ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 25, 2025
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カテゴリ: 映画、テレビ
「光らない君へ」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 ユダヤ系アメリカ人アラフォー男子二人(いとこ)が亡き祖母の故郷ポーランドを旅する話。
 まもなく日本公開。 www.searchlightpictures.jp/movies/realpain

 脚本(特に前半)と二人の演技が素晴らしかったので五つ星を差し上げたい。

 基本的には「自分探し系」旅物語に分類できると思うのだけれど、あれこれ楽しく深読みできる作りとなっている。例えば、ジェシー・アイゼンバーグ演じる神経質なデイビッド(妻子あり、有職)と、キアラン・カルキン演じる困ったちゃんベンジー(独身、無職)のどちらの目線で物語を追うか。
 相棒としての陽キャと陰キャというわかりやすい設定かと思いきや、どっちもどっちで、意外に複雑。

 どうやら映画業界では、アイゼンバーグを主演、カルキンを助演として扱っているようだけど、ぼくとしては両方とも主演、あるいはむしろカルキンのほうが主演という印象を持った。てか氏の演技がほんとに素晴らしい。こんな名優さんだったとわ。マコーリー・カルキンの弟とかいう肩書きはもういらないから、一俳優として認識させていただく。

 決して大作ということではなく、全体的に静かで温かい感じ。ベンジーの大人げない暴言、暴走ぶりにはハラハラするけれど、それが原因で周囲の人がキレて乱闘になったりとかの場面がなかったのも良かった。みんなして優しい。

 舞台がポーランドだけあって背後に流れる音楽がショパンばっかりってのも萌える。





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最終更新日  Jan 26, 2025 09:12:59 PM
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