しっとりとソロから『Stella By Starlight』をはじめる。 そしてそこにジョンソンのベースがゆっくりと。 『Laurie』は当時の恋人のことを思い、書いた曲だ。
高音域を使い繊細な音を紡いでゆく。 しぼり出すのではなく、"紡ぐ"と言う言葉が似合う音だ。 一転して、『Theme From Mash』を激しく。 ラバーバラはコントロールしすぎるでもなく、トリオをうまくドライブしてゆく。 この演奏はラバーバラのドラミングが肝だ。 コントロールされた情熱のまま『Turn Out The Stars』へ。 時折キーを変えてみるエヴァンス。 三位一体のいいバランスが取れている。 今度はテンポダウンして『I Do It For Your Love』 この直後のパリコンサートでの演奏よりもこちらのほうが完成度は高い。 いや、”完成度"と言う言葉を使ったが、これはそう表現すべきなのだろうか・・・ 彼の生涯の愛演曲、『My Romance』。 これが本来のファーストセット、ラストの曲だ。 彼は常に新しい手法にチャレンジしている。 ジョンソンのソロもいい。 最後は愛息を思い演奏する『Letter To Evan』(本当はセカンドセットの最初の曲だ) この曲はこれが初演だ。 この演奏の前、9月13日に4歳の誕生日を迎えた彼のために書かれた曲だ。 エヴァン・エヴァンスに父親のような才能がなかったのは何も恥じることではない(笑)
1.Stella By Starlight 2.Laurie 3.Theme From Mash 4.Turn Out The Stars 5.I Do It For Your Love 6.My Romance 7.Letter To Evan