ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 1, 2008
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「グリとグル」

 グリークの未完のピアノトリオの一部?「アンダンテ・コン・モート」を練習した(vn 自分、vc ルース、pf セス)。これは隠れた名曲なり!

 ササッと弾いてしまえば、おそらく10分もかからない小品。まったりしがちだが、情熱、焦燥、哀愁、回想、寂寥、いろんな光景や心情がギュッと凝縮されているおいしい曲。そして、ハ短調特有の不思議な重量感、安定感。

 いやぁー、燃える。かっこよい。

 敢えてイチャモンつけさせてもらうと、ピアノトリオという編成の利点をあんまり活かしきれていないのがもったいない。

 トリオって、三者が鋭角的かつ戦闘的に調和を生み出していくところに面白さがあると思うのだけれども、この曲って、最初から最後までバイオリンとチェロが同じようなことをやってる。グルになってピアノと対峙している感じ。それぞれ別行動をとることもあるものの、あくまで一瞬。音型は一緒だったり。

 いい曲なのに演奏会では滅多に取り上げられないというのも仕方ないか。中途ハンパだし。

*****



troldhaugen.jpg in ノルウェイの森

 グリーグは特に好きな作曲家というわけではなかったけど、あのときの強烈な印象が脳裏に焼き付いてて、以来、いつか自分も弾いてみたいと想い焦がれていた。譜面も衝動買いしちゃったことだし。

 ついに実現して感無量!





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最終更新日  Aug 5, 2008 11:47:56 AM
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