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2014.09.06
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カテゴリ: 読書
紫陽花茶房へようこそ(ふたりのための英国式魔法茶)(コバルト文庫)かたやま 和華著


「喫茶店が舞台のミステリーが好き」 だから。コバルトという老舗少女小説レーベルにおける「喫茶店が舞台のライトミステリー」ってどんなふうな味付けなんだろうか、というのがとても気になったので、購入してみました。

で、中身はというと、日本語が少々ヘンな高等遊民の英国貴族&英国魔女の末裔、紫音と、そこでバイトする女学生の、じつはちょっと相思相愛のライトミステリーという感じでした。で、読みやすくてそれなりにかわいらしい雰囲気で、悪くはないと思ったのではありますが・・・ひとつ疑問が。この小説って誰向けの小説なんだろうな?という。あるいは、こういうスタイルの(内容の)少女小説?ライトノベル?はどれくらい需要があるのかなあ、と。

さて、Piyotaは20年前くらいは(つまり氷室冴子と久美沙織が全盛期だったころは)なんだかんだいってかなりの冊数のコバルト文庫を購入・保有しておりました(しかも当時はスニーカー文庫くらいしか男子向けのライトノベルレーベルはなかった)。ちなみにそのころの女子向け少女小説レーベルはコバルトの他は講談社X文庫だけだったのじゃないでしょうか?そういう状況は2008年くらいから激変したんじゃないかと思います。まず、男子向けライトノベルレーベルが乱立し、それは今年になってますます加速しています。それにあわせて女子向けライトノベルレーベルもルルル文庫とか一迅社とかの選択肢が増えました。あと、ケータイ小説というジャンルが普及し、ひょっとしたら女子の一部というか大部分はケータイ恋愛小説に流れたんじゃなかろうか?たとえば、少女マンガ「たいようのいえ(タアモ)」のヒロイン真魚も、ラノベ「俺の妹がこんなにかわいいわけがない(伏見つかさ)」の妹(桐野)もケータイ小説の人気作者という設定だったりします。そういう状況で、果たして、現在のコバルトというのはどの程度の読者をつかんでいるのか、というのが、ここ最近の疑問なのでした。

で、あまりに気になったので ここ で調べたところ、 2008年には35000部 あった印刷部数が 2014年春季には15000部 になってしまっているとか・・・ ちなみにCobalt発の小説として今野緒雪氏「マリアさまが見ている」シリーズ、谷瑞恵氏「伯爵と妖精」シリーズなど、2000年代になってもヒット作品は相変わらず生まれていないわけではないので、この2010年以降の部数減と、女子中高生の読書傾向の変化と、小説専門の月刊誌の推移というのが、気になったわけです。

とすると大きな流れとしては「老舗少女小説」→「ケータイ小説」ということなのでしょうか?

20世紀には、新人作家の登竜門の一つでもあった コバルトノベル大賞 やコバルトロマン大賞の過去受賞作品の錚々たるリストを見ても、このままコバルトが休刊になったりするのは悲しいなと思う次第であるが・・・・状況は楽観を許さないように思います。

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最終更新日  2014.09.24 13:31:29
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