ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 12, 2021
XML
「五人ばやし」

 モーツァルトK614で遊んでみたのでその感想を。ぼくにとっては初めて挑む曲。
 メンツは、ユニス(第1バイオリン)、ぼく(第2バイオリン)、ナンシー(第1ビオラ)、マイク(第2ビオラ)、エレン(チェロ)。

 ケッヘル600番台ってことは、モーツァルトが亡くなる直前の作品と考えてよろしいかと。
 が、晩年の作品だからといって最高傑作である保証はない。実際に合わせてみて、彼の書いた全部で六曲の弦楽五重奏のなかで特に「最高」とはぼくは思わなかった。

 「集大成」という単語で前向きに表現することもできるけど、いじわるな表現をすれば、過去作品のパクり、使いまわし、ネタ切れなのかなという印象も持った。←上から目線
 具体的には、1楽章(八分の六拍子)は、弦楽四重奏「狩り」のほうが名曲だと思うし、2楽章はアイネクライネナハトムジーク「ロマンツァ」そのもの。

 あと、モーツァルト晩年作品を弾く/聴く醍醐味といったら、ずばり二重フーガ。この曲でも4楽章にご登場。
 ただ、使われている旋律が両方とも細かい音符の羅列で、キャラがかぶっちゃってる。せっかくの二重フーガであることがわかりにくく、ゴチャゴチャ。片方が朗々と二分音符とかで歌う類の旋律だと二重フーガはより効果的になるのに、あぁ残念。←上から目線



 てか、一般に弦楽五重奏という編成は美しく響かせるのほんとに大変。弦楽四重奏がいかに完成された編成かということを改めて痛感したし、むしろ弦楽六重奏のほうが弾きやすいとすら感じるから不思議。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Aug 20, 2021 08:22:01 AM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: