽曲を前向きに楽しむには、それなりのコツがあることを実感しました。
 ぼんやり楽曲の雰囲気に圧倒されてるだけじゃモッタイナイのであります。

 全曲のうち、自分なりに「お気に入りの部分」を見つけて、その順番が来るのをひたすら心待ちにする、というのがまずは得策。
 全体の三分の二が終わったあたりにそういう部分があるのが望ましい。自分の精神力や体力の消耗具合を確認する目安にできます。

 例えば僕の場合、第九だったら、テノール独唱直後の八分の六拍子のとこ(有名な大合唱の直前)、メサイアだったら40曲めだったかのバス独唱 Why do the nations so furiously rage together あたり。ノリノリで楽しいし、元気が出ます。

 一方、ロ短調ミサって、ただでさえ地味めな曲が多く、コレという曲がなかなか見つからなかったのは予想外。どれも名曲ではあるのですが。

 急遽作戦変更しました。せっかくラテン語なんだし、 空耳アワーごっこ をするのもまた一興かと。
 ラテン語の響きは日本語に近いのが嬉しい。第九(ドイツ語)やメサイア(英語)は、我々日本人には異国語的すぎますし。



 空耳と言えば、やはりモーツァルトのレクイエムの「守りたまえ」でしょう。
 しつこいぐらいに「守りたまえー、守りたまえー」とフーガで攻めまくるとこ。言葉と曲の雰囲気とが合致していて気に入ってます。

 歌詞を調べてみました。Quam olim abrahae と言ってるようです。くあもりまーぶらへー?





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最終更新日  Feb 8, 2008 09:40:08 AM
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Re:守ってあげたい。~空耳アワー(02/07)  
かのん111  さん
「守りたまえ」ですか!今、まさにそんな心境のワタクシ・・。
是非、耳を澄ましてよおく聴いてみなければ・・。
手持ちのベーム盤で早速聴いてみます。
(Feb 9, 2008 10:31:38 PM)

Re[1]:守ってあげたい。~空耳アワー(02/07)  
かのん111さん

>「守りたまえ」ですか!今、まさにそんな心境のワタクシ・・。

ど、どんな心境なんでしょう、かのんさん。

>是非、耳を澄ましてよおく聴いてみなければ・・。

後半の合唱部分です。
「その気」になって聴くことが大切です! (Feb 10, 2008 02:59:07 AM)

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