ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Nov 15, 2008
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カテゴリ: 映画、テレビ
「我が姉の教え給えし歌」

 さすがはおフランス、重くて苦しい題材をいとも淡々と語ってくれる。その背後にある見事な脚本や演出もさることながら、それぞれの役者の演技には唸らされる。

 名作と言ってよいと思う。映画館(ニューヨーク市内)は超満員だった。

ivelovedyousolong.jpg ←予告編(英語字幕)

 15年間服役していた女が出所。妹の献身的な支えにも関わらず、本人はなかなか心を開こうとしない。
 あらすじは基本的に以上。味付けが実に上手いし、最後には衝撃の真実も明かされる。

 ちなみに、題名 Il y a longtemps que je t'aime は、姉妹が幼い頃によくピアノで連弾しながら歌った童謡だか民謡?

 「家族」を描いた映画なんだと思う。血のつながりとは何なのかとか。そもそも、主人公が投獄された理由は自分の息子を殺害したというもの。



 姉妹の父は何年か前に死亡。母は認知症。
 妹夫婦には子どもがふたりいるが、血はつながっていない(養子)。
 妹の義父(同居している)は口が利けない。

 翳りのある主人公をクリスティン・スコット・トーマスが怪演。妹役はエルザ・ジルベルスタイン。←かわいい

 スコットトーマス氏は、この夏やたらとニューヨークで話題に上ってて、実際、新聞や雑誌がこぞって彼女の特集を組んでた。チェーホフの芝居「かもめ」でオフブロードウェイだかの舞台に立ってたし、出演映画が二本立て続けに公開された(この映画と「 唇を閉ざせ Tell No One 」)。

 英語とフランス語の両方を母国語とし各国の映画や舞台でご活躍。魅力的な役者さんだと思う。思わず惚れ直してしまったわけで。

*****

 終映直後の観客の反応が面白かった。拍手してる人、鼻水すすって泣いてる人、さっそく感想を周りの人(赤の他人)に大声で語り始めてる人。
 それほど人の心を打つ作品だったと言える。

 日本での公開はたぶん未定。





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最終更新日  Nov 19, 2008 10:01:20 AM
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